暘州通信

日本の山車

玉依姫 様(一三五)

2013年03月28日 | 日本の山車
玉依姫 様(一三五)

 北海道の縄文遺跡から。奄美大島や沖縄などの温かい海に生息する【夜光貝。やこうがい】でつくられた【釧・くしろ(腕輪・ブレスレッド)】が出土しています。ベンケイガイや、イモガイのものもあります。
 夜光貝は、漆細工で螺鈿細工(らでんさいく)としても用いられる美しい貝で、正倉院御物の【琵琶】、岩手県中尊寺の金色堂の道内装飾にも使われていることが知られます。その美しさは相当古くから知られていたのですね。奄美大島には古代の工房あとが見つかっています。
 縄文人は、沖縄と北海道を結ぶルートをかんせいしていたことを立証するものでしょう。遣唐使を中国に送った立派な構造船でも、難破、漂着しています。九州ー奄美大島ー沖縄を往き来するのは、命がけの危険な海路だったはずです。これを克服して大海に乗り出していった縄文人を始めとする諸民族はまさに【海洋族】ですね。

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