山の記憶 (百名山・二百名山・三百名山)

山スキー、その他の山行もあります。

佐渡はいよいか住みよいか(佐渡 その2)

2013年05月15日 | Weblog

 金北山の登山も終わり、あとは観光となる。佐渡到着から帰航までを紹介します。まず、直江津港から小木港に着きます。そして、佐渡は何といっても金山。とにかく直行です。

                          小木港

      

                  佐渡金山  青盤脈と道遊脈

      

           道遊の割れ戸 金が露出していたそうです。キンキラリン

     

           坑道図 厳密なものです。 ありの巣のように掘られています。

      

         資料館(金山跡)の中の模型図。当時の様子が人形で表現されている。

      

  上の写真は、地下水のくみ上げの様子です。海面より下を掘っているそうです。動く人形と下の写真にあるような模型など多くの展示があり興味深く見学できた。

     

 佐渡歴史伝説館も大変興味深いものがたくさんあります。これは何でしょう。

    

    

 なかなか勉強になりました。佐渡の金山の労働はきつかったようですが、その分賃金も良かったようで、一時期、大変繁栄しました。しかし、労働者の寿命は短く、人出不足から罪人や無宿人なども使っていたようです。抗道掘の技術は、島根の石見(大森)銀山から導入されたそうで「へ~」と思いました。

 調べてみると、世界遺産になった石見銀山の方が古くから採鉱されていて、徳川時代に石見銀山の責任者大久保長安は、佐渡金山へ移っている。石見銀山は、17世紀初頭がピークで、佐渡金山の金脈の発見は1601年。徳川幕府は、石見、佐渡から莫大な量の金・銀を得ていたことになる。

 佐渡には、多くの伝説や民話が残っている。流人の島でもあり、順徳上皇(承久の変)、日蓮、世阿弥(能の大成者)などは有名。民話では、夕鶴伝説や山椒大夫のお話も残っています。

                       夕鶴の碑

      

                ちんからとんからとんとんとん

 

               安寿と厨子王伝説の残る達者港

    

                        佐渡の天然杉

     

 杉を見ようと山道に入ったら、途中から雪。長クツを履いて進みました。

     

      だん特山奥の院まで行ったが帰りが心配になり、途中から引き返す。

    

 結局、巨杉には出会えずじまい。両津港へ行く途中に出会った桜の古木。これもたいした物でした。

   

 4月20日(土)に佐渡に渡り、24日(水)に離れる。4泊5日の佐渡の旅でした。                                                 

                                              (佐渡 完)


平成25年度 200名山・300名山(佐渡 金北山)

2013年05月14日 | Weblog

 今年度懸案の山は、佐渡の金北山と北海道のカムイエクウチカウシ山だ。北海道へは、夏に行くとしてとりあえず佐渡へ。金北山はパンフレットによれば全くの観光の山のようだ。花々を愛でながらのんびり登ればいいと思っていた。

 4月19日(金)、昼過ぎに松江を発ち、途中のSAで夜を過ごして翌日の早朝直江津港に着く。乗船の手続きを済ませて後、しばらく待たされたが時間通りに出港する。ゴールデンウイーク前なので客は少ない。一等の客室を除いたら、がら空き状態だった。直江津から佐渡の小木港までは、2時間40分ほどなので酒を飲むわけにもいかず退屈をする。食堂でノリのたくさん入ったラーメンを食う。

     一等室               ノリラーメン

   

    佐渡ヶ島                 着きました

    

この日登山は無理なので、とりあえず佐渡の金山見学に行くことにする。佐渡は、この時期桜が満開で金山前の駐車場は、夜桜見物のための準備に忙しそうだった。夕刻、宿泊地を探してウロウロしたが良い場所が見つからず長手崎という見晴らしの良い高台に車を泊めた。

 4月21日(日)

 昨夜から雨が降り出していて、今日も朝から天気は良くない。ウロウロしていたら相川で公共浴場を見つけて入ることにする。雨の日はこれで時間をつぶすに限る。旅の汗を流してから、佐渡歴史伝説館を見学。雨も止んで来たので金北山登山口を探しに行く。今年の佐渡は遅くまで雪が残り、観光ラインはすべてストップ。当てが外れたが、それでも登れそうな所はないものかと、あれこれ探し回る。

     そして、ついに見つけました。

   

  こんな立派な登山道があるのに、なぜパンフレットには載っていないのか不思議だ。案内にあるようにこの案内板は、沢口登山道の入り口にありました。いわゆる観光道路から別れている。観光道路は、どんどん進むと自衛隊の基地の入り口に出ます。普通はここで許可を取れば上の方に進めて、そこから頂上はすぐのようです。

 基地の門番の若い隊員に聞いたら、車は入れないと言うので歩いて行くと行ったら、困ったようで、間もなく上官らしい人が出てきて、「今年の金北山は雪が多くて危険だから入れません」と断られた。 仕方がないので、「それでは沢口登山道から登る」と捨て台詞を残して引き返す。

     真野湾にて  きれいに整備された駐車場がありました

    

 4月22日(月) 

  早朝、沢口登山口へ移動。車は、ダムの奥の方まで入った。スペースがあり、あまり広い駐車場ではないが、3台は置けそうです。冬山の装備でスタート。

            梵字の滝 この前辺りに車を止める

 

      兵 庫                   三段の滝

    

 案内板にあったように、梵字の滝、兵庫、三段の滝と順調に進むとやがて雪が出始める。

   雪に埋もれた地蔵さん            追  分

     

                    手向清水

     

 所々赤テープもあり手向清水を過ぎると、ちょっとした広場に出る。晴天ならばこの辺りから頂上が望めるようなのだが・・・。

 正面やや左は急な雪斜面で、右手には大きな岩山が見える。この辺りから赤テープが見つからないので真っ直ぐに登ることにする。疎林のなかといった感じなので雪崩の心配はなさそうだ。途中から、右手の岩山の後ろを回り込むと視界が開けた。

    

           どうもここら辺りが頂上らしい

  

  帰りはしばらく尾根筋を下る  登りの足跡を見つけ一安心

    

 登りでは気がつかなかった花々です。

                  ミスミソウ

    

                     イチゲ

    

                       カタクリ

    

  金北山頂上には、自衛隊の施設があるのでいろいろと難しいこともありそうです。

               佐渡 その1終わり 明日から佐渡観光を載せます。