暘州通信

日本の山車

◇29114 東海の三神仙

2009年09月19日 | 日本の山車
◇29114 東海の三神仙
 東海には、蓬莱、方丈、瀛州の三神山があり、そこには仙人が住み不死の霊草が生じると信じられていた。中国の秦始皇帝が、不老の薬草をもとめて徐福を使わせ、徐福が紀州(和歌山県)の南部に来朝した。真偽はとにかく、日本には各地に徐福伝説が残り北は青森に達している。
 山車を蓬莱山に見立て、あるいは蓬莱山に向かう神仙の乗物とする思想も各地にある。 福井県の今立の御莱祀、石川県の白峰には蓬莱山を曳く神事があり、飛騨高山の屋臺も神仙の仙界に見立てている。
 一般に山車の装飾である、彫刻、幕、見送圖などに神仙が描かれる山車は長寿と繁栄、平和を願う趣旨がこめられている。
 御舟祭もやはり神仙の住む海への信仰がこめられている。
 夏祭で病疫を忌避するために曳かれる山車とは一線を画している。


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