湘南発、六畳一間の自転車生活

自転車とともにある小さな日常

味噌切れで逆上、そして夜を往く

2007年01月30日 | 日常生活
 味噌汁をつくろうと、以前特売のときに購入して冷凍したおいたなめこを解凍したところで味噌を切らしていたことに気づく。こういうのは相当がっくりくるし、頭に来る。そんなわけですっかり自炊する気をなくして、LEMONDにまたがり夜の街へ出た。

 目指すは関内。頭にきたので今夜は久し振りに二郎のラーメンをガツンと食べるのだ。着いたら麺切れなんてこともありうる時間だったので、関内まではかなり頑張って走った。この状況で関内まで走って麺切れなんて目にあったら、こっちがキレかねませんからね。

 走っているときに考えていたのは前日の夜に見たNHKのクローズアップ現代のこと。『中年の星』と題したその回で扱っていたのは、日本の拳闘史上最高齢のチャンピオンである西澤ヨシノリ。負けたら即引退という条件で特例的に“定年”が延長されている彼は、41歳にしていまだに筋力も持久力も向上し続けているという。そしてそれは医学的にみても大変驚くべきことなのだという。それはもちろん彼の目的的な努力の賜物ではあるのだけれども、視聴者のなかのかなり単純な部類のひとりとしては、自分もまだまだ体力的に向上する可能性があるのかもしれない!とまさに星飛雄馬が巨人の星を仰ぎ見るように、中年の星を仰ぎ見てしまったのだった。

 そんなこんなで、関内までのアベレージは28.6km。僕にしてはかなりのハイペースだった。でもって、この夜はそんな走りが結構気持ち良かった。ただそのツケは翌日にしっかりやってきたわけだけど・・・

 麺切れという憂き目にあうことなく、しっかり小豚汁なしを食べた終えた復路はポジションを少し変えて走ってみた。わざわざ夜の関内の街中でハンドルを外し、ステムを外し、コラムスペーサーの位置を入れ換えて、ハンドルの高さを少しあげてみた。これもやはり前日にぱらぱらとめくっていた古い自転車雑誌に書かれた記事に影響を受けてのこと。

 前傾がきつくなると、上体と一番高くまであがったときの膝の角度が小さくなる、そうすると(股関節の柔軟性にもよるけれども)効率的な筋肉の使い方ができなくなる、そんなことを考えるとジロを唯一完走した日本人レーサーである市川雅敏さん(古い記事だったのだと思う)が提唱するハンドルの位置を高くしたポジションというのは手足の短い日本人にとっては理にかなっている、というようなことを大阪のシルベストサイクルの店長である山崎さんが書いていたのだ。

 ハンドルをあげたポジションは確かに走りやすかった。ただ食後ということもあって、それがスピードにどう結びつくかについては残念ながら確認できなかった。なので、今までより無理なく腿を上下に動かすことのできるこのポジションについては、もう少し試してみたいと思う。呼吸も少し楽だし。

 結局江ノ島まで帰ってきてみれば、往復のアベレージは27.3km。帰りもさほど悪くないスピードで走ったようだった。たまにはこういうのも悪くない。ただ今回の場合、短い距離だけれども3日くらい続けてそんな走り方をしているので、体がかなり痛かったりも・・・。というわけで、帰宅後は脱力気味にしっかりストレッチ。そしたら体よりもむしろ頭のほうが弛緩したようで、そのまますやすやと心地良い眠りについてしまったのだった。