茨城県立歴史館の大賀蓮。
今年の北関東地方は入梅入りするのは遅かったが、未だに明けない様だ。
このままでは8月に入ってから梅雨明け宣言ということになりそうだ。
梅雨の晴れ間、久し振りに茨城県立歴史館に行った。
夏休みに入ったこの時期、歴史に親しんで貰いたい、と各種の行事が組まれている。そのためだろうか、親子連れが目に付いた。
今回の企画展は『夏に祈る』と題して、茨城県内で行われている夏の行事「七夕馬」、「盆綱」、「盆船」、「みたま踊り」、「じゃんがら踊り」などの関連資料を紹介。疫病退散、害虫退散、雨乞いなどの祈りを込めて行われた「祇園祭」などの資料も展示されている。
何れの行事も、眼にする機会が無いのも多かった。人々はつい最近まで、生活の中で何を祈ってきたのかを感じさせる。現代の生活の中で、手を合わせて祈る。という機会が非常に少なくなってしまっているし、信仰心も失われてしまった感がする。
目に付いたのは藁縄で作った舟形や龍などだが、これらを実際のお祭りで見た体験は残念ながら無い。これから月遅れのお盆の時期、各地で伝統的なお祭りも開かれるだろう。今年は何でもいいから、それらの一つを見る機会に恵まれたい。
歴史館のような空間で見るより、お祭りの中で観てみたいものだ。
一橋徳川家記念室の展示は「陶磁器とガラス」春先の雛人形の展示は有名だが、三卿ならではの伝世品の青磁・白磁やガラスというかギヤマンといったらいいのでしょうかオランダ渡りの涼しげな器は見事な物でした。
今回の僕のお目当ては、古代ハス或いは縄文ハスとも呼ばれている大賀ハスを見ること。
歴史館の一番奥、常磐線の線路の際に蓮池があり、毎年7月から8月にかけて大賀ハスが咲きます。
ハスは天上の極楽の花の象徴ともされますが誠に見事な花です。ハス類は早朝に開花し、午後には花弁を閉じるという共通性があります。開花・閉じるを3回繰り返し、4回目の開花後、花弁を閉じることもなく、散ってしまいます。初開花から散るまでの間、花色は鮮やかなピンクから次第に白色に変化して行きます。
花芯の部分は黄色でピンクとの対比も見事なものです。花弁の一枚一枚を蓮弁といいますが、仏像彫刻で仏様の座られている台座は沢山の蓮弁で飾られています。花も絵を描く題材になりますが、蓮弁の一枚だけを眺めても・描いてみても楽しいことです。花が終わった後、花托の部分が枯れてきた枯れハスも風情があります。8月中旬までは見られるらしいので、後数回は訪れたいと思っています。
千葉市の千葉公園に大賀蓮の記念碑があります。記念碑に刻まれている文により大賀ハスにまつわる概略がわかるので紹介しましょう。
昭和26年3月、千葉検見川東京大学グランド地下より発見された三粒の蓮の実は、蓮の権威者大賀一郎博士に依り、約2000年前のものと鑑定され、その年の5月発芽し、翌年7月18日見事に開花した。その後、此処千葉公園に移植され、毎年、薄紅色の美しい花を開いている。また、ここから世界各地にも送られ、友好親善を深めている。この蓮の永久に生命あらんことを念じて止まない。
昭和58年7月18日
撰文 千葉蓮の会会長 杉大郁太郎 千葉市・千葉公園
何らかの経緯で、この種が茨城県歴史館にも渡り、現在は見事な蓮池となりました。
西の谷公園にも小さいながら2箇所の池がある。
現在は葦やがまの穂が背を伸ばしている。
大きな川の流れや大きな湖の一部ならいいがこの狭い公園には不向きと思える。
この池に大賀ハスを移植して、ハスの花を愉しむことができれば良いのだが。何方か実行できませんでしょうか?
2007年7月24日
今年の北関東地方は入梅入りするのは遅かったが、未だに明けない様だ。
このままでは8月に入ってから梅雨明け宣言ということになりそうだ。
梅雨の晴れ間、久し振りに茨城県立歴史館に行った。
夏休みに入ったこの時期、歴史に親しんで貰いたい、と各種の行事が組まれている。そのためだろうか、親子連れが目に付いた。
今回の企画展は『夏に祈る』と題して、茨城県内で行われている夏の行事「七夕馬」、「盆綱」、「盆船」、「みたま踊り」、「じゃんがら踊り」などの関連資料を紹介。疫病退散、害虫退散、雨乞いなどの祈りを込めて行われた「祇園祭」などの資料も展示されている。
何れの行事も、眼にする機会が無いのも多かった。人々はつい最近まで、生活の中で何を祈ってきたのかを感じさせる。現代の生活の中で、手を合わせて祈る。という機会が非常に少なくなってしまっているし、信仰心も失われてしまった感がする。
目に付いたのは藁縄で作った舟形や龍などだが、これらを実際のお祭りで見た体験は残念ながら無い。これから月遅れのお盆の時期、各地で伝統的なお祭りも開かれるだろう。今年は何でもいいから、それらの一つを見る機会に恵まれたい。
歴史館のような空間で見るより、お祭りの中で観てみたいものだ。
一橋徳川家記念室の展示は「陶磁器とガラス」春先の雛人形の展示は有名だが、三卿ならではの伝世品の青磁・白磁やガラスというかギヤマンといったらいいのでしょうかオランダ渡りの涼しげな器は見事な物でした。
今回の僕のお目当ては、古代ハス或いは縄文ハスとも呼ばれている大賀ハスを見ること。
歴史館の一番奥、常磐線の線路の際に蓮池があり、毎年7月から8月にかけて大賀ハスが咲きます。
ハスは天上の極楽の花の象徴ともされますが誠に見事な花です。ハス類は早朝に開花し、午後には花弁を閉じるという共通性があります。開花・閉じるを3回繰り返し、4回目の開花後、花弁を閉じることもなく、散ってしまいます。初開花から散るまでの間、花色は鮮やかなピンクから次第に白色に変化して行きます。
花芯の部分は黄色でピンクとの対比も見事なものです。花弁の一枚一枚を蓮弁といいますが、仏像彫刻で仏様の座られている台座は沢山の蓮弁で飾られています。花も絵を描く題材になりますが、蓮弁の一枚だけを眺めても・描いてみても楽しいことです。花が終わった後、花托の部分が枯れてきた枯れハスも風情があります。8月中旬までは見られるらしいので、後数回は訪れたいと思っています。
千葉市の千葉公園に大賀蓮の記念碑があります。記念碑に刻まれている文により大賀ハスにまつわる概略がわかるので紹介しましょう。
昭和26年3月、千葉検見川東京大学グランド地下より発見された三粒の蓮の実は、蓮の権威者大賀一郎博士に依り、約2000年前のものと鑑定され、その年の5月発芽し、翌年7月18日見事に開花した。その後、此処千葉公園に移植され、毎年、薄紅色の美しい花を開いている。また、ここから世界各地にも送られ、友好親善を深めている。この蓮の永久に生命あらんことを念じて止まない。
昭和58年7月18日
撰文 千葉蓮の会会長 杉大郁太郎 千葉市・千葉公園
何らかの経緯で、この種が茨城県歴史館にも渡り、現在は見事な蓮池となりました。
西の谷公園にも小さいながら2箇所の池がある。
現在は葦やがまの穂が背を伸ばしている。
大きな川の流れや大きな湖の一部ならいいがこの狭い公園には不向きと思える。
この池に大賀ハスを移植して、ハスの花を愉しむことができれば良いのだが。何方か実行できませんでしょうか?
2007年7月24日