「西の谷緑地公園」を美しく!

「公園都市水戸」の街造りを考える人達と協働したいと思っています。

「森英恵 世界にはばたく蝶」展@水戸芸術館現代美術ギャラリー

2020年02月27日 15時51分18秒 | 水戸芸術館
「森英恵 世界にはばたく蝶」展@水戸芸術館現代美術ギャラリー





水戸芸術館開館30周年記念事業として「森英恵 世界にはばたく蝶」展が5月6日まで開催されている。

1950年代より衣裳デザインで活躍し、1977年には初の東洋人デザイナーとしてパリ・オートクチュール組合に所属するなど、日本人ファッションデザイナーの草分けとして活動してきた。
水戸芸術館は2000年に「森英恵展 東と西の出会い」を開催しており、本展は20年ぶりで生涯の軌跡をたどる展覧会となる。

Gallery1 蝶のオートクチュール



Gallery2 多彩な蝶のオートクチュール



Gallery3 蝶の舞う映像空間
8台のプロジェクターから幻想的な映像が投影されている。

Gallery4 創作の現場、アトリエより



Gallery5 森英恵が手がけた舞台衣装



「不死鳥/美空ひばり」の衣装

劇団四季やその創設者である浅利慶太との関係も深い。



浅利慶太が演出を手がけ、ミラノ・スカラ座で上演された『蝶々夫人』(1985)の衣裳。
森がニューヨークで観劇した欧米の人間が描いた日本ではなく、日本の美を日本のスタッフでつくりたいという思いが投影されている。

Gallery6 銀幕を彩った映画衣装
50〜60年代の日本映画黄金期には、小津安二郎や大島渚による作品の衣装デザインも手がけた。
「狂った果実」で裕次郎着用したアロハシャツが展示されている。
映画のいくつかが上映され、当時の衣装を見ることができる。

Gallery7 ユニフォーム、日本の顔として

企業や団体のユニフォームも、数多く手がけた。
リレハンメルオリンピック(1994)時の日本選手団。



日本航空の4〜6代目の客室乗務員。

水戸芸術館ATMフェイス制服(冬服/夏服)2000年~

小澤征爾のコンサート用シャツジャケットと演奏時のVTR。

Gallery8 森英恵のライフヒストリー
挑戦し続けた半生を、言葉や写真を通して辿る。
写真家や画家が描いた森英恵の肖像。
『森英恵流行通信』等々の資料。

Gallery9 ザ・ワールド・オブ・ハナエ・モリ
「ザ・ワールド・オブ・ハナエ・モリ」1969年作の上映、毎時00から。

森英恵は水戸芸術館の運営母体「公益財団法人水戸市芸術振興財団」の理事長を務め、運営資金など財源の確保と運営に尽力している。
財団の企画として“手前みそ”との懸念もあろうが、2016年に国立新美術館にて開催された「MIYAKE ISSEY展 三宅一生の仕事」など、ファッションも美術の一分野としての地位を占めている。
水戸との関連で実現した企画で、このような展覧会を開催できたことは素晴らしい出来事だ。
「森英恵の人と作品」にふれる絶好の機会だ。
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福地靖『月刊・みと』表紙絵 /1980年1月~12月

2020年02月25日 15時47分30秒 | 人と作品
福地靖『月刊・みと』表紙絵 /1980年1月~12月













福地靖さんが『月刊・みと』の1980年(1月~12月)の表紙絵を任された。
詩画集『ハレルヤ・耽』(1969年・シロタ画廊)の頃の耽美的な表情の女性像から明るく装飾的な画面に移行する作者が50歳頃の作品群。














月ごとの花々と女性像を組み合わせたカラフルな作品だ。

水戸市泉町の「雑貨と珈琲の店・たけうち」で2月21日と24日の2日間、16:30~19:00に福地靖さんと網代茂さんを語る会が開かれた。
それぞれ、10人位の参加者の話しが繰り広げられた。
今日(25日・火)が最終回、16:30~19:00まで開催される。
お時間がある方はお出かけください。

本や雑誌を含めた資料や絵画類は店主のご厚意で、暫くの間、店内に置かれます。
近所にお出かけの際は気楽にお立ち寄りください。

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「水戸芸術館」開館から30年。

2020年02月20日 18時31分09秒 | 水戸芸術館
「水戸芸術館」開館から30年。

水戸芸術館が開館30周年を迎える。
五軒小学校跡地をどのように使用するか?から始まって、十人十色の意見を集約する形での芸術館構想が出来上がってきた。
内容についても百家争鳴、音楽・演劇・美術の三部門とする骨子が固まり、磯崎新に設計を委ねることに。
構想から設計に至る過程が、「磯崎新―水戸芸術館 縁起―」展(2019年11月26日~2020年1月26日)で展示されたが、考えつくされた内容に驚いた。

完成後も運営方針に異論を唱える方もいたが、概ね当初の構想を維持しながら「
「水戸のものだが、水戸を超えたもの。世界中から芸術活動を受信し、また世界に発信する施設」として、30周年を迎える。
地方自治体の運営としては驚異とも言うべきことで水戸芸術館を始め多くの方々の理解と努力の賜物と思う。

「水戸に過ぎたるもの」として、大切に水戸市民が守り育てるべきだ。

開館20周年を記念した吉田秀和館長の『水戸のー空・風・人』(水戸芸術振興財団・2009年)には開館からの歩みが記されている。











巻末に「水戸の吉田秀和さん」と題し水戸芸術財団・副理事長の吉田光男さんが吉田秀和さんの厳しく優しい人柄を紹介し、水戸芸術館を形づくった・元水戸市に長・佐川一信さんと魂を与えた吉田秀和さんに謝意を述べている。







開館時の演劇公演の出演者吉行和子さん、夏木マリさんと。水戸京成ホテルの10階ラウンジで遭遇した際のスナップ。
後日、署名入りの著書を戴く。
(サントピアのクリスマスパーテーの上り、仮装姿だった。)



水戸芸術館開館当時からの後援者、後藤卓三さんと小野信一さん。
お二方は30年前、共に60代だった。

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福地靖さん戯画集・其の二

2020年02月19日 09時10分12秒 | 人と作品
福地靖さん戯画集・其の二







詩集や句集などの表紙なども多数手がけた。




風景画。




やさしさを感じる人物のイラスト。




植物などのイラストも描いた。




「寒林」と号した時期もある。



時にはエゴンシーレの自画像のごとき作品も。

水戸市泉町の「雑貨と珈琲の店・たけうち」で2月21日(金)・24日(月)・25日(火)の3日間の16:30~19:00に福地靖さんと網代茂さんを語る会が開かれる。
期間中の店内に福地靖さんの作品が展示される。

参加は無料だが、飲み物代は各自でお支払いください。
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愛玉子(オーギョーチー)@台東区上野桜木2-11-8

2020年02月18日 19時23分55秒 | カフェ・喫茶
愛玉子(オーギョーチー)@台東区上野桜木2-11-8



上野の東博から谷中霊園や朝倉彫塑館を経て、日暮里駅に抜ける通り。
黄色に黒の「愛玉子」という不思議な看板。



「愛玉子(クワ科イチジク属)」とは果実の種を乾燥させて、水に晒して揉んで寒天状のお菓子としたもの。
台湾ではわりとポピュラーな水菓子らしい。
何度か台湾に旅したが、食したことが無かった。



そのままでは、何の味もしない。
レモン味のシロップを掛けて食べるのだが、タピオカを載せた今風の食べ方もある。



度々、前を通りがかってはいるが、如何なるところ?



昭和レトロとも言えず、モノ物が積みあがっている。
この雑然とした感が良いのか。
お客が結構入ってくる。



”腎臓の妙薬”の効能張り紙も。
戦前には数軒の「愛玉子」が有ったらしいが、今ではここだけのようだ。
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「亀の子束子(たわし)」西尾商店 @ 東京都北区滝野川

2020年02月18日 18時51分02秒 | 散歩
「亀の子束子(たわし)」西尾商店 @ 東京都北区滝野川



今は新しい素材なども出てはいるが、台所の必需品といえば「亀の子束子」。
1907年(明治40年)に西尾正左衛門により発明された。
旧中山道の巣鴨から板橋に向かう途中の「西尾商店」が本店と本社工場。





昭和31年に特許が切れてから、多くのメーカーが”亀の子まがい”の束子を作っているが元祖はここ。
道路に面した展示販売室。









従来の台所用品の他、入浴品・健康マッサージ用として使われることも多い。
白くて柔らかな品種もある。



購入したのは、定番品より細長で幾分らか捩じれている。
微妙なカーブが、手に良く馴染む。
肌には堅めだが、入浴時に足や頭を洗うのに使うことに。
若干、痛いが血行が良くなり頭髪が増えるのではと期待して
購入したのは定番品より細長で幾分らせん状。
微妙なカーブが手に良く馴染む。
堅めだが、入浴時に足や頭を洗うのに使用している。
若干、痛いが血行が良くなり頭髪が増えるのではと期待して。

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福地靖さん戯画集。 其の壱

2020年02月18日 11時28分58秒 | 人と作品
福地靖さん戯画集。 其の壱

水戸市泉町の「雑貨と珈琲の店たけうち」で2月21日(金)・24日(月)・25日(火)の3日間の16:30~19:00、福地靖さんと網代茂さんを語る会が開かれる。

福地靖さんの多彩な絵の一端を紹介。












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網代茂さんと福地靖さんを語る会@雑貨と珈琲の店「たけうち」

2020年02月17日 09時30分41秒 | イベント
網代茂さんと福地靖さんを語る会@雑貨と珈琲の店「たけうち」
2月21日(金)・24日(月)・25日(火)
16:30~19:00、自由参加・出入り自由(飲み物代は各自)








水戸市泉町3丁目の雑貨と珈琲の店「たけうち」
昭和レトロの内装と、時代を感じる雑貨の販売と拘りの珈琲の店。
大きな書棚もあって、ブックカフェとも言える。

開店して1年半、若き店主の人柄の良さとレトロな雰囲気が好評だ。
リビングルームの様な椅子とテーブルでゆったりとした時間が送れる。

2月21日(金)・24日(月)・25日(火)の3日間の16:30~19:00、自由参加・出入り自由(飲み物代は各自)のおしゃべり会が開かれる。

取り敢えずの、のテーマは





『水府巷談』(1986年)『水府異聞』(1989年)『水府綺談』 (1992年)の水府3部作の著作で知られる郷土史家・網代茂(1926-2010)さんと、









その3部作に、カットやイラストを描いた画家の福地靖(1933~2019)さんについて語り合おうという趣向だ。

網代さんや福地さんを知らなくとも、上記の3部作を題材に何でもあり。



時間と興味のある方は、お気軽に参加下さい。
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森永博志さん70歳記念パーティー @芝浦SOW CO

2020年02月15日 19時39分43秒 | イベント
森永博志さん70歳記念パーティー @芝浦SOW CO
1月21日(火) 18時30分開場・ 19時開演




作家・編集者として活躍する森永博志さんの70歳記念パーティーが「芝浦SOW CO」で開かれた。

会場「芝浦SOW CO 」はJR田町駅から徒歩約10分。
田町駅の芝浦口(東口)周辺は、新しいビルも完成し大幅に変わった。
倉庫をリノベした感もある会場の入り口。
イベントやパーティー・ギャラリーなど多面的に使用できそうな空間だ。





女優・竹下景子より届いた花束を手にご挨拶。



70歳になる2ヶ月前から、気にとまった人物の貌1000点を描き上げ展示した。
一人一人の特徴をとらえた1000人の肖像は人脈の幅広さがうかがえる。



TALK:立川直樹(ブラザー・プロデューサー)



TALK:田名網敬一(グランドマスター・アーティスト)



TALK:森永邦彦(ファミリー・森永さんの甥・アンリアレイジのデザイナー)



LIVE:甲田ヤングコーン伸太郎(ブラッデスト・サキソフォン)



LIVE:吉田直矢(ヴァイオリニスト)

トークショウ、ライブ演奏。
素晴らしい時間を過ごした。



早乙女道春さん(イラストレイター)



ヒステリックグラマー デザイナー北村信彦さん。



Kohさんと奥様のMasaeさん。
初対面であったが、親しくお話し出来た。



小笠原父島のウクレレポストマン・ニシモトホマレさん。



限定10名様分のスペシャルカクテルを作る、アッシュ・青木岳明さん。



渋谷の「バックタウンカフェ」のシゲパチーノさん。

森永さんの著作の一部だが、
『ドロップアウトのえらいひと』(1995年・東京書籍)
『ドロップアウトのえらいひと 続』(2005年 東京書籍 )
『アイランド・トリップ・ノート』 (2004年 A-Works )
『ドロップアウトのえらいひと~島に渡る~』( 2011年SDP )
などに登場する人達、は世間的に有名な方もいれば、市井の方もいる。
何方も、己の心に忠実に人生を歩んでいる方ばかりだ。

登場人物のお店を訪ねたり、森永さん主催のイベントで出会えることは嬉しいことで、今回も多くの人たちと巡り合った。
これも、森永さんのお陰と感謝している。
森永さん有難う。
の古希を祝して乾杯。
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日本書紀成立1300年 特別展「出雲と大和」@東京国立博物館・平成館 特別展示室

2020年02月13日 10時49分04秒 | 博物館
日本書紀成立1300年 特別展「出雲と大和」@東京国立博物館・平成館 特別展示室
2020年1月15日(水) ~ 2020年3月8日(日)




近現代においては「記紀」と総称される、『古事記』(和銅5年・712年)と『日本書紀』(養老4年・720年)。
教科書で習ったことが有る程度で、基礎知識が何もない。
令和2年となる本年は、『日本書紀』編纂から1300年という記念すべき年。
東京国立博物館の特別展「出雲と大和」で、幾らかの理解を深めることに。

『日本書紀』冒頭に記された国譲り神話は、出雲大社に鎮座するオオクニヌシが司ったとされる神々や祭祀の世界「幽」。
大和の地で天皇が司った現実世界「顕」。
本展は、それぞれを象徴する場所である出雲、大和の名品を一堂に集め、古代日本の成立に迫る。

そんな「幽」と「顕」を象徴する島根県と奈良県は、古代日本の礎を考える上で欠かせない地域。
本展には、それぞれの地から、国宝23件、重要文化財75件の名宝が集結し、古代日本の成り立ちを伝える展覧会なのだ。



日本書紀とは?
神代(かみよ)から持統天皇11年(697)までを記した歴史書。
舎人親王(とねりしんのう、676~735)が中心となって編纂し、養老4年(720)、元正天皇(げんしょうてんのう)へ奏上された。全30巻で、巻1・巻2は神代、巻3の神武天皇から巻30の持統天皇まで編年体でまとめられている。

第 1 章 : 巨大本殿 出雲大社


「幽」の世界を司るオオクニヌシをまつる出雲大社の本殿は、古代には48mの高さを誇ったといわれている。




重要文化財 心御柱 島根県出雲市 出雲大社境内遺跡出土 鎌倉時代・宝治2年(1248)島根・出雲大社蔵
今回の企画展最大の見所となるのは「心御柱」と「宇豆柱」。




この2本の柱は、出雲大社本殿の平面図「金輪御造営差図」に描かれた、48mの高さを誇る出雲大社本殿を支えたとされるもの。
長らく信憑性に疑問が持たれていた巨大本殿の存在を裏付ける貴重な資料。

第 2 章 : 出雲 古代祭祀の源流

弥生時代は銅鐸など青銅器を用いた祭祀が盛行するが、後に出雲では特徴的な形の墳丘墓を舞台とした祭祀へと変化する。



国宝 銅鐸どうたく島根県雲南市 加茂岩倉遺跡出土 弥生時代・前2~前1世紀文化庁蔵(島根県立古代出雲歴史博物館保管)

加茂岩倉遺跡からは日本最多となる39個の銅鐸が一括出土している。

銅鐸のなかには、シカ・ウミガメなどの絵や特殊な文様をもつものなど、他にあまり見られない独自色の強い銅鐸もある。




国宝 銅剣・銅鐸・銅矛どうけん・どうたく・どうほこ
島根県出雲市 荒神谷遺跡出土 弥生時代・前2~前1世紀
文化庁蔵(島根県立古代出雲歴史博物館保管)

荒神谷遺跡からは驚くべき数の青銅器が一括して出土しました。武器形青銅器と銅鐸が一緒に埋納されていたことから、『定説を覆す』、『教科書を書き換える』と評された、弥生時代を代表する青銅器群です
本章では弥生時代の祭祀に用いられた品々の移り変わりを通して、出雲における古代祭祀の源流を探る。

第 3 章 : 大和 王権誕生の地

大和に出現した前方後円墳は政治権力の象徴で、王権の儀礼が繰り広げられた舞台でもある。
本章では埴輪や副葬品にみる古墳時代の多彩な造形が豊かに展開するさまをたどりつつ、ヤマト王権の成立の背景に迫る。





国宝 七支刀 古墳時代・4世紀 奈良・石上神宮蔵
日本書紀の百済から倭王に「七つの枝をもつ刀」が献上されたという記述を裏付ける国宝「七支刀」。
記述通り、左右に3つずつの枝刃と、幹となる本体の刃先を合わせて7つの枝があるようにみえる刀剣で、日本史の一級史料ともいえる貴重な資料。




重要文化財 画文帯神獣鏡・三角縁神獣鏡
奈良県天理市 黒塚古墳出土 古墳時代・3世紀
文化庁蔵(奈良県立橿原考古学研究所保管)

画文帯神獣鏡1面と三角縁神獣鏡33面が出土。竪穴式石室(たてあなしきせきしつ)内の被葬者の頭部付近をコの字状に囲むように置かれた三角縁神獣鏡は1つの古墳から出土した数としては全国最多です。鏡面を被葬者側に向けて被葬者を護り鎮める意図をもっていました。

4 章 : 仏と政(まつりごと)
古墳時代後期に伝来した仏教は、飛鳥時代や奈良時代には天皇、貴族、地方豪族を中心に人々の信仰を集めた。

本章では仏教を中心とした国づくりが進められるなかで、国の安泰と人々の生活の安寧を祈り誕生した造形。




重要文化財 浮彫伝薬師三尊像 飛鳥~奈良時代・7~8世紀

奈良時代以前の石仏は非常に珍しく、風化せずここまで細部が確認できるのは奇跡に近い。
鋭い彫り口やわずかに残る彩色など、当時の細かい技術を間近で観覧できる。

◎2007年11月、鳥取に在住していた高校時代の友人Tさんを訪ね、松江城から島根県立美術館~玉造温泉。
玉造温泉の名の如く、古代からの勾玉などの産地であったのだろう、茨城にも同名の地名が有る。
安来市の足立美術館(130点におよぶ横山大観の作品と日本庭園が有名)さらに出雲へ旅した。




国宝・神魂神社本殿

出雲大社、隣接の「古代出雲歴史博物館」~出雲郊外で日本海に面した日御碕神社。
国宝・神魂神社本殿などを巡り、伯耆や出雲の神話の世界をいくらか見聞した。
他に、古事記1300年「出雲」展 @東京国立博物館2012年なども観ているが「記紀の世界」は分からない。
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アーティゾン美術館 其の2

2020年02月12日 20時26分04秒 | 美術館
アーティゾン美術館 其の2






ブリヂストン美術館から、アーティゾン美術館へと生まれ変わった新しい美術館。
23階建ての高層ビルの1Fから6Fを使用し、展示室ゾーンは6F~4F。

最新機能の設備と展示空間。
チケットの購入方法は、ウェブによる、日時指定予約制を導入。
3回目の14:00〜15:30の予約をしたが、入れ替え制ではなく入館後は閉館まで鑑賞が出来る。

展示室への入口には、日本の美術館では珍しい高性能の危険物検知ボディスキャナーを採用。
このスキャナーを通過し、展示室へ。
最新機能の設備と工夫に富んだ展示空間。













順路は6階→5階→4階と下る順となっているがエスカレーターを使用し上り下りは何度でもできる。









自分のスマホとイヤーフォンを使用すれば、アプリをダウンロードして無料の音声ガイドを愉しめる。
全てが館蔵品なので、三脚・フラッシュを使用しなければ自由に写真撮影も出来るのも大きな魅力。

6階奥の部屋で内装材や新しい置換空調システム、高品質の有機LED スポットライトなどについての解説もある。




手が触れるほどの至近距離で作品を鑑賞できるのも嬉しいことだ。

開館記念「見えてくる光景 コレクションの現在地」展は3月31日まで。
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アーティゾン美術館 其の2

2020年02月12日 20時26分04秒 | 美術館
アーティゾン美術館 其の2






ブリヂストン美術館から、アーティゾン美術館へと生まれ変わった新しい美術館。
23階建ての高層ビルの1Fから6Fを使用し、展示室ゾーンは6F~4F。

最新機能の設備と展示空間。
チケットの購入方法は、ウェブによる、日時指定予約制を導入。
3回目の14:00〜15:30の予約をしたが、入れ替え制ではなく入館後は閉館まで鑑賞が出来る。

展示室への入口には、日本の美術館では珍しい高性能の危険物検知ボディスキャナーを採用。
このスキャナーを通過し、展示室へ。
最新機能の設備と工夫に富んだ展示空間。














順路は6階→5階→4階と下る順となっているがエスカレーターを使用し上り下りは何度でもできる。









自分のスマホとイヤーフォンを使用すれば、アプリをダウンロードして無料の音声ガイドを愉しめる。
全てが館蔵品なので、三脚・フラッシュを使用しなければ自由に写真撮影も出来るのも大きな魅力。

6階奥の部屋で内装材や新しい置換空調システム、高品質の有機LED スポットライトなどについての解説もある。




手が触れるほどの至近距離で作品を鑑賞できるのも嬉しいことだ。

開館記念「見えてくる光景 コレクションの現在地」展は3月31日まで。
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アーティゾン美術館が開館 @東京都中央区京橋

2020年02月07日 17時14分50秒 | 美術展
アーティゾン美術館が開館 @東京都中央区京橋





ブリヂストン美術館開館が,1952年に開館してからおよそ70年。

2015年より新築工事のための休館を経て、2020年1月18日(日)にアーティゾン美術館として開館した。

アーティゾンは「アート(芸術)」と「ホライゾン(地平)」を組み合わせた造語。

美術の新しい地平を目指す館名になった。

開館記念展は「見えてくる光景 コレクションの現在地」



展示室は、ひとつの展示室としてはもっとも巨大な6階。

階下を見下ろせる吹抜部分がある5階。

そして石橋財団コレクションを中心に展示する3つの小部屋が特徴的な4階で構成されている。

総面積は、以前の4倍以上はありそうだ。




会場入り口に設置された彫刻作品は、日立市に在住した田中信太郎(1940ー2019)の『ソノトキ音楽がキコエハジメタ』(1986)。


今回、3フロアすべてを使用した開館記念展「見えてくる光景 コレクションの現在地」(〜3月31日)。


本展では、アーティゾン美術館を運営する石橋財団のコレクション約2800点のうち206点が一堂に展示された。

同展は第1部「アートをひろげる」と第2部「アートをさぐる」から構成されている。



第1部に並ぶのは、1870年代から2000年代までの約140年間の東西の名品。









これらを「ひとつの地平」として並べることで、時間、空間を超えた美術の風景を一望するという試み。

1部の出品作家は、エドゥアール・マネから、アンリ・ファンタン=ラトゥール、ポール・セザンヌ、ピエール = オーギュスト・ルノワール、ヴァシリー・カンディンスキー、 青木繁、マーク・ロスコ、ジャクソン・ポロック、草間彌生、そしてピエール・スーラージュまで多岐にわたる。



アーティゾン美術館は休館中も作品の収集を行っており、そのうち31点がここで紹介されている。

注目したいのは、新収蔵品。


例えば、コンスタンティン・ブランクーシ《ポガニー嬢Ⅱ》(1925、2006鋳造)、ヴァシリー・カンディンスキー《自らが輝く》(1924)、マーク・ロスコ《無題》(1969)、草間彌生《無限の網(無題)》(1962頃)など。


続く第2部は、5階と4階で展開されている。


2部は、収蔵品を「装飾」「古典」「原始」「異界」「聖俗」「記録」「幸福」という7つの普遍的なテーマに分け、美術を掘り下げようというもの。


 「装飾」では、人間の根源的な欲求としての装飾を示すため、石橋財団コレクションでももっとも古い年代の作品というイランの《幾何文台付鉢》(紀元前4000)から、エミール・ガレ、藤島武二、アンリ・マティスといった作家たちによる作品を展示。


「聖俗」では、エジプトのハヤブサ神像からギリシャのヴィーナス、ジョルジュ・ルオーの《郊外のキリスト》(1920-24)、そして《洛中洛外図屏風》(17世紀)までを紹介。

人間の、聖なるものを眼前に定着させたいという願望と、それとは対称的な俗なるものにも惹きつけられる性質を古今東西の美術によって見せる。


自画像や街の風景を描きとめた「記録」。


銅版画作品は、その時代をリアルに実感できる。


人と人との出会いによって生まれるアートの「幸福」をテーマに展示は締めくくられる。
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