「西の谷緑地公園」を美しく!

「公園都市水戸」の街造りを考える人達と協働したいと思っています。

ウワミズザクラの巨木が2本@那珂川河川敷

2023年04月13日 23時11分24秒 | 植物
ウワミズザクラの巨木が2本@那珂川河川敷







花だけ見ると、とてもサクラの仲間とは思えない。
青い蕾は葉と同じようだから分からないが、細長いブラシのような白花を咲かせるとよく分かる。
ソメイヨシノ・ヤマザクラなどが花を落とした頃に開花する異色のサクラだ。
山野の至る所に自生しているが花が小さいので咲いている時しか分からない。
派手な花でもないが、数年前に西の谷で見つけてから嵌ってしまった。





昨年、那珂川の河川敷で2本の大木を発見したので、今年も確認に。





水戸から常陸太田に向かう国道349号の万代橋(よろずよばし)を渡る手前の堤防を左折し、しばらく進むと大木が2本並んでいる。
花をつけていないと分からない。



花のツボミは食用になるという。
新潟ではこのツボミや未成熟果を塩漬けにしたものを、杏仁子(あんにんご)と呼び、食用にする。
アンニンゴとは、アンズの種子からつくる生薬のことで、香りが似ていることからアンニンゴと呼ばれるようになったという。

*果実は夏に赤くなった後、黒く熟すと食用になる。
長さは6~7mmで、結構美味しいらしい。
果実酒は、梅酒のように健康ドリンクとして昔から利用されているようなので試してみたい。

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桔梗(キキョウ)

2021年06月23日 19時13分32秒 | 植物
桔梗(キキョウ)









5~6年前に植えた桔梗が1週間前から咲きだした。
更に、根分けなのか種が飛ぶのか、株も増えたからかなりの数だ。
次々とつぼみが膨らみ、咲き続く。
一つの花がしぼむまで、数日は咲いているからうるさいほどだ。
園芸種だから、花が沢山咲くように改良されているのだろう。

季語では秋に分類されるが、実際の開花時期は六月中旬の梅雨頃から始まり、夏を通じて初秋の九月頃まで。

「万葉集」で、山上憶良が詠んだ歌があるのでかなり古くからあるのだろう。

五弁の星形の花「桔梗紋」が生まれた。
美濃の山県氏、土岐氏一族は桔梗紋を紋所にしていた事で知られている。
明智光秀も土岐氏一族であり、桔梗紋を用いていた。

つぼみが徐々に緑から青紫にかわり、裂けて星花を咲かせる。
花色が、桔梗色としか言いようがないほどに素晴らしい。





元々あった、半夏生が追いやられてしまった。

背が高くスート伸びた株もあるが、これはまだ花芽を付けず時期が遅れる。

数か月、通る人達の目に留まり安らぎとなっているのは嬉しい。

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鬱金桜(ウコンザクラ)と御衣黄桜(ギョイコウザクラ)

2021年04月14日 13時15分28秒 | 植物
鬱金桜(ウコンザクラ)と御衣黄桜(ギョイコウザクラ)



築90年を超える古民家・食事処「元屋敷」(那珂市本米崎2014)
座敷卓上のガラスコップに挿された鬱金桜(ウコンザクラ)と御衣黄桜(ギョイコウザクラ)
薄緑色の花が咲く2種を同時に見ることが出来た。

*鬱金桜はオシマザクラ系のサトザクラ。
江戸中期以前に人の手によって作られた品種と考えられている。
花弁が香辛料で知られるウコン(鬱金)に似た萌黄色になることから、ウコンザクラと名付けられた。
・清酒「黄桜」はこの花にちなむ。
・日本では公園や植物園の一部に見られるのみだが、欧米ではより人気が高い。
・開花は4月中旬から5月上旬で、カンザンやフゲンゾウといった代表的なサトザクラよりは少しだけ遅れて咲く。
花の直径は3.5~4センチほどで、10~20枚の花弁が重なり合う八重咲き。
・咲き始めは文字どおりのウコン色あるいは薄緑色だが、すぐに白っぽくなり、最後は中心部からピンク色に染まっていく。このため観察の時期や個体によっては見分けにくい。




*御衣黄桜(ギョイコウザクラ)
サトザクラの品種の1つで、開花したばかりの花は淡い緑色、徐々に黄色に変化していき、やがて花びらの中心部が赤く染まっていくのが特徴。
「御衣」とは貴族の着物を意味で、緑色の花びらが平安時代の貴族の衣服の「萌黄色」(モエギイロ)に近いことが由来する。
江戸時代に、京都の仁和寺で栽培されたのが始まりだといわれている。

◎この2種の他に須磨浦普賢象(スマウラフゲンゾウ)、園里黄桜(ソノサトキザクラ)、園里緑龍(ソノサトリョクリュウ)、仁科蔵王(ニシナザオウ)等の新種もあるようだ。
◎ギョイコウザクラが茨城県立図書館前の土塁に在るのは「花留談」の木村さんから教えて頂き、何度か見たが今は消滅してしまった。
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そば処麦屋の春の草花@那珂市後台1229

2021年03月29日 13時01分08秒 | 植物
そば処麦屋の春の草花@那珂市後台1229






そば処「麦家」は2005年の開業前の数年間をかけ、古民家を移築し雑木と山野草を植えた庭を作るのに費やした、拘りの十割蕎麦店だ。

従って、蕎麦と共に樹木や草花が店主の鈴木さんの“おもてなし”。
200種以上の山野草が、季節を彩る。



座敷から眺める庭も良いのだが、木立の中央に据えられたテーブル席がお勧め。



店主と奥様の2人3脚、混雑時は待つこともある。
草花を見ていれば、楽しく待つことができる。

四季折々の山野草は自採りしたものもあれば、友人と交換したものが有る。
自生した環境を維持しないと消滅してしまうから、毎日の手入れが必要だ。













山草は地味で可憐な花がおおい。
写真映りが良くない。
名前も分からないのがほとんどだ。

現在は、花木センターや花屋で多くの山野草が手に入る。
骨董に目覚めた半世紀前「土器に花」を生けようにも、好みの花が無かった。
県立や市立の植物園もない頃で、長谷川貞夫さんが会長の「茨城山草会」の春・秋の展示会は珍しい品種が沢山で楽しみにしていた。
副会長の墳本喜久蔵さんは骨董の先達で、自宅は地植え・鉢植え何百種を栽培されていた。
季節ごとに長谷川さん、墳本さんのお宅を訪ねるのが楽しみとなった。
戴いた花を「フタエ屋呉服店」店頭のウインドに「私の花」として展示したことも有った。

「そば処麦屋」を訪ねると、当時のあれやこれやを思い出す。
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武蔵鐙 (ムサシアブミ)@千波公園西の谷緑地

2020年04月10日 07時27分50秒 | 植物
武蔵鐙 (ムサシアブミ)@千波公園西の谷緑地




「千波公園西の谷緑地」は新たなトイレも設置され、駐車場や園路の舗装もされて公園としての体裁が整った。
竹林の枯れ竹の撤去なども済んで斜面も大分きれいになった。
裾地には植栽された樹木や草花が殆どだが、山野草も自生している。

昨年の4月下旬に武蔵鐙 (ムサシアブミ)の群生を発見した。
今年は10日以上早く咲いている。

武蔵鐙はサトイモ科の植物。
何とも奇妙な名前だが、花の姿が武蔵国で作られた「鐙」(あぶみ・馬具の一つで、鞍の両側に垂らし足を載せる)に似ている、が由来らしい。

葉の形状は異なるが、ウラシマソウやマムシグサに似た花だ。
コンニャクの花にも似ているが、全てサトイモ科なので当然ともいえる。





葉は丸くて大きい。
花もかなり大きいが、葉の裏側で下からしか見えない。
先端から糸状の弦は伸びてはいない。




ほの暗い林間で奇怪な花は少々不気味に感じられるが、不思議な魅力がある。
花は短期間で終わり、後には実をつける。


新型コロナウイルスの感染拡大により緊急事態宣言がなされ、東京始め大都市が指定された。
グローバル化した世界各国を含む疫病だから、拡大することはあっても早急に収束するとは思えない。

ワクチンや特効薬が無いから、手洗いマスクと免疫力を高める食事と適度な運動が自己防衛としてできること。
「不急不要の外出は控えて、家に居よう」が世界的な動き。

適度な運動として、ここ十数年続いている「西の谷」のごみ拾いと草引き。
広い敷地だが、閑散としているので他人と接触する恐れはない。

広いエリアを気が向いた時だけする個人的な作業。
近年は「公園協会」の手入れが行き届き、新たなトイレも設置、駐車場や園路の舗装など、公園としての体裁が整った。
竹林の枯れ竹の撤去なども済んで、斜面も大分きれいになった。



しかし、これからの1ヶ月はササや筍が生えてくる季節だ。
小さい時に伐らないとあっという間にボサヤブや太い竹になってしまう。
急斜面で足元が良くないから細心の注意が必要。

鶯など鳥の声を聴き、山野草に眼をやりながらの小1時間。
殺菌作用のある紫外線を浴び、朝の散策と運動が続けられるように願っている。
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半夏生(ハンゲショウ)と桔梗(キキョウ)

2019年07月03日 19時38分00秒 | 植物
半夏生(ハンゲショウ)と桔梗(キキョウ)



猫の額ほどの庭に半夏生(ハンゲショウ)と桔梗(キキョウ)が咲いている。

【半夏生】には二つの意味があって、
① 季節を表わす72候の1つで、夏至(げし)から11日目、今年は7月2日(火)から5日間の時期をさす。
地域によって、タコ・鯖・うどんなどを行事食とする。
とも言われるが、自分の周りでそのような話を聞いたことはない。
② ①の(半夏生)の頃に、葉の下半分が白く、白い穂状の花が咲く多年生植物。

桔梗の咲き始めは6月19日で、昨年より1週間ぐらい遅かった。
これから約2カ月間次から次に咲き続ける。
園芸種なので花が多過ぎ、少しばかり風情に欠ける。

どちらも多年生で、次々と株が分かれ増えた。
暫くは、桔梗の紫と半夏生の白との対比が愉しめる。
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牡丹の花を戴いた。

2016年04月28日 13時12分24秒 | 植物
牡丹の花を戴いた。






牡丹は「富貴草」「富貴花」「百花王」「花王」「花神」「花中の王」「百花の王」「ぼうたん」「ぼうたんぐさ」など多数の呼び名がある。
原産地は中国西北部で薬用として利用されていたが、盛唐期以降、牡丹の花が「花の王」として他のどの花よりも愛好されるようになったという。

Yさんのお宅には牡丹が何株か植えられており、この時期になると咲き競う。
勿論、植えられたままで眺めるのが最高だが、庭のない我が家に切り花を届けて下さる。

牡丹散つてうちかさなりぬ二三片  蕪村 

俳句でも牡丹の名句が多く詠まれているが、画家でもあった蕪村にとりわ
け多い。

奈良の長谷寺、当麻寺が牡丹の寺として有名だ。
当麻寺を訪ねたことはあるが、ぼたんの時期ではなかった。
長谷寺は行きたいと思いつゝ実現していない。





モノ離れと年々器を処分し、まともなものがない。
花が素晴らしいから、関係なしだが。

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ナガミヒナゲシ

2015年05月08日 09時28分04秒 | 植物
ナガミヒナゲシ



春先の街道筋で、ポピーに似た4枚花弁で薄いオレンジの花を見かけるように成って、しばらく経つ。
今年は我が家の近辺の鋪道からの西の谷まで、至る所で咲いた。
コンクリートの隙間からも生えてくる、ものすごい生命力。

地中海原産の帰化植物で1961年に世田谷で発見されたらしい。
どの程度まで繁殖したのか分からないが、50年足らずで、かなりの地域まで増殖したであろう。
朝に咲いて昼過ぎには散る、一日花。

花の後に罌粟の実の様なものが出来る。

「ナガミヒナゲシ」と云う名称だから、罌粟の実であることは間違いないが麻薬の原料になる毒性はないという。



花が終わって実はいらないから、下の葉の部分は残そうと茎を切ったら,濃い黄色の樹液が染みだしてきた。
液に触れると,針で突かれた激痛が走るらしい。
軍手をして切ったのは正解のようだ。



次々と外来植物が入ってくる。
その処置をどうするか?
稙物の体系に障りない程度なら良いが、急激に増殖し、他の植物の領域まで侵すことになる。

取りあえず、茎はカットしたが、明日は根こそぎ抜くことにしよう。
我が家周辺だけを処置しても、来年はさらに増殖することだろう。
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鉾田カボス@真家柑橘園

2013年09月25日 17時11分31秒 | 植物
鉾田カボス@真家柑橘園

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ミニカーの店「リトルレガード」に行った。
車に憧れた時代も有ったから、ミニカーで世界の名車を見るのは愉しい。
ミニカーばかりでなくフィギアなども有るが、ビートルズのドラムセットや、トライアンフのバイクなども。
イギリス人のライフスタイルなどについてオーナーの加藤さんと雑談。


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ケースの上の竹籠にカボスが山盛りになっていた。
鉾田の友人が送ってくれたとのこと。

カボスと云えば大分の名産品だが、茨城でも栽培しているのかと思った。
農作物が特定の場所でなく、全国で栽培される様になって、身近な産地から新鮮な品物が手に入るのは嬉しいことだ。

カボスの果汁は、酸味に富むとともに独特の香りで、焼き魚等の薬味として或いは焼酎の風味にと用途は広い。

スダチとの差が良く分からないがスダチは実が小さいし皮も薄く、香りが爽やかな感じがする。
この辺りではユズは栽培されているが、スダチ・カボスの類は馴染が少なかったから、一寸ばかり高級品と云う感じだ。

何個かを戴いた、今晩は、焼きたての秋刀魚に。

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凌霄花(ノウゼンカズラ)</

2013年07月14日 02時09分47秒 | 植物
凌霄花(ノウゼンカズラ)

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梅雨明けして猛暑が続いたが、本格的な夏という感じがしない。
今日(7月13日)からお盆だが、新暦より月遅れの8月13日から16日までが、夏休みの期間で里帰りする人達も多いので馴染んでいるのが現状だ。

この時期、目に着くのがノウゼンカズラ。
漢字では凌霄花と難しい表記だ。
橙色あるいは赤色の大きな美しい花をつける、つる性の落葉樹。
樹木や壁などに付着してつるを延ばし繁殖する。
中国原産で、平安時代に渡来したといわれるが日本の風土に良く似合う。

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千波湖畔のアヤメ

2013年05月20日 19時51分56秒 | 植物
千波湖畔のアヤメ

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降雨は植物には欠かせない。「雨は、作物を育てる」とのことばがある。
勿論、人間にとっても適度のお湿りは大切だ。
今日(20日)は朝から霧雨で、ほぼ一日中降っていた。

午後から、千波湖畔を半周したが、さすがに人影は少ない。
陽射しが無いと、見過ごしているものが目に入る。

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芳流橋から千波大橋の間の遊歩道の縁に、アヤメが咲いていた。
余り多きくない種類で、処によっては白も有った。
桜川に面して、自生した如くに植えこまれている姿は素敵だ。

雨にアヤメは良く似合う。

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サクランボ(桜桃)

2013年05月14日 23時20分24秒 | 植物
サクランボ(桜桃)

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「サクランボが食べごろです、お出かけになりませんか」とUさんから電話を戴いた。Uさん宅にサクランボの木が植えられているのは知っていたが、実が成っているのを見たことが無かった。

「今日あたり採らないと、みな、鳥に食べられてしまうのですよ」と奥さま。
市販のサクランボよりはかなり小さい実だが「佐藤錦」とのこと。

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脚立の上に載って摘んだが、摘みながら食べる姿は、お猿さんに成った気分。
色はきれいだが、小さく、酸味が強い。
甘すぎず、味わいは深い。

食べながら、果物大好き人間であった、上鎮夫さんを思い出した。
句集・随筆集『草の実』の中にはサクランボの句が沢山ある。

 大空に童話の世界さくらんぼ
 盆の上さくらんぼの山崩れたり
 一つづつ光り輝くさくらんぼ
降りつづく雨は緑にさくらんぼ
手をつなぎ遊びころがるさくらんぼ

確かに、サクランボからは童話や歌謡の世界が広がる。


サクランボはトルコが原産との説があり、生産高は世界一だ。
2008年6月にトルコに旅した。
トルコは西と東の交差点、食材に恵まれ料理も多様な国で、再訪したい国のひとつだ。
カッパドキアの近辺は至る所サクランボ畑だった。

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ドライブインで娘さんがサクランボを売っていた。
アメリカンチェリーの様な赤紫色で甘さは有るが酸味が乏しかったが、思い出せば懐かしい。

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ザクロ(石榴・柘榴)の実

2012年11月26日 22時20分02秒 | 植物
ザクロ(石榴・柘榴)の実

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ザクロの実を戴いた。
初夏に鮮紅色の花を付けたザクロは優雅だが、棘のある枝の葉が黄色くなり、或いは葉が落ちた状態で実を付けている姿は正しく、晩秋から初冬の風情を感じさせてくれる。
僕の好みを承知している先輩が、庭のザクロの実を枝つきのまま下さった、のだ。

そのまま飾って置いてもしばらく楽しめるが、割れた皮から種を取り出し、種食をしゃぶれば甘酸っぱい味がする。
近頃は、果物店の店頭で大きなものが売られているが、子供の頃はよそ様の実を採って食べた。

ザクロ


漢字で「石榴」「柘榴」と書くが、日本には中国或いは朝鮮経由で10世紀頃に渡来したらしい。
その源流を辿れば、トルコ辺りらしい。
そう云えば、2008年6月にトルコに旅したが、その際トルコ各地でザクロジュースを飲むことが多かったし、粉末ジュースを土産に買ってきたのを思い出した。

ザクロにはシルクロードの痕跡が色濃く残っているのだ。


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染井吉野の里 @東京都豊島区駒込

2012年04月17日 22時48分35秒 | 植物
染井吉野の里 @東京都豊島区駒込



今月初め1週間ほど東京に滞在した。
3月が寒く、開花が遅れていたのが幸いして、鎌倉の東慶寺や八幡宮、東京の飛鳥山や千鳥ヶ淵、小石川・後楽園や上野などの桜を愛でることが出来た。

水戸に戻ってからも旧県庁舎前のお堀や弘道館公園、千波湖畔、桜山、逆川緑地、などの様々な桜を楽しむことが出来た。

桜の種類は多いらしいが、ソメイヨシノが代表的。
桜前線などの開花の基準になるのがソメイヨシノ。

江戸末期から明治時代に染井村(現在の東京都豊島区駒込)の植木屋がエドヒガン系の桜とオオシマザクラの交配で作られ、桜の代名詞ともいえる「吉野」に「染井」を重ね「染井吉野」と呼ばれる様になった可能性が高い。

偶然に生まれた1本の雑種が、若木でも花をつけるし華麗なので、全国的に普及した。
接ぎ木の技術が使われ増やされるので、全てが同じ樹といえるそうで、ソメイヨシノはクローンだ、ということになる。



旧染井村、駒込の西福寺の「染井吉野の里」の碑。



西福寺の前の通りにボンボリが下がる。



西福寺に近い「染井銀座商店街」の歓迎アーチ。
東京の各所には、昔ながらの商店街が何とか健在なのは嬉しい。

江戸時代から続く通りの先には都立「染井霊園」。
都立の霊園は公園墓地のようで散歩するには最適です。



岡倉天心の墓地(遺言により分骨され五浦にも在りますが)
「永久の平和」



「釈天心」

ソメイヨシノが街路樹や公園などたくさん植えられ、咲き誇る姿も悪くはないが山桜に比べ味わいが少ない。
さらに、数百年の古木になることもあるヤマザクラやエドヒガンに比べ、ソメイヨシノでは高齢の木が少なく「60年寿命説」なる俗説がある。

『桜は自分の代では観られない』という言葉が有ると聞きました。
観ている桜は、少なくとも数十年に植えられたもの。
今植えても、見頃に育つまでは数十年の歳月を要します。
戦前から戦後に植えられたソメイヨシノの樹勢は限りがあります。
これからは、山桜を主体に多くの種類を混植して戴きたいと、思っています。


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土筆(ツクシ) @西の谷

2012年03月30日 00時02分06秒 | 植物

土筆(ツクシ) @西の谷




日当たりの良い斜面に、ツクシが伸びてきた。
土筆(ツクシ)の名の如く、姿がかわいらしい。
春の風物詩として春の野を描く際には必ずと言って良いほど描かれる。
『ツクシ誰の子、スギナの子』の歌のごと、スギナにくっついて出てくる。
以前に畑を借りて、日曜菜園を試みたことがある。
根を通して増殖するスギナは、農業上はしつこい雑草で、根絶やしにするのは難しい。

例年、ツクシを摘んで食べることにしている。
特別の理由はないが、春が来たのを実感できるからかもしれない。
寒い中、探すのが楽しいのだが、今年は遅れた。

摘んで来たものを新聞紙の上に広げ、先ずは
茎の途中の、黒い色の袴(ハカマ)を取り除く。
これが、結構の仕事で指先がアクで黒くなる。
あとは、家人に任せるが簡単に「煮びたし」にしてもらう。



穂先はゴソゴソで茎のところのしゃりっとした食感と苦みが特色だ。

佃煮や、煮たものをご飯に炊き込んでも良いらしい。

これからの季節、各種の山菜を試すのは愉しい。

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