牧水の生家は、宮崎県日向市(駅)から国道327で「道の駅とうごう」まで行き、ここから国道446に入ると牧水公園の標識に出会う。国道の前を川が流れている(坪谷川)が、その国道に面してひっそりとたたずむ。川向うには、公園となっていて記念館など各種施設が整備されている。
昔のままだそうです。正月なので中には入れませんでした。
見ずらいですが・・・。学生時代一度帰省した折のことが書いてあります。酒は好きだったようです。
すぐ裏の山の大岩に、歌が刻んであります。
ふるさとの尾鈴のやまのかなしさよ 秋もかすみのたなびきており
牧水の代表的な歌 「幾山川 越えさりゆかばさみしさの はてなむ国ぞ きょうも旅行く」は、帰郷のおり中国山地でよんだもの。早稲田は歌人として頭角を現しつつあった頃、父親の病気のため一時帰省していますが、その折途中下車をして中国山地を旅しています。
牧水の歌は、旅のなかで、自然のなかでの歌が圧倒的に多い。そして、何よりも酒がないといけなかったようです。揮毫(書)も、酒を飲んでからのものがあるようです。酒の好きな詩人は、多い。
奥方は、よくできた人だったようです。歌人でもあった。
しかし、牧水の行動は、妻や子のことなどはほったらかしで、旅と酒そして歌。彼の伝記を読むとよくわかる。この点、石川啄木も似たところがあるが、この人は人間的にはどうだろうか。天才ではあったが、社会的な面ではいろいろな問題を抱えていたようです。
牧水と啄木はほぼ同時代人。牧水44歳で亡くなりますが、啄木は26歳だ。ちなみに、宮沢賢治は啄木の後輩だが37歳没。