年金受給者の日々へ 悪戦苦闘の記録から

自分のXデーに向かってまっすぐに走る日々
   年金受給前の悪戦苦闘の日々より

現代とドストエフスキー

2009-02-08 21:41:01 | Weblog
 講演会のニュースがあれば面白い人の場合、できる限り出席するようにしている。地方にいると情報が生の状態で入手出来にくいハンディが付きまとう。で、本日の講演者はドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」の訳者・亀山郁夫先生のお話。主題は「黙過」についてである。ラスコーリニコフに焦点をあてながら神と復活と罪について話を展開されて私には少し難しい展開であったけれど面白く2時間過ごすことが出来た。それにつけてもこの手の講演会で最後によくある質問コーナーの時、質問者が自分の今までのロシア文学を読んでいることのみのお話に終始して質問の意味が理解できず、トンチンカンな老人がいたりしてせっかくの話が白けてしまった。時々変な質問者がいるのは閉口である。それにつけても、「カラマーゾフの兄弟」が100万部売れたそうだ。びっくり、光文社は亀山先生を神様のように対しているのだろうと思う。
 講演会の前に昨日石鎚山山頂で取った雪をオッちゃんの霊前に供えさせていただいた。残された奥様に生前私によくして頂いたことをお話しながら遺影の前でお線香をつけた。写真をよく見ると品性の豊かさが顔全体ににじんでいるようであった。
 (写真)ピッケルのはるか向こうには子供達の幼少時によく行った岩黒山が小さく見えた。