尾瀬で大変な目に遭ったあと、谷川岳を目指す。白髪門・朝日岳の登山口は確認してあるので車は水上町の道の駅に止める。「水上町水紀行館」と名付けられたこの道の駅には、谷川岳に登る時や、天神平スキーの折に何度か車を泊めたことがある。 川沿いの散歩路は良く整備されていて、与謝野鉄幹・晶子などの記念碑もあり良いところです。
5月9日(木)
早朝、土合の登山口へ移動。写真を撮る人がいた。土合の駐車場から、朝日に染まる山脈を撮っているらしい。年配の方で、しばらく山の話をしてから別れる。
6時 登山口 橋を渡って対岸に
松の木沢の頭 ここまで約3時間くらいか?
松の木沢の頭に着いて愕然とした。
尾根に雪があるのはよいが、斜面の様子からしてアイゼンが必要では? ピッケルも無い。靴は、夏用だ。こんな装備ではあの斜面は危険ではないだろうか。滑落したら・・・。引き返そうかと暫し迷う。あまり乗り気もしなくなったが、いつもの調子で行けるところまで行く事にした。
上の写真、左にある岩峰を乗り越えた辺りであきらめた。10分も歩けば白髪門頂上。
目の前に、朝日岳が見える。もうたいした急な登りはなさそうだが帰りが心配だった。雪の斜面は、登りよりも下りが怖い。冬用のクツで、アイゼンはなくともピッケルでもあったら良かったのだが。それに、帰りはだいぶんバテているはずだからなおさら怖い。安全第一なので、潔く引き返す。もう少しすれば雪も溶け、花も咲くことだろう。また来ればいい。
朝日岳
天神平スキー場
上の写真の続き 左の沢が一の倉沢
谷川岳
引き返すことに決めてから、暫し谷川岳を眺めていた。何とも良い気持ちでした。雪の斜面を慎重に下り、花を愛でながら帰る。
シャクナゲ タムシバ
イワウチワ
ここまで帰ってホットする。雪解け水の流れで顔を洗うと、桜の花びらが両の手の中にひとひら。
タイム:6時スタートで12時30分下山でした。
これで、今回の名山巡りは終わりです。 残る200・300名山は12座くらいのはずです。