暘州通信

日本の山車

05038 能地春祭

2009年03月18日 | 日本の山車
05038 能地春祭

広島県三原市幸崎町能地
常盤神社(ときわじんじゃ)
□祭は三月下旬(古くは旧正月であった)。

□汎論
往古能地(のうじ)は瀬戸内海漁業の発祥の地ともいい、家船(えぶね)という漂泊漁民の親村だったといい、瀬戸内の各所に仮住まいした移住地や居留村は百箇所に及んだという。
家船とは住まいを兼ねた打瀬船で、能地の人々は旧正月の期間に能地に帰り旧正月十四日の神明祭を行ってきた。蒲団楽車(ふとんだんじり)のでる祭は名替祭、船留祭などと呼び神事を執行してききた。能地春祭のふとんだんじりは平成七年に広島県無形民俗文化財に指定された。
神社は神官をおかない当家(とうや)制度で、当人はくじびきできまり、四丁内から四つの蒲団楽車(ふとんだんじり)がでる。蒲団楽車に乗り込んで太鼓を打つのは二人の神格化された児童である。
祭礼には常盤神社を出発した神輿が、氏神の幸崎神社に向かい、そこで二神一緒になって御旅所となる老婆社(うばくしゃ)に向かう。幸崎神社を東の祭、老婆社を西の祭という。老婆社に祀られる老婆は漁業の指導神だというが、北海道江差の「姥神祭」を彷彿とさせるものがある。
瀬戸内地方で一年でもっともはやくでる「ふとんだんじり」であろう。

□外部関連サイト
◇安芸の国 幸崎祭り 能地の春祭り
2008/3/22(土) 午後 8:30
今日は三原市幸崎町の「能地の春祭り」が13時行われるので午前中 ... 祭りは御神体を乗せて常盤神社を出発神輿が町の氏神幸崎神社(東の祭)へ行き、御神体を迎え、二神となってその夜を御旅所となる老婆(うばく)社で明かし、翌日、常盤神社(西の祭)に向かって進む ...
 http://blogs.yahoo.co.jp/nk11235/21928305.html


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