
豹紋蝶を撮りたいと思い,夏の野を歩いてみましたが
いるのはツマグロヒョウモンだけです。
しかし,そのツマグロヒョウモンのいろいろな姿を
たくさん撮ることができました。


公園の花畑にもツマグロヒョウモン♂が数匹,
縄張り争いでしょうか,時々絡み合い,
花から花へと渡っていました。

ツマグロヒョウモンはもともと南方系の蝶,
1980年代までは近畿以西にしかいませんでしたが
1990年代になると関東南部,
そして2000年代には関東北部にも現れ,定着しています。
関東では歴史の新しい蝶,
自分の子供の頃にはいなかった蝶なのです。

他の豹紋蝶は年一回の発生,
そして,夏の暑い間は夏眠をするそうですが
ツマグロヒョウモンは年3,4回も発生し,
南方系のDNA,夏の暑い間も平気で活動します。
今年の暑い夏,ツマグロヒョウモンをやけに目にしたのも納得です。


ツマグロヒョウモンは雌雄で翅色の異なる蝶,
先の5枚はオス,上2枚がメスの写真になります。
翅の先端部に黒色があるのがメスの特徴です。
どういうわけか,公園の花畑にはオスしかいませんでしたが
住宅地の道端の花にメスが来ていました。

交尾中のツマグロヒョウモンがいました。
さすがに暑い日ざしを避け,木陰の杭にとまりました。