暘州通信

日本の山車

00195 今立の御莱祀

2007年08月24日 | 日本の山車
00195 今立の御莱祀
栗田部
岡太神社
二月中旬
橇状の山車を曳く

□汎論
世阿弥の能「花筺」の舞台となったところで「おらいし」を「王位莱祀」といって、男大述皇子の王位継承を祝う説がある、莱祀。鳳莱祀、お雷子等とも書かれる。



01560 来頭神社祭

2007年08月24日 | 日本の山車
01560 来頭神社祭
岐阜県揖斐郡大野町稲富字井口山
来頭神社
祭は四月上旬。
□九月上旬
かっては曵山があった

□汎論
祭には「来振囃子」か演奏される。
町内にはほかに雨乞い踊りがあり、地区内の五つの神社に奉納される。

□参考
雨乞い
・岐阜県垂井町表佐(おさ)


00192 青森ねぶた祭

2007年08月24日 | 日本の山車
00192 青森ねぶた祭
青森県青森市
祭は八月上旬。

□汎論
東北の短い夏、巨大な人形型行燈山車をつくって曳く。民俗色の濃い祭である。
「ねぶた」は、眠り流し行事が起源といわれ、最終日には海に流すことから、精霊流し、凶事流し、病気やらいなど諸説がある。
同じ青森県内でもその態様はさまざまである。

□問い合わせ
青森市総務部広報課
電話017-734-1111
青森ねぶた祭実行委員会事務局
電話017-723-7211

□参考
眠り流し神事。
・熊本県阿蘇一宮神宮。
・富山県滑川市。
・福島県長沼町。

青森から近年伝播したねぶた祭
・神奈川県藤沢市。
・群馬県尾島町。
・鹿児島県知覧町。
・長崎県五島。
など。


00190 大須賀祭

2007年08月24日 | 日本の山車
00190 大須賀祭
静岡県大須賀町西大淵五、六三一-一三
熊野神社
□祭は四月上旬
袮里(ねり)十三臺を曳く。

□三山車
・い組 西本町
本坐人形は、太田道灌。昭和二十六年、横田人形店の作。
下臺は昭和三十一年の建造。
上臺は大正末期の建造。
天幕は牡丹に孔雀を刺繍する。

・ろ組 東本町
本坐人形は司馬温公の甕割り
大正八年、浜松市月隅田屋人形店の作。
下臺は昭和六十三年の建造。
上臺は昭和二年建造。
天幕は大正十二年、大阪高島屋の鳳凰に桐。

・は組 中本町
本坐人形は高砂。
明治十五年、浜松の勝栄堂の作
昭和八年の建造。
平成十五年に修復を行う、工匠は山与清水建築の清水啓市。
彫刻は浦部一郎。
天幕は昭和八年、大石栄雄の下画による。

・ち組 十六軒町。
本坐人形は須佐之男命・
大正八年、東京浅草の庄田七郎兵衛の作。
大正八年の創建。
平成十三年の建造。
彫刻は大正八年、彫刻は中山由太郎。
天幕は大正八年の作、龍の刺繍。

・か組 河原町
下臺は昭和六十一年建造。
彫刻は嘉永三年、立川昌敬。
昭和十二年に、東京麹町の藤島とよあきの川中島

・た組 東田町
人形は大正十二年、浜松の勝栄堂栄勝作の京都五条橋
下臺は平成十四年の建造。
彫刻は大正十一年、中山由太郎。昭和三〇年頃、浦部一郎が補作という。
天幕は大正一二年、名古屋の梅金縫製の、龍門の鯉の滝昇り。

・ゑ組 軍全町
人形は浜松の隅田屋人形店の作で、大森彦七。
大正十二年の建造。
天幕は大正一二年、波に槌車。

・あ組 新屋町
人形は昭和三年、浅草庄田七郎兵衛の作で、神功皇后
平成七年の建造。
工匠は福田町の大橋元一。
彫刻は松林氏。
上天幕は昭和三年、松坂屋謹製「雲龍」。天幕は大正三年、「桐に鳳凰子持ち三つ巴」。
彫金は平成七年、愛知県刈谷市の村井親子。

・め組 東新町
本坐人形は明治十三年、旭日に鶴。
下臺は平成元年の建造。
彫刻は明治十五年の作、瀬川治助重光。
上天幕は大正九年、東京白木屋縫製の注連縄。
天幕は平成元年、小田刺繍店の鶴に若松。

・み組 西大渕
本坐人形は昭和二十三年、隅田屋人形店の作で、南総里美八犬伝に題をとる。
平成十二年の再建。
彫刻は平成十三年、松村洋。
上天幕は昭和三十五年、小田刺繍店の注連縄
天幕は昭和二十三年、小田刺繍店の龍虎。

・旭組 西新町
本坐は二見ヶ浦の旭で、明治期の作。
大正一〇年の建造。
人形。「二見ヶ浦」。
天幕は大正十三年、東京三越の竹に虎。

・せ組 工匠町
本坐人形は、新田義貞。昭和四十七年、森町の亀八人形店の作。
上臺は明治初期建造。
下臺は昭和七年の建造。
天幕は大正十三年、東京三越の竹に虎。

□汎論
山車を袮里(ねり)とよぶのは、古来練物であった名残であろう。

00187 日高火防祭

2007年08月24日 | 日本の山車
00187 日高火防祭
岩手県奥州市水沢区
日高神社
□祭は4月下旬。
山車(囃子屋臺)を曳く。

□汎論
日高火防祭
屋臺はかって大屋臺とよばれ、九臺あっていうれも曳かれるが、もとは舁山で、百人あまりの人数で舁いたと言われる。屋臺の床が雛段式に作られていて、雛壇状の囃子屋臺には、裃をつけた可憐な女児たちが小太鼓を前に居並び、あたかも雛人形を思わせる可憐さである。 前面から小太鼓(一五からニ○人)、後方に三味線(五人)が振袖に肩衣姿で居並び、笛の伴奏で華やかな演奏をみせつつ運行する。日高囃子は、少女らにより演奏されるが、岩手県の無形民俗文化財に指定されている。
神幸は、従来六組の町印が打囃子をともなって先頭にたち、大屋臺の屋臺囃子、二五歳、四二歳の厄年連による俄がこれにつづいた。町印はもと六カ町が持つ町組の標識で、町を六組に編成した火消組に藩主が与えた文字である、鎮、定、防、火、心、仁が後年屋臺組の名に転じたといわれる。
町印は、柱の頭に「火の玉」と称する球形を載せ、その下に町名を書いた箱形や行燈、その下に一段大きな球形をつける。上下の球形部分には馬簾という花枝を放射状に挿し飾るが、以前はずいぶん大きく、柱に綱をかけ四方から引っぱって倒れないようにしながら巡行したという。
横町の例のように球形部分が笠状となるものがが古形態とされ、横町では二本の綱を付け頭巾を被った幼児二人が引いて先行する。
屋臺は、障子屋根をさしかけ単層吹抜の屋形四輪の囃子屋臺で、正面奥の棚には獅子頭を飾る。
旧水沢市は、高野長英、後藤新平、斎藤実らが出たことでもよく知られる。

□問い合わせ
奥州市水沢総合支所商工観光課
電話0197-24-2111

00184 たけのこ祭

2007年08月24日 | 日本の山車
00184 たけのこ祭
栃木県那珂川町(旧馬頭町)
□祭は五上旬
彫刻屋臺を曳く。

□汎論
祭には季節の筍が振舞われるのでたけのこ祭の名がある。
那珂川町(旧馬頭町)は、元禄五年に水戸光圀が武茂地方を巡視のとき、地蔵院十輪寺を訪ねたが、そのとき院の由緒を調べて、馬頭観世音を本尊とし「馬頭院」と名付け、
地蔵院は脇院とした。
境内に水戸光圀が手植えにしたという栗の木があり、年に三度開花するので「三度栗」とよばれている。

□問い合わせ
馬頭町観光協会
0287-92-5757


00183 熊野新宮神社例祭(八朔祭) 

2007年08月24日 | 日本の山車
00183 熊野新宮神社例祭(八朔祭)    
兵庫県篠山市二の坪
熊野新宮神社
□祭は八月下旬-九月上旬。 
山車(屋臺)七臺を曳く。

□山車
・小野新

・小野奥谷

・二の坪

・藤の木

・栃梨

・貝田

・箱谷

□汎論
篠山市二の坪にある、熊野新宮神社の宵宮(八月三十一日)に、小野新、小野奥谷、二の坪、藤の木、栃梨、貝田、箱谷の七区が、収穫を感謝して蔬菜を神前に奉じる風習が
創祀だという。延宝年間に蔬菜で飾った屋臺を曳くようになった。
現在は、造り山となって、造り物を屋臺に載せて宮入する。造り物は各区が趣向をこらすが造り山を引く道中、どんなに揺れても崩れたり落ちたりしない。その作り方は極秘とされている。