知的成長戦略論-クールに生きる

かっこよく生きるためのメモ。
知的に成長し、どんな状況でも平静を保てる力を身につける。

メンテナンス思考がないと損をする。

2022年10月07日 | スキルアップ
日本人とヨーロッパ人の大きな違いは、
 家や家具を消耗品とみる人が多い
ということです。

注文住宅を設計し、建築する際には、
 ものすごい時間と労力、お金をつぎ込む
ので、
 完成直後は、すごくいいものができる。

ただ、1年、3年、5年、10年となると、 
 庭は荒れ果て、芝生は雑草で壊滅的になり、
 結局潰して、駐車場になってしまう。

家も老朽化していき、
 20年目に売る際には、資産価値はゼロ。

賢い人は、
 注文住宅を建てる際に、メンテナンスの費用を予め見積もる。

そのため、
 メンテナンスをしやすいように設計する。

 吹き抜けだと、掃除や、壁紙の貼り替えが難しいので止めよう。
 芝生は大変だから、小さくするか、人工芝にしよう。
 庭の木は、手入れがしやすい高さで、本数も限定しよう。
 外壁塗装や防水コーティングの期間は、15年ごとに行い、費用も見積もっておこう。
 子供が生まれたら、この部屋は子供部屋し、子供が独立したら、再び戻せるようにしよう。

 バスタブの入替えと20年目、キッチンの入替えは25年目。
 予算はこの程度を見積もると、建築費はこれぐらいに抑えた方が無難だな。

計画性がない人は、
 ローンが組める最大の金額に基づき、最高によい家を建てようとする
ので、
 1年目はよい
ものの、
 リフォームやメンテナンス費用の捻出が厳しくなる
わけです。
(住宅建築の打合せの際に、気をつけた方がよいのは、セールスマンによって、
オプションがどんどん増えていくケースです。)

欧米だと内装のみを変えることで、
 同じ建物を100年以上利用する
ということも多い。
(DIYでやっている人も多い。)


これに対し、日本の建物の寿命は短い。

新築が好きだということもありますが、
 スクラップ&ビルドは、エコの点からも問題です。

メンテナンスをきちんと行うと、
 長持ちする。

家も、自動車も、家具も、
 人間関係でさえも。

メンテナンスのための
 時間とお金とエネルギー(労力)を予め見積もっておく
ことで、
 長持ちさせて、損を防ぐことができる。

メンテナンス費用を抑えるために、
 予めメンテナンス費用を見積もり、計画を立てる。

地方の市役所がやたら豪華な作りになっていたり、大きな吹き抜けがあったりします。

建築費がものすごいだろうなと思うと同時に、
 吹き抜けの清掃費用がかなり高いだろうな
 この市は、財政難に陥り、市民につけが回るだろうな
と考えてしまいます。
ホームページで予算を見ると、案の定、厳しい感じになっていたりします。

なぜ、豪華な建物を建てるかというと、
 建築費の一定割合が国から出るので、たくさんもらうために高い建物を作る
わけです。
当然、政治家を応援している地元の建築業界も関係していたりします。

ただ、メンテナンス費用は、
 自治体負担で、しかも毎年かかるので、年々、財政が苦しくなる
というわけです。

本当は、建築費はできるだけ安く、メンテナンス費用が安い設計にし、
 定期的にメンテナンスを行い、長持ちする仕組み
を作っておくとよいわけです。

機能重視。

市民にとっては、市役所など、なんでもいい。
それより、避難所になる体育館を広くて耐震性能が高い物にしたり、
 図書館の学習スペースを広くして、学習環境を充実させる方が、市民の役に立つ。
これで、スタバやマックで勉強したり、予備校の自習室へ通ったりしなくてすむ。

学び続けると言うことも、
 自分の頭のメンテナンス。

メンテナンス費用を抑えたいなら、図書館などを効果的に利用して、
 スキルアップに励むとよい
わけです。

そのために、行政が環境を整備する。

理想の国家は、自由主義を中心としながらも、
 格差が固定化しないように、貧しい家庭の子供も充実した学習環境が手に入るよう配慮する。
 貧しい家庭の子供でも、学習によって、スキルを磨き、豊かになれるように環境を整える。

行政の役割は、こういうサポートを適切に行っていくことであり、 
 住民税非課税世帯に5万円をばらまくことではない
と思います。

多くの人は、大学を卒業すると、専門書など本を読まなくなるわけですが、
 本を読む
ということは、新たな知を手に入れることができるので、
 自分のメンテナンス
になります。

定期的にメンテナンスしないと、
 家と同様、早い時点で、役に立たなくなり、結果として損をする
ことになります。

定期的にメンテナンスをし、
 時には、リノベーションという新たなスキルを習得することで、
 より大きな利益を手に入れられる
ことがあります。

キャリアチェンジなど新たなスキルの習得は、
 リノベーションと同様、古くさくなったものが新品のように輝き出すきっかけになる
わけです。

人生において、
 同じことを続けていると、平凡でつまらなくなる
ので、
 時には、新たなステージに向かう
のもよいと思います。

新章スタート。
それだけで、ちょっとワクワクすると思います。
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