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行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

秋の野の花(1) 現の証拠

2011-10-22 18:56:39 | 花,植物
「関西にて」はもう少しネタがあり,続きますが,
ちょっと休んで,この9月,10月に撮った野の花を掲載します。
初回は今年も林縁の草の中に咲いていた現の証拠(ゲンノショウコ)です。


ゲンノショウコは花期の地上部を日干して,
下痢止めなどに使われる生薬がよく知られています。
九州から北海道まで,日本全国の山野に分布する野草,
ハクサンフウロなどと同じフロウソウ科の植物です。
可憐な美しい花を見せてくれます。


白花と赤花(赤紫)の2種があり,
赤花は西日本,白花は東日本に多いとされていますが,
ここに咲いていたのは上の説のように白花ばかりでした。
特に白花は雄蕊の紫色の葯が美しく,
花に気品を与えています。


真ん中にある紅いのが雌蕊,やがて中心が5裂に割れます。
横に2つ並んで塔のようなものがありますが,
花が終って種をつくりはじめている状態です。
塔の下部にできている膨らみが種になります。


色も変わり,ほぼ種ができているものがありました。
さらに種が熟成してくると,種が塔に沿ってめくれ上がり,
塔の上で反り返り,種を遠くに飛ばします。
この反り返った状態が神輿の屋根にある飾りのようなので
神輿草の別名があるそうです。


花も終わりに近いゲンノショウコもありました。
雄蕊も消え,雌蕊の上部が裂けています。
花弁もだいぶ細くなっています。
最盛期の花とは様子がかなり違います。

生命継ぐ仕掛け楽しき神輿草
コメント
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