YS Journal アメリカからの雑感

政治、経済、手当たり次第、そしてゴルフ

アフリカ農地への投資

2009-12-03 22:07:25 | 雑記
最近、アフリカ農地への投資が盛んになっているらしい。

根底には、近い将来食料危機が来ると言う憶測がある。その上、土地が肥沃で安い、人件費も安い。コンゴでは、種まきさえ必要なく、何か取れるらしい。(怪しい)

アメリカの投資家は、アメリカ式の農業を持ち込もうとしているらしい、インフラを整備し、大型農業機械と肥料を持ち込んでアメリカ並みの生産性を目指すとの事。

中国がレアメタル等の資源への投資から始まって、アフリカは今後面白そうである。が、ヨーロッパが余り出てこないのが、ちょっと気になります。歴史的にも地理的にも馴染みがあり、植民地時代からいろいろやってきたのにです。

食料の不足予想は反論もあるので、投資として割に合うかはよくわかりませんが、個人的には、アフリカで自給出来る様になると政治的に安定するのではないかと期待があります。

アフガン戦略への反応

2009-12-03 12:57:30 | アメリカ政治
昨日のオバマ大統領の発表から日が明けて、今日はこのニュースで持ちきりでした。

要約すると、オバマに投票した人々には不評で、投票しなかった人には好評と言う感じです。オバマとしては初めて自分の一番の支持ベースを敵に回したことになります。大統領としては当然(?)の決断だと思いますが、オバマにとっては大きな政治的ギャンブルです。

オバマは大統領選のときから、アフガンでの勝利は必要と言っていた(聴衆に合わせて演説内容を細かく調整していたので、ひょっとすると中道右寄りへのアピールだった可能性もあります。)のでビックリすることではないのですが、就任後は少しトーンダウンしていました。親オバマに人とって見れば、直ぐにでも退却との幻想があり、今回の増兵は許し難い裏切りと映るようです。一方で、反オバマにとっては、やっとアフガン問題に真剣に取り組む組んでくれると期待が膨らみます。

今日の反応で一番興味深かったのは、ラムズフェルド前国防長官がオバマ大統領の演説内容に事実誤認があると噛み付いた事です。オバマ大統領は未だに何か不都合な事があるとブッシュ前政権のせいにするのですが、昨日もこの増兵は、軍の要請に対してブッシュ政権が応えなかったために、進展が無く、今になって増兵せざるを得なくなったと言っております。ラムズフェルドは自分が国防長官の時(2000-2006年)は、そのような要請は無かったとホワイトハウスに対して文書で抗議した上で、議会での公聴会を開くよう要請しました。

ラムズフェルドが辞任した後は、オバマ大統領が敢えてブッシュ政権からの留任を要請したゲーツ現国防大臣がやっております。2008年になって、増兵要請の事実はあるそうですが、今更しなくても良いブッシュ政権批判をオバマがしたために、事実誤認と相まって、勇み足をしたようです。

もし、公聴会が開かれれば面白い事になりそうですが、その可能性は低そうです。