7月26日(月) 雲仙岳(普賢岳) 1359m
左に諫早湾を見ながら長崎街道から島原街道に入ると、雲間に雲仙岳が姿を現す。大きな山ほど離れて見た方がいい。雲仙岳もそんな感じの山だ。元々この山には、温泉(うんぜん)の字が当てられていたそうだ。温泉岳でもいいではないか。
有料道路を仁田峠駅まで入る。ここにロープウエイへの乗り場があり前が大駐車場となっている。
展望台より平成新山
仁田峠駅の大駐車場 奥にロープウエイ駅が
池の原駐車場。 ここから30分ほどで仁田峠駅に着きます。有料道路を使わなければここから登ればいい。
妙見岳 国見岳より平成新山
普賢岳頂上
花は少なかったが色鮮やかでした。
火砕流の記録写真 外形だけが残った校舎
夕刻、雲仙岳登山口に着く。無理をすればこの日に登れたがやめて雲仙温泉へ。100円の共同浴場で汗をながす。この日は、近くの道の駅「みずなし本陣ふかえ」まで下る。島原のストアーで買い物をする。駐車場の案内で山頭火の句碑を知る。
酔うて こほろぎと 寝ているよ ( 山頭火 島原 )
彼の故郷は山口県のはず。こんな所まで来ていたとは。まさに放浪の俳人だ。彼の句に次のようなのがありますね。
分け入っても 分け入っても 青い山
托鉢の 中にも あられ
雨ふるふるさとははだしであるく
今日ふはあられにたたかれて
雨の音も年をとった
山に入っては山を観雨降れば雨を聴く
この人の句は、おかしくもありまた哀しい。
翌朝、早めに池の原駐車場へ。ここから歩いてロープウエイ駅まで。時間が早かったせいか誰もいない。有料道路はまだ閉まっているから当然だが、なぜか軽が1台停まっていた。駅の横手の登山道を上り、妙見岳、国見岳、普賢岳と周り10時45分仁田峠駅に帰着する。
次に目指す山国見岳1739mは、熊本県の山。有明海をフェリーで渡ることになるが、その前にやはり雲仙温泉で汗をながす。さっぱりした後、火砕流の被害を受けた校舎跡を見学する。
この日は、熊本県山都町の道の駅「通潤橋」で車中泊。
7月27日(火) 国見岳 1739m
国道218号線の三和から、国道445号線に入り五家荘を目指す。この辺りは九州の中央部、山深く谷は険しい。道路は狭く途中2度ほど枝道に入り引き返すこともあった。何とか五家荘に着く。やっと国見岳の標識を見つける。国見岳へは五家荘から椎葉村へ抜ける道の左手にある林道を進むことになるが、何と通行止めの看板が?。ゲートはないので無視して進むと、ついに通行止めのゲートにぶつかった。簡単なゲートなのでどかして進もうかと思案する。しかし、思い直して引き返そうとしたら道路管理の車がやってきてゲートを撤去された。国見岳のことを聞くと、大丈夫登れますよと親切にアドバイス。おかげで登山口のすぐ手前まで車を入れることができた。
ここからは歩きです。登山口まで5分ほど。
登山口。急な登りが1時間ほど続きます。しばらく登ると杉林。時折冷気を感じるのは渓流からの風のせいか?
倒木に腰を下ろしてやすむ。木漏れ日の中を風が抜ける。
やっと分岐へ。ここまで約1時間。傾斜も緩くなってくる。
分岐から約1時間。すぐにシャクナゲの林で頂上へ。
ビールで乾杯
2時間ほどで頂上に。帰りは早かった。五家荘に寄って椎葉村への道につて様子を聞く。この辺りは、九州の秘境ともいえる。宮崎県側へ山越するのは大変。細い道を延々と運転して椎葉村に着く。
ひえつき節発祥の地
この日は、日向灘に面する道の駅「日向」の奥にある温泉に入り、ここの駐車場に泊まる。尾鈴山に登った折もここを利用した。夜半より雨降る。
雨の駐車場 海を観て過ごす
7月28日(水) 大崩山下見
昨夜より降り続いた雨は、明け方さらに強くなる。大崩山は今回もダメらしい。あきらめて朝寝と決め込んだが、徐々に小降りとなる。意を決して、登山口まで行くことにする。延岡から祝子川に沿って進む。祝子はほうりと読む。大崩山登山口前に車が数台とめてあった。雨の中の登山らしい。
大崩山は左の方角
引き返して近くの温泉に入る。山はガスに包まれて湯船からは見えないが、大体の様子は分かる。
美人の湯
ホオリノミコト(山幸彦)
焼酎を飲みながらの昼食。休憩室のテレビの前でしばらく昼寝する。酔いをさまして帰る。