暘州通信

日本の山車

00226 田名部祭

2007年04月27日 | 日本の山車
00226 田名部祭
青森県むつ市
田名部神社
□祭神
・味耜高彦根命 アジスキタカヒコネノミコト
・誉田別命 ホンダワケノミコト
□祭は八月下旬。
昼と夜には装いをあらためた、山車五臺が曳行される。
□山車
・先山(一番山) 稲荷山 
横迎町 豪川組
祭神 稲荷 白狐左右一対
見送幕 黄鶴仙人図
・二番山 猩々山
小川町 義勇組
祭神 猩々
見送幕 鳳凰に仙人が乗る
・三番山 大黒山 
柳町 共進組
祭神 大黒天(大国ではない)
見送幕 義光が秘曲を授ける図
・四番山 蛭子山 
田名部町 明盛組
祭神 蛭子(恵比寿)
見送幕 仙人が乗る大亀
・後山(五番山)香爐峯
新町 新盛組
祭神 清少納言
見送幕 鬼若丸が鯉に乗る図 、替えに紅毛唐人憩図がある。

□汎論
昭和35年田名部町と大湊町が合併し「むつ市」となった。田名部は田名部川に面し、藩政時代この地方の物産集散の中心地で、北前船の往来も多く、南部藩の代官所も置かれた。
霊場で知られる恐山の登山口にあたり、毎年8月下旬には恐山大祭と併せて田名部神社の例大祭である田名部祭が挙行される。
田名部神社は、江戸時代には田名部通りに鎮座し、下北半島の総鎮守として社格は郷社に任じられていた。
祭の沿革は不明とされるが、寛政四年(一七九二)にこの地を訪れた菅江真澄の「菅江真澄遊覧記」に祭の記述に見られることからこのころにはすでに祭が行われていたようである。
 山車の曳き出しは十八日の午前から行われる。十一時ころには神社前に曳きそろえられる。十九日は町内曳き。二十日の本祭には午前十時ころそろって町内を巡幸する。夕方5時ころには神社に戻り、そろって宮入りする。夜十一時ころになると夜の曳行が行われる。神社を出た五臺の山車は田名部神社、本町の十字路にそろい、祇園囃子の演奏のうちに祝いの鏡開きが行われ、山車の曳き子をはjめ見物客に樽酒が振る舞われる。
これが終わると各山車は町内に曳き別れられ帰途につく。
隣町の大湊、おなじ下北半島太平洋側の風間浦にも舟山車が曳かれる。また、むつ市の各所には青森に共通するねぶたも出る。
山車は五臺いずれも二層式。
この地方に例をみない山車の形式は、江戸時代この地に往来した近江湖西高島(現高島市大溝祭)の山車を模したという説がある。




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1 コメント

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Unknown (Deep 下北)
2009-11-21 13:42:24
田名部祭りについて詳しく書きましたので見て下さい。
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