暘州通信

日本の山車

◆27112 坂本浮立

2010年02月10日 | 日本の山車
◆27112 坂本浮立
長崎県東彼杵町
□汎論
 坂本浮立は、万治三年(一六六〇)に肥前(*現佐賀県)方面より、「外山流浮流」を、坂本の中尾九郎兵衛らが習いうけたのにはじまると伝えられる。佐賀県の木場浮立もおなじ佐賀県藤津郡不動山村の浮立が伝えられたという。楽器は、笛、太鼓、鉦、あやたけ等を用い座浮立と道浮立がある。外山流浮流は江戸時代前期にはすでに存在していたと言われ、坂本浮立を地元では「神楽浮流」に分類している。江戸時代には、大村藩の御用浮流であり、昭和三十四年に、長崎県の無形文化財の指定を受けている。
 曲目は、約三十曲。御謳は各舞にあわせて十七ある。波佐見、川棚の浮立は坂本浮立が伝えられたといわれる。

*注
長崎県、佐賀県の旧国名はいずれも肥前であった。

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