山の記憶 (百名山・二百名山・三百名山)

山スキー、その他の山行もあります。

  近畿200名山と300名山(その3) 御在所岳 藤原岳 7月

2011年07月12日 | 200名山・300名山

御在所岳  2011年7月9日(金)

 寝ぼけ眼で出発。やはり途中で眠くなり加西SAで昼寝。昨夜、久しぶりに山の友達と飲んでいたために少々疲れ気味だった。それにしても、黒田、藤田、内藤、妹尾各氏のかっての猛者たちも年をとった。話すこともほとんどが昔のこと。誰も若い頃は元気だったということ。

 冷房を効かした車の中でも、直射日光が当たれば暑いので目が覚める。頭が幾分かしゃんとしたので出発進行。名神高速の八日市ICで降り、国道307号から国道407号に入る。国道407号線は、途中から鈴鹿スカイラインとネーミングされていて、御在所岳ロープウエイ発着口まで行くのに都合が良い。この日は、ロープウエイ近くにある「道の駅菰野」に泊まり、次の日に登る予定だった。ところが 、峠のトンネルまで来てみたら通行止めです。ガクンと来ました。トンネルを越えればロープウエイも道の駅も、それに湯の山温泉にも着いたようなもの。越えられなければ延々引き返さなければならない。それでもと思い、車を停めて降りてみたら何と御在所岳登山口との標識が・・・。この峠は、武平(ぶへい)峠と呼ばれ御在所岳と鎌ヶ岳への登山口であり、駐車場もあった。

            

 頂上まで1時間ちょっととあるので、しめしめと思い登ることにする。時計を見れば3時近い。登って降りるにはまだ大分余裕がある。

             武平峠トンネル                     御在所岳への看板と駐車場

                     

               

                御在所岳と鎌ヶ岳分岐点 このルートは知らなかった。

 

           1時間ほどで頂上                        山口誓子の句碑

               

      

 汗を拭き拭き頂上へ。ロープウエイを利用してきた観光客で一杯でした。頂上の句碑には「雪嶺の 大三角を 鎌と呼ぶ」とあり、ここから眺めた鎌ヶ岳を詠んでいる。単純明快な句だが、これで良い。

                              鎌 ヶ 岳

   

   

 まさか今日登れるとは思わなかったので儲けたような気分。しかし、山の湯温泉に入れなかったことと、籐内壁のゲレンデが見られなかったことは心残りか。サッサと下山して八日市IC近くの「道の駅東近江市あいとうマーガレットステーション」に車を停める。

                 近江の落日を眺めながら一杯。今日も暑い一日でした。

                  

 藤原岳 7月10日(日)

 鈴鹿スカイラインの通行止めが無ければ藤原岳まではもっと近いはずだが、今日の遠回りはしょうがない。国道306号から国道365号に入り、三岐鉄道の西藤原駅に。登山口は、この駅のすぐ近く。

       

               西藤原駅                    登山口の駐車場と休憩所

           

 休憩所のすぐ横手に鳥居があり、ここが登山口。杉林の中に続くつづら折れの山道を登る。風はなくとにかく暑い。合目合目の時間を計ったら約10分間隔だった。手ぬぐいを絞りながら頑張る。それでも、途中先行者3名を追い抜き本日一番で頂上へ。

            藤原岳頂上                            藤原小屋

          

 9合目から頂上までは10分とは行かなかった。30~40分も掛かっただろうか。間隔の設定がおかしい。結局、登山口から2時間ちょっと掛かったことになる。とにかく暑さにはまいった。雲が多い日で視界はなく、昼寝をしてしばらく待ったがやはりダメ。間もなく団体さんがやって来たので帰る。帰りの下山道は、途中から裏登山道を下り聖宝寺横に降りる。この山は、石灰岩で出来ているらしく下りはよく滑った。特に、裏登山道は石灰岩の露出が多かったように思う。

  下山後、御在所岳ロープウエイのある湯の山温泉に行く。湯の山温泉は、昨日通った鈴鹿スカイラインの続きに位置し、結構な温泉街だった。その温泉街の奥にロープウエイの乗り場があり、駐車場は有料。くねくねと続く車道を詰めると乗り場に着くのだが、観光客でごった返していて、山に登るといった雰囲気ではない。ロープウエイを降りると次にリフトがあり、リフトを降りたところが頂上だ。これは、100名山では岩木山に似ている。それでも岩木山は、リフトを降りてしばらく歩くことになるが・・・。湯の山温泉では、国民宿舎の湯に浸る。450円は安いかな?。少し古びてはいたが渓谷に面したのどかな感じのする宿でした。これで今回の山は終わり、また昨日の道の駅に引き返す。

 結局、ここの道の駅に2泊することになった。今日も暑かった。無人のテーブルで乾杯。ビールと焼酎がしみ込む。夜は、車のクーラーを効かしながら寝る。

       道の駅 東近江市あいとうマーガレットステーション 夜になると宿泊車が集まります。

 

 7月11日(月)

 せっかくここまでやって来たので今日は観光をする。目当てはお寺。湖東3山(百済寺、金剛輪寺、西明寺)を巡る。どのお寺も裏山を利用した閑かな自然の中にあった。ここなら夏の暑さも幾分しのげるようだ。多分、夜は寒いくらいだろう。百済寺は「ひゃくさいじ」と読ませ聖徳太子の御願により創建された近江の最古刹 。3山の中一番見応えがあった。3山の鐘を打ってみたが響きも一番良かった。 

             百済寺庭園               近江遠望 琵琶湖の向こうに比叡山

                

          

           金剛輪寺境内                         千体地蔵尊

             

           西明寺本堂                              三重の塔

           

  どのお寺も近江の古刹であり、歴史の重さが感じられた。境内でござでも敷いて横になっていたかった。この後、車を走らせて安土城跡を見てから帰松する。

 「おまけ」

         百済寺の紅葉は、「日本紅葉百選」でもあり、また、近畿五大紅葉名所でもある。 

   近畿五大紅葉      百済寺(滋賀)  大原三千院(京都)  高雄神護寺(京都)                                    談山神社(奈良)  長岳寺(奈良)

  ちなみに、島根の日本紅葉百選は、益田の双川峡と赤来の女亀山だそうです。                                                                                      (知らなかったでしょう)