知的成長戦略論-クールに生きる

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国家再生論 2 経営思考の実践(農業) 

2010年01月26日 | 国家論
経営思考は、
 効率よく利益を上げる
ことを目的としているといえます。

そして、継続的な利益を上げるためには、
 バランスや環境
なども、考えなければならない。

この利益と公益のバランスが、
 経営のテーマ
なのだと思います。


効率よく利益を上げるためには、
 知力
が必要となってきます。

学校での勉強のみではなく、
 経験知
も含みます。

今ある資源でどうすれば、
 高品質で低価格の商品が作れるか
の追求です。

日本の農業の場合、
 広い土地の確保は難しい
というデメリットがある反面、
 豊かな水資源
 生産に適した温暖な気候
 さまざまな作物がとれる縦長の国土
というメリットもあります。

これらの資源を生かしながら、
 どうすれば、国際競争力を確保できるか
がポイントになってきます。

最近、農地法が改正され、
 農地の賃貸借
がしやすくなりました。

農業生産法人も少しずつ増えています。

農業に経営概念が入りつつあるわけです。

JAは、農業に企業の資本が入ることによって、
農家が土地を失うおそれがあるとして、抵抗してきました。

海外では、農地のリースは結構行われています。
大規模農業には、資本が必要となるからです。

JAのような大規模な組織の下では、新しいことへの取り組みが難しくなります。
規制や圧力がかかってくるからです。
当初カルビーがジャガイモの契約農家を探す際にも大変だったそうです。

そして、グローバル化により海外から作物が入ってきて、
生産形態が時代にあわなくなると、
効率性が悪くなり、収益が落ちる。跡継ぎ不足。過疎化。耕作放棄地の増大。
国の政策批判。補助金の拡大。
さらなる国際的な競争力の喪失。
崩壊。
という流れをたどるおそれがあります。
現に民主党政権は、所得保障の政策を出していますが、金ではなく
 知
を提供しないことには、あまり効果は出ないと思います。
(NGOで金を与えても、それが効果的に使われないと国が発展しないのと同じ。
失業保険を充実させても、仕事が見つからないと生活が豊かにならないのと同じ。)

現在は、若者を中心に、創意工夫が行われ、
農業により高収益を上げているところもあるそうです。

結局は、
 組合に加盟して、言われたとおりにやっていれば安泰という時代は終わった
と言うことであると思います。

経営感覚を取り入れたときに、その農家は再生することになります。
おばあさんが、PCを駆使して、
 葉っぱを採取して出荷するビジネス
があります。
このおばあさんの年収は1000万円を超えるそうです。

ここに農業の再生の可能性があると思います。

中国では、メラニン混入のミルクで、回収されなかったものが、未だに製品として加工されているそうです。
食べ物に対する意識が、いまだ徹底されていないことが伺えます。

そうであれば、品質や安全性に厳しい日本ブランドがアジアのマーケットで指示される可能性は高いといえます。
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