暘州通信

日本の山車

◇00154 今尾神社祭礼

2009年05月08日 | 日本の山車
◇00154 今尾神社祭礼

岐阜県海津市(旧平田町)
今尾神社
□祭神
トヨウケヒメオオカミ 豊受姫大神
アマツオオカミ 天津大神
□祭

□汎論
 今尾の産土神の天津神社が祀られた時期は不明である。
 天津大神は高天原に在り、または高天原から天降った神の総称とされる皇室系神社の神をいう。天津神を「天神(てんじん)」、国津神を「地祇(ちぎ)」とも言い、「天神地祇」、また「神祇」とも言う。したがって天津大神は複数の神ということになる。
 海津市(旧平田町今尾)は、勢州伊勢の神領だった時代がある。慶長十九年(一六一四)に伊勢外宮より豊受姫大神の分祀をうけて神明神社が創建された。天津神社が祀られた時期よりあとのことである。
 明治二十九年(一八九六)の天災で、長良川、揖斐川賀氾濫し神社も流されたが、御神体は無事で、一時神明社に仮祀されたあと、社殿が新築され、そのさいに両神は一緒に祀られることになった。
 三重県桑名市で曳かれる「石採車」と同系の山車が一臺ある。「石採車」はかなり広範囲に分布しており、名古屋市内の神社の祭にも曳かれる例があるが、岐阜県では珍しい。 一月に行われる「今尾の左義長祭」まれに見る規模の左義長として著名で、岐阜県重要無形民俗文化財に指定されている。


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