暘州通信

日本の山車

◆28672 〆能色相圖 清元

2012年09月01日 | 日本の山車
◆28672 〆能色相圖 清元

 藝題、【〆能色相圖・しめろやれいろのかけごえ】は、天保一〇年(一八三九)江戸河原座の九月狂言として上演された。江戸の芝居小屋は言問橋の西詰め、浅草猿若町に三座があり、大変な賑わいであった。猿若町一丁目には【中村座】、二丁目には【市村座】三丁目には【守田座】があった。現在、猿若町の名は消え【浅草六丁目】になっている。
 清元では【神田祭】の曲名でよく知られ、「一歳(ひととせ)を 今日ぞ祭にあたり年 警固 てこまえ華やかに 飾る桟敷の毛氈も 色にでにけり 酒機嫌(ささきげん) 神田囃子も勢い(きほい)よく 來ても見よかし 花の江戸 祭に対の派手模様 牡丹 鐶菊 裏菊の 所縁もちょうど花つくし 祭のなあ 派手な若い衆が 勇みにいさみ 身姿(みなり)をそろへて やれ囃やせ それ囃やせ 花山車(はなだし) てこまえ(梃子前、手古舞) 警固に行列 よんやさ」
 と江戸の粋が今に伝わってくる。神田祭は当時は秋祭であった。


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