暘州通信

日本の山車

00075 常滑祭

2007年06月29日 | 日本の山車
00075 常滑祭
愛知県常滑市
□祭は五月上旬。
各神社に属する山車一八臺が曳かれる。

□山車
・唐子車(横須賀)
小倉神社
山車、からくり人形四体は
市の有形民俗文化財
離れからくりが行われる

・紅葉車(橋詰)
風宮神社
山車、からくり人形四体は
市の有形民俗文化財
離れからくりが行われる
操り人形芸能と祭囃子は市の無形民俗文化財

・梅榮車(十王)
天満宮
帆下神社
山車、からくり人形四体は
市の有形民俗文化財
糸からくりがおこなわれる
面かぶり人形

・小倉の山車
小倉天神社
平成三年より復活した
小倉の山車は、大屋根を油障子で覆い、楫棒には横棒が
取り付けられていない
車輪には格子の「和掛」とよばれる車輪覆いがある。
臺名はまだつけられていない。

・矢田の山車
八幡社
御幣車
昭和六十二年に建造された

・西之口の山車
雷車(鉄砲津)
神明社
昭和三十八年以来中断していたが平成五年より復活
摩振り人形がある

・西寶車(西之口)
神明社
昭和三十二年以来中断していたが平成四年より復活した
摩振り人形がある

・多屋の山車
海椙車
平成元年山車を建造。
白木づくりによる山車
装飾金具類が使われていない
塗装されていない
前檀にも唐破風がある
軒には
大屋根
前だなの屋根には懸魚はなく白地に赤色の紋をいれた
丸提灯を下げる
上段勾欄は角仕上げで横桟は二本ある
正面は分割されてない
隅の組違いは、隅からは出ない
下段正面の勾欄は丸柱仕上げ
中央で分割され上部は次第に下にある勾欄に彎曲して接し
下の勾欄はそのさらに先で下部に彎曲して床に接する
下段中央には御幣が一本たてられる

・神明車(北条)
神明社
常石神社
祭囃子は無形民俗文化財

・世楽車(瀬木)
神明社
常石神社
唐子人形
祭囃子、勇み獅子無形民俗文化財

・常石車(奥条)
神明社
常石神社
三番叟を隠れ使いする
人形戯と祭囃子は無形民俗文化財

・常山車
神明社
常石神社
人形つかい、巫女の舞が演じられる
両手が手車になっている

・常盤(磐?)車(市場)
神明社
常石神社
前檀に摩振り人形がある
夜つけられる提灯は赤で、他の町内ではみられない

・保楽車(保示)
神明社
常石神社
糸からくりによる、桃太郎のからくりが演じられる。
桃が二つに割れると中から桃太郎が現れる。

・大谷の山車
蓬莱車(浜条)
八幡社
市の有形民俗文化財
三番叟がからくりで演じられる
舌だし人形
人形戯と祭囃子は市の無形民俗文化財

・東櫻車(奥条)
八幡社
三番叟の舌だし人形がある
祭囃子は市の無形文化財
木部は黒漆塗

・小鈴谷の山車
白山車
白山社
糸からくりによる三番叟

・坂井の山車
松尾車
松尾神社
山車は市の有形民俗
浄瑠璃
糸からくりによる人形戯
無形民俗

・大野
権丸ごんまる(権現)
巻藁船
昭和三00年の伊勢湾台風以来中断していたが
昭和六十三年に復活した

□汎論
常滑市には
大野に三臺
小倉に一臺
矢田に一臺
西之口に二臺
多屋に一臺
常滑に六臺
大谷に二臺
小鈴谷に一臺
坂井に一臺
と九地区に一八臺の山車があり、ほかに大野には権丸という巻藁船がある。尾張津島神社で奉納される巻藁船と同じ形態である。
山車の名称には、小倉の山車以外は「車」がつくが、常滑の山車のうち、神明車は、しんめいぐるま、常石車は、とこいしぐるま。常山車は、とこやまぐるま。というように「くるま」でよばれ他の山車は「しゃ」である。
大野の山車に共通するのは屋根が唐破風で、前檀が設けられている、しかしこの前檀には屋根がなく、正面に向けて緋の大幕が下げられており、臺名、山車組町名などが書かれている。

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