山の記憶 (百名山・二百名山・三百名山)

山スキー、その他の山行もあります。

中国100山

2010年11月03日 | Weblog

 久しぶりに中国100山に向かう。中国100山とは、中国5県からそれぞれに山を選んだもの。
私の手元には、中国新聞社編集の「中国地方の山100選」があるのでこれを中心にし、さらに、山と渓谷社編集の「中国100名山」を参考にしている。前者は、各県から20山ずつ選ばれているが、後者は、地域ごとに選ばれているので幾分かは異なるが重なる山は多い。
 私が、この中国100山を登り始めたのは数年前になるのだが、途中から日本100名山を始めたため、中途でストップしていた。このたび、久しぶりに石見に行く機会があったので、思い出したと言うわけです。今まで約70山ほど登っているので、残っている山々が気にはなっていたのだが・・・。
 10月31日 晴れ 吉和(安芸)冠山1339m
昨日の宿 美又温泉を出発。幾分昨夜の余韻を引きずりながら、国道186号線を広島方面に。途中波佐を通る。新任の地でもあり懐かしさがこみ上げるが、もう当時勤めた学校も、宿舎もない。
 中国自動車道戸河内インターに入り、吉和で下りる。また186号を走り、途中から434号に入りしばらく行くと冠山登山口の標識。ここが松の木峠の登山口である。広島県と山口県の県境です。
 
                       

 事前の調査なしに行き当たりばったりのような状態でスタート。すぐに下山者と出会う。登りに要する時間を聞くと、2時間から3時間とのこと。もう一人が、往復5時間と言う。時計は2時10分だからよほど急がないと明るいうちに下山できそうにない。とにかく急ぐことにする。靴は山岳マラソン用のシューズ。荷物は雨具だけだから走れる所は走る。大いに汗をかいたため二日酔いも消えてしまった。少なくとも5時までには帰りたいので必死に歩く。1時間ちょっとで冠山まで30分の標識を見る。もう引き返そうかとも思ったが進むことにする。

                    
 
 冠山頂上です。秋色は深く森閑としていました。眺望など楽しむ暇もなく写真を撮ってすぐにターン。お日様が山の端に近くなって来たのを横目に急ぐ。

                    

 5時15分、無事下山。まだ明るかった。吉和冠山は、広島県では2番目に高い山だそうです(1番は恐羅漢山で島根県tの県境の山)。  この後、近くの温泉に入る。夜は中国自動車道まで引き返し、吉和SAで車中泊とする。

 11月1日晴れ 小五郎山 1162m
 小五郎山へは、中国自動車道の六日市で降り、16号線を蔵木方面へ。六日市には道の駅もあり、温泉もあるのでこの辺りの山登りに利用できる。ただし、道路の様子に暗くて戸惑うことしきり。
  やっと駐車場まで到着。標識を見落として行きすぎたりしました。左へ行くと小五郎山登山口。まっすぐ行くと寂地峡・寂地山。右に行くと羅漢山方面です。ここは、にこにこ市場の前なのだが、今日は市場は休みなので脇の方に車を置かせてもらう。 

                               
                      

 登山口手前の林道脇にあった日本で一番小さな(?)登山届けのポスト。小五郎山荘とあります。
  
            


    紅葉を楽しみながら、頂上へ。10時15分スタート、12時10分下山。

             

 11月2日 晴れ後曇り 右谷山・寂地山
 朝、八日市道の駅をスタートする。地方道16号線から国道434号線に。途中までは昨日通った道を行く。宇佐八幡宮のすぐ横が寂地峡駐車場。日本100名水・100名瀑の2つを持つ渓谷である。山より滝を見物に訪れる人が多い。

                    寂地峡駐車場                          地図真ん中下の点が駐車場                               

                   

 当初、小五郎山から続く容谷山に登り、右谷山~寂地山までの縦走を考えていたきつそうなのでが止め、滝を見物しながらみのこし峠を目指す。8時10分スタートする。

                

 山歩き、山登りをしているとよく滝をみかける。特に日本100名瀑はどれも素晴らしいが、自分はさほど興味はない。寂地峡の瀑布群は、どちらかというと豪快さより華麗な感じがする。
 10時、みのこし峠着。 左に行けば右谷山。右に進めば寂地山。ますは右谷山に向かう。紅葉真っ盛りの尾根道を行く。30分弱で山頂へ。右田山頂上からの眺望はないが、しばらく容谷山方面え歩くと視界が開ける。

         みのこし峠               右田山山頂(山口県第2位の標高)                               
       


           容谷山から小五郎山への連なり。西中国山地の秋です。

            

 引き返して、寂地山へ向かう。途中3名の年配の方に出会う。縦走路に座り込み酒盛りの最中。天気も下り坂なので帰りは大丈夫だろうかと心配したが、だいぶ山なれた方たちのようだった。12時10分、寂地山着。この周辺は、カタクリの群生地なので山道の両脇にロープが張ってある。

                  寂地山頂上(山口県の最高峰)

            

帰りは、犬戻峡へ下り、林道に出て駐車場までひたすら歩く。駐車場着が14時。六日市の道の駅まで引き返し温泉に入る。この近辺にはまだまだ多くの未登の山があるのだがこれで帰ることとする。中国自動車道を飛ばしに飛ばし、19時40分帰松。帰って中国100山を登った数を調べたら、ちょうど70山だった。