年金受給者の日々へ 悪戦苦闘の記録から

自分のXデーに向かってまっすぐに走る日々
   年金受給前の悪戦苦闘の日々より

若者

2005-03-02 00:00:00 | Weblog


2005/3/2 (Wed) 若者

 2年半も家に引きこもっていた青年が尋ねてきてくれた。彼は東京の大学を2年で中退して何もかも希望を失いどうすればよいか、とりあえずの進路相談である。受付の人には難しそうな印象を受ける人が相談に来れば私に廻すようにと普段から言っているので今回も受付から私を指名してきた。しかし、あいにく前の来談者が長引いていたので私に代わって20歳代の女性カウンセラーに行ってもらった。身長の高い彼がちじこまるように背中を丸めて相談している姿を後ろから眺めていると涙が出るほど感動した。何もない通常の状態であれば就職相談なぞは平気であろうが彼にとってジョブカフェに相談に来ることそのものが大きな壁であっただろうと思う。ここのジョブカェ愛ワークの透明ガラスのドアは簡単に開くけれど彼にとっては最も重いドアであっただろう事が容易に想像できる。通常当たり前に動いて働いている人の何気ない一歩に比べて彼のこの一歩は自分の人生を切り開く大きなドアであったに違いない。あとで女性カウンセラーに印象を聞くと彼は成績優秀かつ運動抜群であったらしい。