山の記憶 (百名山・二百名山・三百名山)

山スキー、その他の山行もあります。

 百名山の記録 霧島山(韓国岳)から祖母山(2007年)

2014年08月26日 | 日本百名山

  翌4月1日は韓国岳に登る。

  登山口から頂上まで全てがガスの中。頂上の標識を確認しすぐに下山。五里霧中とはこのことか。とにかく何も見えず、下山後風呂に浸かり一路次の山祖母山を目指すこととした。
 途中、宮崎県高千穂峡を見物し、民俗資料館に立ち寄ったら学芸員の方が、祖母山に登るなら北谷登山口からが一番と大いに進められたのでそうすることにした。祖母山は、宮崎県、熊本県、大分県の3県にまたがる山なので、誰も「オラが国の山」という意識が強いらしい。


 祖母山に近い小高い丘に、ウエストンの記念碑があった。宮崎県五カ所の三秀台だ。ウエストンの祖母山登頂を記念して建てられたものだが、ウエストンは北アルプスに登る前この祖母山に登ったらしい。宮崎県とウエストンとの関わりはよく分からないのだが、何か強いつながりがあったのだろうか。
 山間に開かれた道を進むと、間もなく北谷登山口に到着。トイレ付きの休憩所と駐車場の整備された閑静な場所に車を駐める。この駐車場を今夜の宿泊所とする。夜半雨音を聞きながら眠る。

 4月2日

 今日の天気もあまり芳しくないようだ。天気予報によると曇り時々雨とのこと。それでも、祖母山の方角には薄日が射し、かすかに青空も見える。
 7時スタート。風穴コースを行くことにする。北谷登山口から祖母山への道は2つあり風穴コースは険しいコースとされているが、近道らしい。季節的がら花らしい花も見かけずただひたすら登るばかりだ。沢を渡り、杉林の中に付けられた山道は徐々に険しさを増してくる。ガレ場のような岩の積み重なる道の途中に「風穴」の標識があり、巨岩の隙間の奥に風穴があるらしいがとにかく先を急ぐことにする。
 ササのトンネルを抜ける辺りから視野も開けてくる。スタートから約2時間、やっと祖母山の頂きに出てホッとする。天気は何とか持ちそうだ。
 さほど広くはない頂上からの眺望の中に、古祖母山、大崩山などが見渡せる。風やや強く薄雲り。マンサクの黄色い花がわずかに春の訪れを告げていた。
 帰りはやはり風穴コースを辿ることにする。空身に近い下山は早い。沢近くまで下りた辺りで登山者のグループに出会う。地元山岳会の方たちだろうか、ニッカーズボンにチロリアンハット、洒落たチョッキにザックはミレーか。各人それぞれにダンデーな装いの年配の登山者の一団だった。
 

 11時駐車場着。100名山の九州編はこれで全て終わった。九州にはまだまだ登ってみたい山は沢山あるのだが、今回はこれまでとする。
 帰路の途中、岡城址を見物する。古城に散る桜吹雪は、ひそやかに季節のうつろいを告げていた。

                                                                                                                        

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