Navy Sealsの裁判

テロリストの裁判 in NYで来年、テロリストが軍事法廷ではなく、市民法廷で、アメリカ市民に与えられている権利を保障されて裁判が行われる事をお伝えした。

一方で、イランでテロリスト捕獲に活躍したNavy Seals２人が、軍事裁判に掛けられると事となった。捕獲したテロリストに暴力を加えた上に、調査官に偽証をしたことが罪状である。捕獲したテロリストとは、２年前に民間軍事サービス会社のアメリカ人警備員を誘拐し、引き回した上て殺し橋の上から吊ら下げた事件の首謀とされる大物である。Navy Seals２人は、懲戒処分を受け入れる事も出来たが，自分の名誉のために敢えて裁判を選択した。

兵士にとってみれば、戦争なのに、警察の様な行動を要求されている様なののである。これでは兵士のやる気を削ぐ様なものである。

詳細は報道されていないが、既に裁判自体に疑問の声が下院議員（共和党）から上がったりしており、NYの裁判の対極、それも逆さまになっている。Navy Sealsの裁判に政治的意図が働いたとは考え難いのであるが、軍全体にこのようなナイーブな雰囲気があるとすれば、戦争をしている意味さえ無いような気がする。

アメリカの借金 Part2

アメリカの財政赤字増額は、議会の承認が必要です。現在の上限は、＄12.1トリリオン（約１０９０兆円）です。以前、アメリカの借金で、増える続ける財政赤字をモニターするウェブを紹介しましたが、もうすぐその上限に届きます。これ以上は借金が出来ないので、政府の活動が停止します。（確か、クリントンの時に一度あったと記憶します。）

そのような事態を避けるために、議会で上限を増やそうとしております。民主党から＄1.8トリリオン（約１６２兆円）という数字が出てきております。実は、この数字は、来年一杯までの赤字増額分を読み込んだものです。大幅な増額の理由は、イラク、アフガン戦費という事になっております。民主党は戦争嫌いなくせに、ちゃっかり便乗しております。

しかし、本当の理由は、来年に行われる中間選挙を睨み，選挙までに再び赤字増額審議をしたくないとの意図によるものです。オバマ大統領になってから、不況の影響で税収の落ち込みと景気対策の増大で、大幅に財政赤字が増加しており、民主党主体で成立した景気刺激策（民主党議員の地元への利益導入案件が9千も入っておりました）も効果がはっきり出ておりません。その上、増税確実な健康保険改革法案や炭素税法案を推進している事もあり，財政規律が欠けていると言う世論の逆風が強くなってきております。政府運営上増額は必要なので、審議するなら一回で終わらそうとしております。

共和党も、ブッシュ政権の時に、議会の過半数を占めていたときやりたい放題で、財政赤字を膨らませた前科はありますが、オバマ政権程はひどくありませんでした。オバマ大統領は自分のやった事を棚に上げ、未だにブッシュ政権を批判しております。

共和党が今後、財政健全化を来年の中間選挙での議会過半数奪回のための、オバマ政権と民主党へ攻撃材料としてだけではなく、長期戦略の重要な柱として取り組めば、アメリカの国力は力強く復活すると思います。

アメリカは、今後の進路を決める剣が峰に立ってます。

Curtis Granderson ヤンキースへトレード

デトロイトタイガースのセンター　Curtis Granderson　がニューヨークヤンキースへドレードされました。彼はオールスター出場経験もあり、確か今年のワールドクラシックにもでていたので、ご存知の方もいらっしゃると思います。左打で左ピッチャーが打てないとの評判ですが、攻守好打の良い選手です。ヤンキースでの活躍を祈ります。

タイガースは、今シーズン最後の最後にプレイオフ進出を逃しました。また，観客動員数も減っており、どうもチーム再建モードに入ったようです。セカンドだったポロンコもフィリーズと契約しておりますし、ローテーションの一人であった投手もトレードで出しています。

来年シーズン後には、給料の高い選手（Guillen、Ordonez)との契約が終わるので、再来年以降を睨んでの活動になるようです。

一番気になるのは松井秀喜の行方です。このトレードで、先ずヤンキースとの再契約は無くなったと思います。松井かデーモンのどちらかが残留しそうでしたが、ひょっとすると２人ともヤンキースで無くなる可能性もあります。

タイガースがプレイオフを逃してからすっかり野球への興味が無くなっておりましたが、タイガースと松井絡みで、久しぶりにビビィッと来ました。

松井はホワイトソックスが有力との噂があるようですが、城島のような日本復帰の可能性は無いのでしょうか？ワールドシリーズもとった事だし、ヤンキースでなければ、MLBに未練があるようにも見えません。（英語しゃべっているとこ見た事無いし）