湘南発、六畳一間の自転車生活

自転車とともにある小さな日常

“はじめて”のあとの余韻

2007年05月08日 | 自転車生活
 轍屋さん主催の5日の丹沢半周耐久ツーリングの余韻がいまだにしっかりと心と体に残っています。そしてその余韻をするめをかじるように味わっています。それは5日の経験が僕にとっては“はじめて”に感じられるものだったからだと思います。実際のところ、あんなにもMTBの機動力を生かしたツーリングははじめてだったし、MTBであれだけ素晴らしいコースを走るのもはじめてでした。そういうはじめての中であじわった、様々な感覚がしっかりと体と心に残っていまだに離れないのです。

 これまでも“はじめて”のあとは、今回と同じように心がぼうっとするような感覚を味わいました。はじめてのロングツーリングである北海道から帰ってきたあと。はじめての海外ツーリング、山のぼり、山スキー、ひとりでのロングライドなどなど。そういうあとの疲労と充実の入り混じった虚脱感の心地良さ。久々にこういった気持ちに浸れることがとても嬉しいです。

 “はじめて”のあとにいつも感じること。「これでまたひとつ世界が広がった」

 僕にとってMTBというのは、ランドナー、ロードに次ぐ3番手(実際はランドナーより出番が多いけど)。ヴォーグでフレームをオーダーするときも、基本的に地元の里山を少し走ってみたいのとあとは軽いダートのツーリングくらいにしか考えていなかったし、だから実際に用途を伝えるときもそんな感じのことしか言わなかった。だけれども、これからはもっともっとMTBを楽しむことができる!そういう感覚を手にすることができたことがひじょうに嬉しいし、ありがたいことだと思います。

 たくさんブランクがあったから実際の年数はもっと少ないけれども、自転車に興味を持ちはじめてからいつの間にか20年強。でもまだまだ自転車は僕に新しい扉を用意してくれている。レースなどには(今のところ)あまり興味がないのだけれども、それ以外にもまだまだたくさん未知の楽しみがあるんだろうなぁ。そういう気持ちになれるのも、“はじめて”のあとならではなのではないかと思います。