YS Journal アメリカからの雑感

政治、経済、手当たり次第、そしてゴルフ

日高義樹

2009-12-29 12:09:03 | アメリカ政治
先週末は、家族と一緒にシカゴに遊びに行っておりました。2泊3日でしたので、科学産業博物館へ行ったのと、お正月の買い出しで、Mitsuwa とSuper H Martに寄っただけでした。

Mitsuwaではいつも、無料情報誌を貰って来るのですが、その中の一つにシカゴ新報(週刊の日本語新聞)の11月27日号に面白い記事がありました。シカゴ日本商工会議所主催の『2009JCCCビジネス・フォーラム』での日高義樹講演内容です。ご存知の方も多いと思いますが、日高義樹は、元NHKアメリカ総局長で現在米国ハドソン研究所首席研究員です。

面白いと思ったのは日高氏がオバマ政権をどう見てるかという事です。簡単にまとめると次の様になります。

『オバマ政権は弱く、来年以降世界は混乱すると見ている。その理由は、オバマ政権の基調は労働組合と官僚であり,ビジネスマンや戦略家がいないこと。また、オバマ政権には力を行使する能力と意思が無いことに注目すべきだ。』

オバマ政権の本質を鋭く指摘しているので、さすがと思ったのも一瞬で、日高氏の事をちょっと調べてみると単なるアメリカ保守(共和党)贔屓なので、その方向性としての発言に過ぎないようです。

アメリカ政治をメシの種している人は、アメリカ在住経験(日高氏は永住?)も豊富で、学者やジャーナリストはそれなりの人脈もあると思うのですが、なんで両極端な感じになるのでしょうか?確かに、大風呂敷を拡げて、アメリカ世界戦略や中国との密約とか言わないと話題性が無いのは理解出来ますが、一般人だけでなく下手すると政治や経済でアメリカに関わる人々にも変な影響を与えるのではないかと心配です。仮にも、元NHKアメリカ総局長の講演内容だけに、それなりの信憑性があると思われるのではないでしょうか?

日本で日本の事を正しく理解する事が難しい様に、アメリカでアメリカの事(アメリカ人でも)も同様だし、日本人がアメリカを正しく理解して日本に伝える事に無理はあるのは承知ですが、もう少しマシならないものかと思います。