大佛茶廊の庭園で@鎌倉市雪ノ下1-11-22
念願であった東慶寺本堂の花御堂と誕生仏を拝観し、庭を巡った。
円覚寺に足を伸ばしたいところだが、大佛茶廊に向かうからJRで北鎌倉から鎌倉駅に。
鶴岡八幡宮に向かう若宮大路の「二の鳥居」。
何れの観光地も外国人が多いが、鎌倉も同様だ。
小町通りを始め八幡宮に向かう登大路の左側は大混雑だ。
ところが、右側の路地に入れば、昔ながらの径は静かである。
黒の板塀の先に「大佛茶廊」の入り口門が在る。
大佛茶廊は作家・大佛次郎の旧居をリノベーションした喫茶処。
大正8年に建てられた茅葺き屋根の邸宅と手入れされた庭園は鎌倉市の文化財に指定されている。
客席は「庭園」と「室内」を選択できるが、この日は気温20度に達する陽気と、桜を観たいので庭のテーブル席に。
庭は四季折々の花を楽しめる庭木が植えられている。
枝垂れ桜は咲き初めたばかり。
熊笹の中に「霧島つつじ」。
赤と白の石楠花が素晴らしい。
花見と言うことで、シャンパンのハーフボトルを。
茶廊だが、鎌倉ビールやシャンパンなどのアルコールもあるのも嬉しい。
更に、自家製の珈琲ウオッカをご馳走になった。
オーナーの野尻芳英さんは大佛次郎(1897年 - 1973年・本名は野尻 清彦)のお孫さんで、ストレイシーの世田さんから御紹介され、年に数度は訪れるようになった。
野尻さんの本業は広告業界だが、服飾業界にも幅広い人脈をお持ちのようだ。
メンズ・ウエアに関するご意見番として原稿執筆など幅広い活躍をされている。
週末を茶廊の運営に当て、旧居の維持管理に当っておられる。
野尻芳英さんとの会話が愉しいのだが、この日は来店者が多くあまり話すことが出来なかった。
FBの友達なので、お会いしなくとも日常生活を垣間見ることもある。
有難い時代となったものである。
「蝶ネクタイを“グダット”結ぶのが好み」という記事を見て「機会が有ったら拝見させてください」と伝えておいた。
「何本か用意しておいたのですが、目黒の自宅に置き忘れてしまって」
ということで、こちらに有った1本を見せて頂く。
作り付けの蝶タイは一般的だが、手結びには味わいがある。
次回にビンテージのものを拝見できるのが楽しみだが、自分でも探してみたい。
青空の下、温かな日差しを浴び春爛漫を満喫できた幸せに感謝。
●ゴールデンウイークが新天皇の即位に伴い4月27日(土)から5月6日(月)まで10日連続の休祝日となる。
土曜・日曜・祝日のみ営業の「大佛茶廊」は10日間の連続営業だ。
この様なことはめったにないだけに、未だ行ったことがない方は訪問するには絶好の機会だろう。
営業時間は「正午前~日没まで」と言う変則だが、雑踏の街を離れ一休みには最適な所である。