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行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

咲き始めたツリフネソウ

2022-11-03 20:00:29 | 花,植物
谷戸の湿地にツリフネソウが咲きはじめていました(9/17)。
そんなツリフネソウの花の中をマクロレンズで覗いて見ました。


ツリフネソウの咲き始めの花、
入り口にぶら下がっている白い棒状のものが雄しべ、
5個が合着して雌しべを包み込んでいます。
花糸の間からのぞいている緑色が雌しべです。


ツリフネソウの花は雄性先熟、
咲き始めは雄性期、雄しべは花粉を出しはじめますが、
雄しべの花糸にすっぽり包まれた雌しべはこれを受粉できません。
自家受粉を避ける仕組みです。
やがて、花粉を出し終わると雄しべは丸ごとはずれて、
雌しべが裸になり、雌性期になります。


花弁、萼片は紫色~赤紫色ですが、
花の中、下側の花弁の奥はきれいな黄色になっています。


筒状の花の中は赤紫色の突起が多数敷き詰められ、
華やかな絨毯道のよう、虫たちが引き寄せられます。


ツリフネソウの花、花弁と萼片が入り交じり、複雑です。
花弁は前上方に伸びたものが1枚に下側左右に1枚づつの計3枚。
萼は上から見える2枚と後ろに伸びた距を持つものが1枚の計3枚、
いずれも花弁のように見え、花弁が6枚あるように見えます。


横長の筒状花、距の先端が渦巻き状に巻きます。
この渦巻き部分に蜜があり、
トラマルハナバチなどが蜜を集めにやってきて、
花の入り口の雄しべに触れ、花粉を雌性期の花の雌しべに運びます。
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