今回のTabi-ぶら「御前山、聴水庵あたり:自然を愛でて、美を愛でて」は棚田を巡りで里山の風景を眺め、梅原尚美さんの点てたお茶を戴きながら、山上鎮夫さんの描かれた水墨画を通して、自然を愛した山上さんの世界を多くの方に知ってもらいたい。と山本さんが僕に話す機会を与えてくれた。
お茶を戴きながらの短い時間では充分ではなかったが、那珂川に岬状に張り出した川番所跡の「聴水庵」流れを見おろし、対岸の雨に煙る山々は正に山上さんお世界で、説明の必要も無い場所だった。
山上鎮夫(1897-1993)さんの略歴を紹介。
眼科医で骨董・古美術収集家として知られたが、クラッシク音楽の愛好家、山歩きを好み、絵を描き、俳句や陶芸にも親しんだ。
自然を愛し、山川を題材とした絵も良く描いた。
津山藩の藩医の子孫で、藤田嗣治は母方の従兄弟と言う血筋も影響していたのかもしれない。85歳頃にピアノを購入、独学で即興演奏を楽しむ多才な粋人であった。
コレクションの写真集・私家版『古陶小集』のページから。
別冊太陽『101人の古美術』平凡社・1998年、にも掲載されている。
手紙や新聞記事など。
奥の埴輪は山上さんの手作り。
古代の風格が感じられる。
絵画展を開いた際の図録。
絵を観ながら、それぞれの感想を話し見解を述べる愉しいひと時でした。
気に入った作品はお持ち帰りいただき、後日、各自が額装されて飾られるようにお願い致しました。
画を希望の方がいらっしゃいますれば、高橋までご連絡ください。
これらの写真は中川 宗右衛門さん、久保田 直子さん、山本 哲士さん、梅原 尚美さん、栗田 健史さん、撮影の写真が含まれています。