暘州通信

日本の山車

◇23358 子檀嶺神社

2009年08月16日 | 日本の山車
◇23358 子檀嶺神社
長野県小県郡青木村田沢
子檀嶺神社(こまゆみねのじんじゃ)
□祭神
キマタノカミ 木俣神
一説に
コマユミノカミ 駒弓神
□汎論
 延喜式神名帳に記載される古社。子檀嶺岳(子檀嶺嶽)の山頂に奥社、立谷に中社、宮下に里宮がある。田沢温泉に至る途中にある。以前は細い道だったが新道がつけられてわかりよくなった。新道からは印象的な赤い六脚鳥居が立つ。通称「こまゆねじんじゃ」と略称でよばれる。石段を昇ると向かって左手に「金毘羅明神」の境内社、右手にも小祀がある。子檀嶺岳(子檀嶺嶽)は古代の神南備山と考えられる。麓から見上げる山は相当急峻ながら穏やかな裾を曳いている。キノマタノカミ、あるいはコノマタノカミ(木俣神)はオオナムチノミコト(大己貴命)と、因幡のヤカミヒメ(八上比売)の間に生まれた神とされるが、性別は不明。別名をみいのかみ(御井神)という。
 古代出雲系の神で、この神を祭神とする氏子があったということは、青木の地も古代には出雲系氏族の支配地だったことをうかがわせる。
 同じ長野県上田市(旧武石村)武石小沢根字小沢根にも、同じ名称の子檀嶺神社がある。子檀嶺岳(子檀嶺嶽)の山頂に子檀倉社、祭神はウカノミタマノミコト(宇賀御魂神・稲荷神)。中宮は余里の駒形神社、タケミナカタトミノミコト(建御名方刀美命・諏訪神)。里宮が当社で、祭神はヤサカトイメノミコト(八坂刀賣命・諏訪神の妃)となっていて、キマタノカミの神名はない。こちらでは御柱が曳かれる。
 キマタノカミ(木俣神)を祀る神社は、
 岐阜県飛騨市 気多若宮神社
 岐阜県各務原市御井神社
 岐阜県養老郡養老町御井神社
 三重県多気町 津田神社
 滋賀県栗東市 五百井神社
 京都府亀岡市 大井神社
 兵庫県養父市 御井神社
 奈良県宇陀市 御井神社
 島根県斐川町 御井神社
 などがあり、岐阜県に三社あるのが注目される。

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