暘州通信

日本の山車

◆00669 阿波日和佐祭 更新

2013年01月02日 | 日本の山車
◆00669 阿波日和佐祭 更新
□社名 日和佐
□所在地 徳島県海部郡美波町(旧日和佐町)
□祭神
□祭は十月上旬。
□山車
山車、ちょうさ、だんじりがでる。
【ちょうさ】の語源には諸説がある。【環瀬戸内山車文化】ともいえる【蒲団太鼓・ふとんたいこ】は、九州南部の太鼓臺が祖形と考えられ、太鼓臺の分布は南は種子島から北は、岐阜県北部の飛騨市(旧古川町)の【起太鼓】に及んでいる。広義には東北地方の【見立山車】もこの範疇に収まる。
 仮説であるが、伊豫、讃岐、阿波には太鼓臺から発展した蒲団太鼓(近年は多くは布団太鼓と表記される)は、四本柱の櫓(やぐら)の上に蒲団を積み上げた様式であるが、これは、日向(宮崎県)から伊豫(愛媛県)に見られる【四ツ太鼓】が基本で、この上に蒲団を積むようになったと考えられる。布団は下部のものが最も小さく上にゆくに従って末広状に大きくなる。その蒲団の数は三段、五段、ときに七段のものもあり、兵庫県には四隅を神輿場に反らせた形態も見られる。色も古い形態では赤一色であったものが重ねる布団ごとに厚みを増し、多彩色の華やかなものがある。
 【ちょうさ】は、豊作と収穫を感謝し、産土神社の祭に「御初穂」である【新穂】を積んで、太鼓を打ち鳴らし、【宮入】して、神前に奉納したのが起源と考えられる。
 稲藁が、わら、蒲団(布団)へと変化したのが【蒲団太鼓】といえよう。蒲団太鼓は前記のように愛媛県、香川県、徳島県、大阪府、兵庫県、岡山県、広島県、および瀬戸内島嶼に広く分布し。東は京都府、奈良県、さらに三重県は名張市に及んでいる。このあたりが東限であろう。
 分布が広いので地域により呼称が変わるが、【ちょうさ】は、香川県、岡山県、広島県に共通する呼称であるが、岡山県では、蒲団太鼓を【千歳楽・せんざいらく】と書かれ呼び方も訛って【せんだいろく】と呼ぶ地域がある。
 【ちょうさ】は豊浜が有名で、【ちょうさ会館】もある。
 戻るが、【蒲団太鼓】の起源は【新穂の奉納】に用いられた【四ツ太鼓】の稲が蒲団に変じたもので、積み上げた稲を【重ね積む・重載】ことより始まったと考えられ、岡山県の【
千歳楽】は【千載禄】の祝辞であろう。
 その分布域が瀬戸内にあることは、古代、【カモ氏(鴨、賀茂、加茂)】の祭祀にかかる、大三島の大山祗神社の支配下に置かれた祭りの遺構と考えられる。
□汎論
 日和佐町は港町で、四国霊場第二十三番札所である薬王寺の門前町としても知られ、日和佐神社の秋祭には、ちょうさ、だんじりが出る。ちょうさは四国西部に多く見られるが、徳島県は少ない。いわば広義の蒲団太鼓ともいえるが、上に積む蒲団は赤一色のもの、赤白を交互に積み上げるものがある。ちょうさは海に引き入れられ禊を行う。
神社のすぐ東は浜に面しているが、大浜海岸はウミガメの産卵地としても有名で、うみがめ祭も行われる。
□参考
次を参考にさせていただきました。
・四軒町だんじり
 http://blogs.yahoo.co.jp/syasu2219chosaja/47532464.html
・祝 明太鼓台新調お披露目その2
 http://blogs.yahoo.co.jp/aksrs2832/29906525.html
・南新町のちょうさ組み立て。
 http://blogs.yahoo.co.jp/minakiti_step/34217987.html

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