行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ノアザミとキツネアザミ

2024-07-03 20:00:27 | 花,植物
4月25日、里の谷戸道を散歩、
畑横の草原にノアザミが咲き出し、
春田にはキツネアザミが花をつけていました。


まだ4月ですが、早くもノアザミ(野薊)が咲いていました。
キク科アザミ属の多年草、
日当たりのよい山野に初夏から夏(5 - 8月)に花を咲かせます。
春咲きの特徴をもつアザミです。


アザミは茎枝の頂に頭花(頭状花序)をつけます。
花は全てが筒状花(管状花)で、舌状花はありません。
この多数の筒状花を包むように束ねているのが総苞で、
緑色をしていて、たくさんの総苞片で構成されます。
ノアザミの総苞片は反り返らす、直立し、触るとネバネバしているので、
夏から秋に花が咲く、よく似たノハラアザミと識別ができます。


ノアザミの花にアゲハチョウ(ナミアゲハ)が吸蜜にやってきました。
咲きはじめの筒状花にはまず雄しべが現れます。
昆虫が雄しべに接触すると、その刺激により花粉が噴出し、昆虫に花粉をつけます。
花粉を出し終えて雄しべが引っ込むと、続いて雌しべが顔を出し、
花粉をつけた昆虫から受粉します。
自家受粉を避ける仕組みのようです。


花色は淡紫色~紅紫色、
見たことはありませんが、白色のものもあるそうです。


冬田から春田になり、
ゲンゲやスズメノテッポウなどの草で覆われた田んぼに
キツネアザミ(狐薊)も花をつけていました。
キク科キツネアザミ属の2年草、
道ばたや田畑にごく普通に見られるいわゆる雑草です。


花期は4月~6月、枝の先端に多数の頭花をつける
頭花は薄紫色の筒状花からなります。
アザミの名がありますが、アザミ属ではありません。
名は、花がアザミに似ているが、アザミではない、
狐に化かされたように思えるということからつけられたとのことです。


同じく4月25日、
谷戸の湿地に今年は見逃したと思っていたウワミズサクラが咲いていました。
バラ科ウワミズザクラ属の落葉高木、
白いブラシのような花です。
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