山の記憶 (百名山・二百名山・三百名山)

山スキー、その他の山行もあります。

平成24年度 200名山・300名山  高塚山 大無間山 5月31日(木)~6月1日(金)

2012年06月07日 | 200名山・300名山

 幾分気がかりだった安平路山と池口岳を終え、自動車のパンクもあったが自転車利用の黒法師山を終えホットする。近くに残す山は高塚山と大無間山。

 31日(木)、静岡県は川根町の道の駅から出発して高塚山を目指す。国道362号線たのくち駅のすぐ近くから登山口に通じる道路に入る。道路の入り口の角に石油スタンドがあり、この前を行くと大仏のあるお寺がある。後はどんどん進めばいい。本当は、この道に入る前、間違って一つ手前の道に入り、一山越した辺りで引き返しているのだが・・・。

 正しい道に入ると案内板などが多くあり、大札山とか山犬の段、蕎麦粒山などの標示が目に付く。大札山周辺はアカヤシオ、蕎麦粒山から高塚山にかけてはシロヤシオが美しくこの辺りではちょっとした場所らしい。(ヤシオツツジは正式名をゴヨウツツジという。ゴヨウとは五葉のこと。皇室の愛子様の御印(皇室関係のかたがたは、自分の印・徽章・イニシャルが決められているそうです)になっているそうです。アカがシロより早く咲く。)大札山まではいい道です。しかし、ここから山犬の段までがとんでもない悪路。この悪路は、日本一に近いかもしれない。またまたパンクの心配をしながらそろそろと進む。それでももっと遅い車がいて追いつき追い越す。蕎麦粒山と高塚山の登山口である山犬の段には広い駐車場があり、小屋もある。ここまで来て一息ついていたら先ほど追い越した車がやってきた。この辺りの地理に詳しいらしくいろいろ教えてくれた。その男性は、写真目的とのこと。

                            山犬の段駐車場。下山したときの写真。

          

                 蕎麦粒山頂上。天気が良ければ富士山をはじめ素晴らしい景観が広がるが・・・。

          

 30分ほどで、蕎麦粒山1627mに着く。ここからしばらく下り、登り返すと高塚山だ。途中、写真の男性がいてしきりにシャッターを切っていた。満開のシロヤシオが一本だけ、きれいに花をつけていた。

   

 五樽沢のコル、三の谷の標識を確認しながら9時50分高塚山頂上へ。標高は1621mと蕎麦粒より低い。帰りは、五樽沢のコルから林道に下り(これがだいぶん近道)11時50分駐車場まで帰る。(スタートは7時40分でした)

           五樽沢のコルから下だった林道の工事現場。この辺りは車は通れないところなのだが・・・。

     

 大札山登山口から先は工事中です。もうしばらくすれば快適に進めそう。山犬の段駐車場から先は車は入れないが、しきりに道路を延ばしていた。何処まで伸ばすつもりなのだろうか?

 高塚山を終え、大無間岳に向かう。登山口は井川にある。この奥には、草薙第一ダム、第二ダムがある。ダムは、大井川の上流にあたり茶臼岳への登山道も近い。井川までは大井川鉄道が走り、紅葉時分はさぞ素晴らしいことだろう。時間があるので接岨峡温泉の温泉会館の風呂に入る。300円也。夕刻、南アルプス井川キャンプ場に着く。キャンプをするつもりはないがここの管理人に大無間岳の登山口と駐車場を聞く。駐車場は2つあり、一つはこのキャンプ場前を少し行った所にあるトイレの駐車場。もう一つは諏訪神社の裏(少し山手に入った所)にある。大体の人は、トイレ前の駐車場に車を置き、ここからスタートするそうだが一応神社裏の駐車場も見ておく事にする。

  トイレ前の駐車場。右手には道路が走っています。ここから登山口へは2通りのルートがあり、一つは少し引き返した所にある惣菜屋の横から入る道で、車で行ける。もう一つは、この道をしばらく進み、左手奥にある諏訪神社入り口の鳥居をくぐって行く道だ。鳥居の入り口に水場がある。

    

 この駐車場に車を停めてぶらぶらしていると、登山案内板が目に入った。読んでみてびっくり仰天しました。頂上までに掛かる時間がとてつもなく長い。到底一日では登れそうにない。一泊泊まりの予定は全く考えていなかったので途方に暮れる。ブログで調べたタイムは、確か登り6時間とあったが、ここの案内には登り9時間とある。そして、下りが6時間30分だ。このタイムだと帰る頃には暗くなる。どうしたものかと悩んだが、結論は、「途中まで登ってみてどれくらい時間が掛かるのかをみて登るか引き返すかを決めよう」だった。避難小屋までが4時間とあるから本当に4時間も掛かるなら難しいかもしれない。とにかく無理はしないようにしよう。

   6月1日(金) 晴時々曇り 夕方から小雨

  車を神社裏の駐車場に移動して5時スタート。(念のために乾電池1個を余計にザックに入れる。)やはり朝は気持ちがいい。良く整備された杉林の中を登る。登山道も良く整備されていて歩きやすい。今日も長靴で歩く。早い内は天気も良かったが徐々に曇ってくる。しばらく歩いてから朝食・休憩とする。今日はだいぶ気合いが入っているせいかテンポもいい。避難小屋に到着したとき時計を見たらまだ7時。案内にあったタイムと大きく違うのは、自分の場合、日帰りのため荷物が軽いからだろう。急な登り下りを繰り返して、最後にガレ場の横のこれまた急な登りを登りきると小無間山に着く。9時30分だ。ここまで来れば頂上は近い。時折、筒鳥がボーボーと鳴く。

                             小無間山 白いガレの際を登る。

    

 しばらく休憩の後、頂上を目指す。中無間山から大無間山の間で眺望があるはずなのだが雲におおわれて何も見えない。頂上近くで雪が出てきた。

     

                 11時20分ついに着きました。心配するほどの事はなかった。大無間山2329m

 

 この山は、水場がないのが難点だがキャンプ地には恵まれている。小無間山、大無間山或いはそれまでの各地点でテントは張れ  そうです。

 帰りは幾分余裕もでたかな。写真を撮ることが出来た。

                             アカヤシオの花がまだ咲いていた

 

                              白いイワカガミ

                      

                               イワカガミの群落

   

  帰り小無間山辺りでポッリと来た。雨具を出すタイミングをみながら急ぐ。アカヤシオの花を見るのははじめてだが、四国で咲くアケボノツツジによく似ている。

                    クモイコザクラ(?)黒法師山でも見かけたサクラソウの一種。

         

 霧の中から突然避難小屋が現れる。これでもう下山したようなものだと安心していたら、雷が鳴り本格的に雨が降り出した。雨具を出して汗まみれになりながら歩く。ゴムの長靴は正解でした。安平路山のように靴下がグショグショにならずに済んだ。しかし、雨具を着たので顔中汗だらけでめがねが曇る。登山口までが長く感じられ、登りよりきついように感じた。

  神社駐車場5時 ~ 小無間小屋7時 ~ 小無間山9時30分 ~大無間山11時20分 ~ 小無間小屋14時45分 ~              

  神社駐車場16時10分 

                      結局、休憩を含み11時間10分かかりました。 

  (小無間小屋から小無間山の間のアップダウンは危険とありましたが気にするほどのことはない。重荷ならどうかな?)         

 下山と同時に雨はやむ。だいぶ濡れたので近くのホテルにでも泊まろうかと思うが次の山(山伏山)のこともあり迷う。山伏山は、井川から雨畑に抜ける途中にあり、このコースからだと頂上まで30分位らしい。しかし、地図を見ると林道のようなくねくねした道を延々と行くことになる。途中、通行止めでもあれば困る。ガソリンスタンドで給油の折、道の様子を聞いたら、全く通れないと言われた。昨年の雨で道はズタズタらしい。しからばさらばと、また島田町の道の駅「川根温泉」まで帰ることにする。温泉に入りビールで乾杯。いい気分で車に帰り眠る。

 翌朝、車の中で横になって考える。この後、山伏山と笊ヶ岳と七面山を登っておきたいが天気は良くない。それに梅雨の雰囲気に近くなりつつある。昨日の大無間山など眺望は何もなかった。できれば山は天気のいい日に登りたいものだが・・・。

 色々考えたが、結局帰松することにした。東名、名神、中国道と走り夕刻4時過ぎ松江着。ご苦労様でした。残りは梅雨明けになる。

 * 今回の山行で、一泊を要する山というのは、ほとんど日帰りが可能だということが分かった。季節的なこともあるが、登山シーズンなら、「早朝(5時頃)に発ち、12時頃までに頂上に立てればその山は日帰り可能」です。個人差もあるが、大まかな目安です。

 

 

 

 

 

 

 

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