湘南発、六畳一間の自転車生活

自転車とともにある小さな日常

冬の大観山

2007年01月25日 | 自転車生活
 ステム破断で少々気持ち凹み気味で迎えたお休み。体の痛みはある部分をのぞけばもうほとんどないし、ここは気持ちを一度リセットしておくためにも少ししっかり走ってきますかぁ!ということでこの日は箱根旧道経由で大観山まで行ってきました。



 無理はしないようにと今までほとんど使っていなかったCATEYEの心拍計をつけて部屋を出たのが朝の7時半頃。そんなに早い時間ではないのだけれども、振り返って撮った湘南の海は太陽の位置の関係ですっかり早朝のような雰囲気でした。



 R134、R1を無理のないペースで流し、ほとんど疲れは感じずに三枚橋着。さて、今日はここからも無理のないペースで、楽しみながら上っていくつもりです。



 と思いながらもヤビツなんかだとついつい一生懸命走ってしまったりするのですが、やはりああいった事故があったばかりなのでこの日は自転車を労わるようにちゃんとゆっくりと上っていきました。途中での足つきももちろんあり、畑宿や旧道の遊歩道で写真なんかも撮ったりしました。もちろんそんな感じで走っていても七曲なんかでは心拍数は180近くまで跳ね上がったりしてしまうのですが、追い込んで走っているわけではないのでかなり余裕を持って上れたような気がします。TTをやっているときは「止まりたい!」と思いつつ通り過ぎざる得ないお玉が池でも今日はしっかり止まってその静寂ときりりと締まった空気を楽しみました。



 で、すっきりと晴れ渡った芦ノ湖着・・・と言いたいところなんですが、実は写真に移っていないちょうど富士山の方面は雲が出はじめてしまってます。うぅ、今日は大観山からの富士山が一番の目当てだからこそ、海岸線からの富士山を写真におさめたりもしなかったのに。
 ただそれはさておき、この日の芦ノ湖はものすごく気持ち良かったです。おそらくそんなに低い気温ではなかったからだと思いますが、冷たい空気がこの日はすごく気持ち良く感じました。



 TTのあとではすっかり売り切れてきつきつになってしまう大観山までの上りも今日は比較的余裕を残して楽しみながら。ただ残念ながら富士山はやはり雲の中。う~ん、悔しいけど、まぁ充分楽しんでいるからいいか!とここらで素直に開き直ることができました。なんかですね、この日はほんとに気持ち良くここまで走って来れてるんですよね。ああいうことがあったからこそ、自転車に乗っていることがすごく嬉しいという気持ちもきっとあったのだと思う。



 そして久々の大観山に到着。ここはやはり開放感があって気持ちの良い場所ですね。



 風があまりなかったこともあって、シャッターを頼まれた4人連れと話しながら富士山にかかった雲がとれるのを少し待った。「目の前に富士山がドカーンとあらわれるのを期待してここまで上ってきたんですけどねぇ」と僕が言ったら、「わたしたちもそうですよぉ!車でですけど」と4人連れは笑った。そうこうしているとほんのちょっぴりだけ山頂部分が雲から顔をだした。でも、それ以上はちょっと無理そうだった。そんなわけで、そのちょっとだけ顔を出した富士山の頭を写真におさめてから下りにかかった。

 で、下りはじめてすぐに点検を忘れたことに気づいて、自転車をとめて簡単なチェックをした。自転車を少し持ち上げて地面に落として異音がしないかどうか、ブレーキがしっかり効くか、そして当然ハンドルやステムに少し力を加えてみたりも。本当はこういうことって毎回やるべきことなんだろうけれども、最近はすっかりやっていませんでした。



 そしてチェックを終えて少し安心したところで、いよいよ椿ラインの極上の下りへ!

 ただ減速のためにブレーキを握り、フォークやハンドルに明らかに力がかかっているのがわかる瞬間はどうしても気持ちが少し怯えた。もし今ここでステムの破断が起きたら加速したまま、コントロールを失った状態でガードレールや道路に叩きつけられるのかと思うと、あらためてぞっとしたし、怒りの気持ちが湧いた。





 椿ラインを下り終えてからは真鶴道路の旧道へ。



 そしたらここらですっかり足にきちゃいました。無理せず走っていたつもりなんだけど何でだろう?とにかく湯河原から江ノ島まではかなりいっぱいいっぱいの状態でずっと走って帰ってきました。



 そして部屋に戻る前に海に寄って、ぐったりと疲れた体を横たえてしばし空を眺めながら、6時間の行程の充実感に浸ったのでした。

 ところでちなみに心拍計によるこの日の消費カロリーは3899kcal。これってもし体重維持が目的だったら3899kcal分の食事をしても問題ないってことなのかなぁ?絶対にあり得なさそうな気がするけど。