湘南発、六畳一間の自転車生活

自転車とともにある小さな日常

勝手な民謡考

2007年05月19日 | 日常生活
 昨日夜の林道を走りながら歌ったのは、僕がそのとき唯一思い出すことができた民謡である『竹田の子守唄』だった。なぜそんな曲が口から出てきたかというと、「お~い、お~い」という呼びかけだと、1回「お~い」と叫んで、次にまた叫ぶまでの「・・・」という間が長く感じてしまってちょっと怖かったりしたからだ。それで途中から歌に切り換えたわけだけれども、普通の歌だとどうも声の通りがいまひとつだったり、一節一節の間が長かったりして気になってしまった。とくに昨日は風が強かったから、なるべく声が通るほうが良いと思った。そんなふうに考えて、思い出したのが『竹田の子守唄』だったのだ。

 民謡については以前宮本常一の『忘れられた日本人』を読んでいて「なるほど」と思った記憶がある。そこには対馬の山仕事をする人たちが歌う民謡について書かれていたのだけれども、山のなかに分け入って山仕事をしながら歌うときの民謡というのは、そのあたりを通る人々に「自分はいまここらで仕事をしているよ」ということを知ってもらう意味があるというようなことが書かれていた。また山から家に向かって夜道を延々と歩いているときも、民謡を歌いながら歩くことによって「あぁ誰々さんがいま帰っていくな」ということをそのの人に知らしめるというような役割を果たしているということだった。小さいではたびたび歌会のようなものが開かれていたから、歌声を聞けば近隣のの人であれば「あれはどこの誰」というようなことがすぐにわかったらしかった(この歌会での歌の掛け合いが男女の交歓に一役かっていたというのも興味深い話だった。即席の歌詞でどんどん怪しい雰囲気をつくっていくというのがなんとも艶かしく感じた)。

 そんなことを思い出しながら昨日『竹田の子守唄』を口ずさんでみると、こういった民謡は確かにそういう役割を担っていたのかもしれないと思った。歌の一節一節が長いし、息を吸う間は短めだし、絞り出すような通る声で歌われる。そういったことは夜や森の静寂のなかで自分の存在を絶え間なく誰かに知らせるという点においてはなかなか優れているような気がした。そしてそれは同時に動物たちに自分の存在を知らせるという意味も持っていたのではないかと僕は勝手に思ってしまった。

 ところで僕が何で『竹田の子守唄』なんて知っていたかというと、以前桑田が“桑田佳祐が選ぶ20世紀ベストソング”と銘打ったライヴで歌っていたから。パシフィコ横浜の後ろのほうの席で僕は観ていたのだけれども、あれはなかなか楽しいライヴだった。それから昨日僕は『竹田の子守唄』しか思い出せなかったのだけれども、『島歌』なんかも民謡なんですよね。『島歌』でも悪くなかったなぁ。

 僕なんかは民謡なんかには全然馴染みがない世代だけれども、夜の林道を走るときのために、あるいは夜に山のなかを歩くときのために、何曲か民謡のレパートリーがあってもいいのかもしれないと昨夜は少し思ったりした。昨日のように意図したとき以外でも、たとえば何かのトラブルで林道や山のなかで夜を迎えちゃうことがないとも限らないから(実際そういうこともあったし)。

声をからして夜の林道を走る

2007年05月18日 | 自転車生活
 先ほどまで丹沢の林道を走っていた。暗くなりはじめてから出かけるのはどうかとも思ったのだけれども、ここ最近のもやもやしたものをすっきりさせたいという衝動が結局勝った。

 勾配のきついゲートまでのアプローチを少し気合を入れて上り、ゲートのすぐ手前にある湧水の汲み場についたときはあたりはほとんど暗闇に包まれていた。自転車で静かに水汲み場に近づいていったら、水を汲んでいたおじさんが「うわぁ!」と声をあげた。「熊かと思ったよぉ」とのこと。林道のゲートには確かに“熊出没注意”の看板がかかっていて、そのおじさん曰くなんでも先週にも熊が出たらしい。「これから走るのかい?」と言うおじさんに、「すぐに抜けるんで大丈夫です」と言いながらボトル1本分の水を入れさせてもらってゲートをくぐった。

 この林道は、ゲートまでは16%の勾配の坂があったりしてかなりきついのだけれども、ゲートをくぐってしまえばそんなにきつい勾配の坂はない。そんな坂を、人が入り込んでいることを熊に知らせるために「お~い、お~い」と声をあげながら上る。熊は臆病な動物だから滅多なことでは出くわしたりはしないだろうと思いつつ、でもやっぱり若干の恐怖心を感じながらペダルを漕いでカーブを曲がったらいきなりでかい動物が2~3頭、林道から山の斜面を駆け上っていった。一瞬心臓が止まりそうになったが、よく見たら鹿だった。あぁ、焦った。熊はともかくとしても、いまくらいの時間は森の動物の動きが活発なのだろう。

 その鹿との出会いを境に、おおげさでなく次々と動物たちがあらわれた。暗くてよく見えないけれども、たぬき(アライグマっぽかった)のような小動物から、鹿のような中型の動物まで。鹿はところによっては、山の斜面に目をこらすとうようよいた。これだけ動物の密度が濃ければ熊だっていてもおかしくないと思った僕は、やたら声をはりあげて歌を歌いながらペダルを漕いだ。そんなわけで林道を抜けたときはすっかり声がかれてしまっていた。



 本当はその林道を走ったあとは浅間山林道経由でヤビツを目指すつもりだったのだけれども、最初の林道を走った時点ですっかりやる気を失くしてしまった。夜の林道だからちょっと不気味であろうことは覚悟していたのだけれども、動物たちのことまではまったく考えていなかったのだ。そんなわけで、その林道からは結局まっすぐ帰宅することにした。

 毎度ヤビツばかりじゃつまらないと思って、今日は普段走らない林道を走ってみたのだけれども、夜走るのであれば車がしっかり通る場所じゃないとちょっと怖そうだ。そんなことを実感した今夜の林道ランだった。


林道途中から街の灯かりを見下ろす

確かに違うかも

2007年05月14日 | 日常生活
 丹沢を走ったときはたいてい護摩屋敷の水をはじめとする丹沢の湧水をボトルに詰める。入れていった江ノ島の水道水がまだ残っているときでも、それをすべて捨てて丹沢の湧水に入れ替える。「この水を飲料とする場合は必ず煮沸してください」という看板がかかっていても、ほとんど気にせずすべて詰め替える。水道水よりかは丹沢の湧水のほうがなんとなく美味しく、また体にも良い気がするから。

 もっともボトルから飲む場合は、ホントに「気がするから」であって実際には味の違いなんてわからない。ただ「これは確かに違うかも」と感じる瞬間がある。それは持ち帰った水でコーヒーを淹れたときである。

 夏以外の時期であれば、部屋に帰ってきた時点でボトルにはたいていコーヒー一杯分くらいの湧水が残っている。最近はその残った湧水でコーヒーを淹れることが多い。ボトルに残った水なわけだから微量の唾液などがまじってしまっているかもしれないけれども、どうせ沸騰させるわけだからあまりそんなことは気にしない。で、まぁとにかくその残った湧水でコーヒーを淹れると確かに水道水で淹れたものより美味しく感じるのだ。

 僕はそんなに味に敏感な人間ではないけれども、丹沢の湧水で入れたコーヒーは水道水のものより不思議なことに味が深いような気がする。気のせいだけでなく、実際に美味しいと思う。護摩屋敷の水をはじめ、丹沢の湧水を汲む場所には大量の容器を用意してきて水汲みをしている人がいてちょっと迷惑だったりもするのだけれども、こうやって自分でコーヒーを淹れてみてその味の違いを感じるとそうしたくなる気持ちも確かにわからないではない。試したことはないけれども、炊飯などに使っても味が変わるのかもしれない。

 夏になると部屋に戻ってくるまでにボトルのなかは空っぽになってしまうことがほとんどなのだけれども、そんなわけで今年はもう1本ボトルを用意するなり、他の容器を用意するなりして、コーヒー用に丹沢の湧水を持ち帰ろうかななどと思ったりしている。

昨日のヤビツ朝錬

2007年05月13日 | 自転車生活
 すでにお伝えしたように、昨日はyu-jinさんプレゼンツのヤビツ公開こそ錬に参加させて頂いて来ました。金曜日に僕にしては結構しっかり走ってしまっていたこともあって「どうしようかなぁ」という気持ちも実は少しあったのですが、走り出してみれば思いのほか体に疲れは残っていないようでした。そして何よりもこの日も前日を上回るような絶好の自転車日和。乾いた空気がとても爽やかで、ちょっとスケジュール的にはきつかったのだけれども、無理して参加して本当に良かったと思いました。

 集合場所の名古木まではいつも同様単独で。花水川橋のところで待ち合わせをしている人たちがいるのは知っていたのだけれども、前日1ヶ月以上振りにLEMONDにまたがったら思いの他ポジションに違和感を感じてしまったので、この日は名古木までは単独でこまめにポジションを出しながら走ったほうが良いかなと思ったのです。前日は「走るぞ!」という気持ちのほうが先立ってついついその違和感のあるポジションのまま最後まで走り通してしまったので。

 そうしてサドルを微妙に上げ下げすること4~5回。それで駄目だったら前後の位置調整もしたほうがいいかなと思ったのですが、この日は高さ調整だけでとりあえずしっくりきました。良かった。しかしいつもながらにポジションは本当に微妙です。この日だって調整幅は動かしているのか動かしていないのかわからない程度のほんのわずかだったのに、それで全然乗り心地が変わっちゃうわけですから。毎度ポジションを変えて走るのもどうかと思うけれども、違和感を感じるのであればやはりこまめに調整したほうが体には優しいのかなって僕は思ってます。



 やや向かい風基調のなか名古木に到着すると、すでにyu-jinさんとsudobanさんモリさん、Tonyさんが到着していました。それからほどなくしてsudobanさんのお友達のYさん、そしてなんか見覚えがあるスコットのロードが近づいてくると思ったらなんとこんさんも!なんでも事前に参加表明をしちゃうと「絶対に行かなきゃいけない」というプレッシャーがかかってしまうのでやめておいて、ドタ参したとのこと。確かこの方は三浦オフの下見のときもそんな感じだったはず(笑)。気持ちすごく理解できるのでなんとなく笑ってしまいました。それから最後に登場したのが、遠くからはるばるのイッシーさん。三浦オフではきちんとご挨拶できなかったので、あらためてご挨拶させて頂きました。遠くからありがとうございます。

 さて、名古木でしばし談笑(牽制?)ののち、昨日は持ちタイムの遅い人順の出走ということになりました・・・が、結構適当でした(笑)。でもきっちりよりも適当で全然良かったですね。あまりしっかりやっちゃうと真剣過ぎてつまらなくなっちゃいそうですしね。

 僕は一応最後の出走ということだったのですが、その前のグループで出走したyu-jinさんがタイヤがフレームに接触してるということで調整したりなんだりがあったので、結局yu-jinさんとほぼ一緒のスタートになりました。で、走り出してみるとyu-jinさん速いです!確か前回のタイムは47分くらいって聞いていたけれども、ほんの2~3秒前に走り出したyu-jinさんに全然追いつきません。背中を見ながらようやく追いついたのがampmの手前の信号あたり。いやぁ、他の方のブログでも賞賛の的だったけれども、マジでyu-jinさん速くなってます。この伸びはすごいですよ。

 ちょうど信号に引っかかってしまったので、「これは絶対に45分切れるよ。間違いない」と声をかけたら、「いや、ここまででもういっぱいです」なんて言ってけれども、結果は・・・。ここでフルに信号待ちしてあのタイム。この先すごいことになっちゃいそうです。

 ampmからはyu-jinさんに先行して走ります。前日の金曜日の走りのダメージもあるだろうから、43分以内というのがこの日の僕の目標だったのですが、思ったより足は動いてくれているようでした。きっとポジションを調整したのも良かったのだと思います。途中先行している方を何人かパスして、最後はきっと誰かがカメラを構えているだろうからということで、残り100mくらいを下ハンを握って立ち漕ぎで頑張ってみたのですが、先着した方たちは皆道路にへたり込んでいて誰一人カメラなんて構えていませんでした。いや、全然いいんですけど。はい。

 結局この日のタイムは40分38秒でした。40分切りはできませんでしたが、思ったより走れて良かったです。きっと「皆で」というのもモチベーションになったのだと思います。あと天気もサイコーでしたし。上りながら景色に目をやって、気持ち良い!と感じたのは久し振りだったような気がします。そんな余裕はまったくないことがほとんどなので。



 峠に到着したらSSTさんが“自転車で”いらっしゃいました。当日の朝、参加を匂わせるような書き込みがSNSにあったらしいのですが、バイクで来るのでは?という憶測が流れていたりもしました。でもきっちり自走で峠まで先行されてました。いやいや失礼しました。SSTさんとはこの日はじめましてだったのですが、ご自分のブログでときどき強調されているようなオヤジ感なんてまったくない若々しい方でした。今度は是非名古木からご一緒しましょうね。



 さて、そうこうしているうちにこんさん到着!途中で足を攣っている姿を見てちょっと心配していたんですが、しっかりリカバーされたようで良かったです。お疲れさまでした。



 それからyu-jinさん到着!走りが軽い!!しかしひと月半で10分弱のタイム短縮ってどういうことよ?すごすぎ。



 そしてイッシーさん到着!初ヤビツお疲れさまでした!!



 で、峠の看板前で集合写真(sudobanさん撮影)。しかしこそ錬のはずが結局9名も集まったんですね(笑)すごいですね。

 さて、ここからはそれぞれ別行動。裏ヤビツを下って宮ヶ瀬に抜ける方もいれば、表ヤビツを下って浅間林道を走る方や、僕のように直帰する人間もいる。こういう束縛のほとんどないやりかたもすごく良いなと思いました。



 菜の花台では上りのときはしっかり堪能できなかった富士山を眺め、



 秦野の街並みを見下ろしました。 



 本当に素晴らしい自転車日和に感謝の1日でした!

 ところで、昨日は好タイムが続出だったんですけど、「もうこれ以上は絶対に無理!」と言っていた人も絶対にまだまだ速くなると思いますよ。これはまず間違いなく。あまり言いたくないんですが、去年僕がこのブログをはじめた翌日にヤビツを走ったときのタイムは49分36秒だったのです。それがなんとか調子の良いときには40分くらいで走れるようになったわけだから、出だしからしてもっと速いタイムで走っちゃっている人たちが「これ以上は無理!」なわけはないです。ホントこれからが楽しみです!

朝ヤビこそ練

2007年05月12日 | 自転車生活
 今朝は早朝ヤビツこそ練に参加して来ました。とある方の“こそ練”が、「こっそり練習するなぁ~!」という声に負けて?参加者をつのるようになったこの“こそ練”(とはもう言わないのかな?)。これまでの開催数は今日も含めてまだ2回ですが、これからきっとその歴史を築いていくのでしょう。

 今日はこれから予定があるので、詳しいエントリーは明日以降ということになってしまうのですが、今日参加された皆々様、本日は気持ちの良い時間をありがとうございました。またぜひどうぞよろしくお願い致します。

 それから主催者のyu-jinさん、今日はどうもありがとうございました!


今日も天気サイコーでした

久々のLEMONDで新緑の丹沢を走る

2007年05月11日 | 自転車生活
 今日は4月7日の房総オフ以来久々にLEMONDに乗って新緑の丹沢を走って来ました。



 6時少し前に部屋を出て、まずはいつも通り海岸線から表ヤビツへ。今日はいつもより少し距離を走るつもりでいたのでTTはしないつもりだったのですが、名古木に着いてみれば結局はいつもと同様TTで。ただ今日はかなり厳しいTTになってしまいました。上りはじめですでに足には乳酸がしっかりたまっている感覚があって焦りました。平地を走っているときはあまり感じなかったのだけれども、5月5日のMTB耐久ツーリングのダメージがまだ体に残っているようでした。

 結局今日のタイムは41分40秒。なんとかこれくらいでおさまってくれて良かったです。 



 表ヤビツTTのあとはいつものように峠でグッタリしたりはせず、ほんの少し休憩のあと裏ヤビツへ下りました。



 朝の光を浴びる新緑がとてもきれいでした。



 裏ヤビツの下りは、やけに工事車両が多くてちょっとストレスでした。前をゆっくり走るトレーラー(結局ずっと抜かせてもらえなかった)、小さなカーブで立ち往生する大型トラックなどにたびたびストップを余儀なくされながら、



 朝の光を浴びる宮ヶ瀬湖へ。



 そして宮ヶ瀬湖からは半原へ向かった。



 そんなにしょっちゅう来るわけではありませんが、半原越えはとても好きな峠です。



 そして半原越えを上りきったあとは、



 唐沢林道ですね。表ヤビツから入ってこの二つの道を走るときはいつも、唐沢林道~半原越えという順番で走っていましたが、今日は逆から走ってまた裏ヤビツに戻ってみるつもりです。



 半原越えもきつかったですが、唐沢林道の物見隧道までもかなりきつかったです。でも今日みたいな気持ちの良い天気の日にこういう自然のなかを走るのであれば、少しくらいの肉体的なきつさは我慢できてしまいます。きついけど、とっても気持ち良かったです。



 きつい上りを終えて隧道を抜け、また新緑のなかへ。



 そしてもうひとつのピークである火打沢隧道を越えて、



 お約束の風景ですね。



 さて、ここからはまた裏ヤビツへ戻りましょう。



 そして今日2度目の護摩屋敷の水。いざとなれば小さな沢の水を飲んでもいいんですけど、やはりこういう水場はありがたいですね。



 水場からはヤビツはパスして代わりに菩提峠へ。そしてここからは表丹沢林道経由で表ヤビツの道に戻り、今度は蓑毛のバス停から



 浅間林道へ。僕はこの林道を走るのははじめてなんですが、ここもなかなか雰囲気の良い林道ですね。もっとも今日のような天気であればだいたいが雰囲気良く感じちゃうとは思うんですが(笑)



 浅間林道を走りきってからはもう2つ舗装の林道を走ってみようかとも思っていたのですが、ここまででお腹いっぱいになっちゃいました。体力的にはもう少しいけそうだったのですが、気持ち的に「まぁこれくらいで充分か」という気持ちになっちゃいました。というわけで、今日走れなかった残りの2つはまた別の機会に走ってみたいと思います。



 最後は走ったことのない道をいくつか勘で繋いで、「ここに出たい」と思っていた場所へどんぴしゃり出ることができました(善波&R246を避けたかった)。そしてそこからは往路をたどって江ノ島まで。本日の走行距離145.16km。いい感じでロードで丹沢を楽しめました。

体重、減ってません

2007年05月10日 | 日常生活
 すっかり正月太りしてしまったので減量するというエントリーを1月にしたのですが、その後見事なくらいに減量が進んでいません。あのときの体重が64kg。そのときのたてた目標が2kg減の62kg。で、今の体重が64kg・・・。あれから3ヶ月以上たったというのに全然体重変わってないじゃん。本当は3kg減らしたいけれども、ここは無理せず2kgなんて言っていたのに。

 体重が減らない一番の理由は走っている分以上に食べちゃっているからだと思いますが、それ以外にも体が自転車の負荷に慣れちゃったということもあるような気がします。あと筋肉が少し増えたか。いずれにせよもし本当に体重を減らしたいのであれば、2年目の今年はもう少ししっかりと消費カロリーと摂取カロリーのバランスを考えないと駄目そうです。

 さて明日はお休みなので久し振りにLEMONDに乗ろうかと思います。考えてみると4月7日の房総オフ以来LEMONDにはまったく乗っていないんですよね。房総オフは精神的にかなり過酷だったから、それが何らかのトラウマになってしまったのかもしれません。そんなトラウマが解消できるような優しい走りができればいいのだけどどうでしょう?

 では今日はやたら眠いのでこの辺で。ホントに眠い・・・

 とここまで書いて思い出したのが、sudobanさんとの稲村ガ崎会談での「ブログで次の走りの予告はやめよう」。別にコースの予告までしたわけではありませんが、それでもやはり予告はやめたほうが自分のためではと思い、そのまま寝ちゃいました(笑)。すっかり臆病者になっているようです。5月11日記

“はじめて”のあとの余韻

2007年05月08日 | 自転車生活
 轍屋さん主催の5日の丹沢半周耐久ツーリングの余韻がいまだにしっかりと心と体に残っています。そしてその余韻をするめをかじるように味わっています。それは5日の経験が僕にとっては“はじめて”に感じられるものだったからだと思います。実際のところ、あんなにもMTBの機動力を生かしたツーリングははじめてだったし、MTBであれだけ素晴らしいコースを走るのもはじめてでした。そういうはじめての中であじわった、様々な感覚がしっかりと体と心に残っていまだに離れないのです。

 これまでも“はじめて”のあとは、今回と同じように心がぼうっとするような感覚を味わいました。はじめてのロングツーリングである北海道から帰ってきたあと。はじめての海外ツーリング、山のぼり、山スキー、ひとりでのロングライドなどなど。そういうあとの疲労と充実の入り混じった虚脱感の心地良さ。久々にこういった気持ちに浸れることがとても嬉しいです。

 “はじめて”のあとにいつも感じること。「これでまたひとつ世界が広がった」

 僕にとってMTBというのは、ランドナー、ロードに次ぐ3番手(実際はランドナーより出番が多いけど)。ヴォーグでフレームをオーダーするときも、基本的に地元の里山を少し走ってみたいのとあとは軽いダートのツーリングくらいにしか考えていなかったし、だから実際に用途を伝えるときもそんな感じのことしか言わなかった。だけれども、これからはもっともっとMTBを楽しむことができる!そういう感覚を手にすることができたことがひじょうに嬉しいし、ありがたいことだと思います。

 たくさんブランクがあったから実際の年数はもっと少ないけれども、自転車に興味を持ちはじめてからいつの間にか20年強。でもまだまだ自転車は僕に新しい扉を用意してくれている。レースなどには(今のところ)あまり興味がないのだけれども、それ以外にもまだまだたくさん未知の楽しみがあるんだろうなぁ。そういう気持ちになれるのも、“はじめて”のあとならではなのではないかと思います。

歳をとって変わったもの

2007年05月07日 | 日常生活
 学生の頃のとくに1年目などは“自分の力で自分のために走っている”という気持ちがとにかく強かった。サイクリングクラブに所属していたときは、いつも合宿やその他の行事のあとにミーティングのようなものがあって、そこでひとりひとり感想を言わなくてはならなかった。そのときに繰り返される“感謝のことば”。これが当時、僕はあまり好きではなかった。「同じ班の方に」「応援に来てくれた方に」。感謝の気持ちがまったくなかったわけではないけれども、どうも儀礼的な気がして嫌だったのだ。

 僕は競技ではなく旅行のほうだったので、“応援”してもらうのは年に一度の耐久ランというクラブ行事のときと、ESCAという東日本学生サイクリング連盟(だっけな?)というところが主催するRTT(ランドナータイムトライアルという名のヒルクライムレース)くらいのものだったのだけれども、1年の頃はそういうときの応援も、「応援があろうとなかろうと自分の走りは変わらない」くらいのことを思っていた。今から考えると、ホントかわいくないし傲慢きわまりないけれども、それだけ若くて尖っていたということなのだろう。

 しかしクラブで仲間と過ごす時間が増え、またひとりであちこち出かけていろいろな場所で親切を受けたり、いろいろな場所の素晴らしい風景に出会うにつれて、そうした尖った気持ちは少しずつ変わっていった。そして今ではたとえたいしたツーリングではなくても、無事部屋に戻って来れたくらいのことでも何かに感謝するようになってしまった。昔から考えると、まったく歳をとったものだとつくづく思う。

 いくつかのきっかけがあって、去年の3月からこういうブログをはじめ、また自転車との関わりが深くなった。それ以来僕はやたら何かに感謝しているような気がする。昨日のエントリーじゃないけれども、一緒に走ったくれた人たち、自然、天候、自転車の神様、それ以外にもとにかく簡単に感謝してしまう。年間それなりの距離を走っていればもちろん腹立たしいことだってたまにはあるし、痛い思いをすることもあるけれども、そういうときでも「この程度で良かった」とまた何かに感謝する。昔の自分が見たら偽善的と思うくらいに。でも昔の自分の言いわけすると、これは偽善的なものじゃなく、本当に心からそう思ってのことのことなのだよ。最近のエントリーやコメントレスに、「本当に」ということばをやたら使い過ぎているのが気になってしまったりもしたのだけれども、それももしかしたらそういった過去に感じていた気持ちのせいなのかもしれないと少し思ったりした。

体は痛いが

2007年05月06日 | 日常生活
 5月2日~5日までの僕の連休。毎日ハードに体を動かしていたわけではないけれども、白馬と昨日の丹沢半周耐久ツーリングでは普段使わない筋肉を含めてかなり目一杯体を使ったので、今日は体のあちこちが相当大変なことになっています。でも、これは充実と達成の証!そう考えると、そういった痛みが嬉しいものに思えたりするから不思議です。

 それから筋肉以外では昨日いっぱいこしらえた生傷がちょっと痛いですね。顎の切り傷は、目立っちゃうのは仕方ないにしても、ヒゲ剃るときにちょっと困りそう。ただでさえ、僕は普段からヒゲ剃りに失敗することが多いというのに。

 それからあと痛いのが日焼けによるもの。なにせ4日間見事に晴れましたから。僕は元々肌が弱いので、横浜メリーばりにかなりしっかり日焼け止めを塗っていたのですが、それでも顔なんかは熱もって腫れてヒリヒリしてます。顔を動かすと、日焼けした肌とつくった生傷が痛むので、これからしばらくは無表情で生活することを心掛けることにしよう。極力喋らず、無表情。結構不気味ですね。

 なにはともあれ、あれこれと楽しむことができたこのお休み。一緒に遊んでくれた人たち、遊ばせてもらった自然、それからお日様、そして自転車の神様に感謝の気持ちでいっぱいであります!

 ※スポークが切れたときは、頼むから最後まで走らせてくださいと自転車の神様にお願いしました。おかげで何とかその1本だけですみました。36本のうちの1本だったので、小さなフレでおさまっていてくれたのでした。