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何故繰り返す、厚生年金基金の投資失敗

2013-12-11 06:17:06 | 日記

このところ、厚生年金基金の投資失敗のニュースが続いている。どうして繰り返されるのか、厚生年金基金の投資失敗。そもそも素人集団の厚生年金基金の役職員が、大金をどのように運用するのか、基本的な方針を考えているのだろうか。その前に、投資に関する基礎的な勉強をどれほどしているのか。1ヶ月や2ヶ月の勉強だけで、数十億円の投資が簡単にできると思ったら大間違い。最低でも半年、若しできれば1年くらいかけて投資の基本的な勉強をしなければ数十億円の運用をすることはできないはずだ。

資産運用は、基金職員、役員にとっては必要不可欠のものである。多くの信託銀行、生命保険会社、投資顧問会社などの売込みがあり、その中から、最も適した投資先を考えるのである。運用は、その基金が持っている様々な状況を考えた上で行うものであり、単に儲けよう、などという投機的な考え方では成功することは有り得ない。短期、中期、長期に分けた考え方に基づく投資先を考えなければならないのである。そこには、現在受給している人、これから受給する人、まだずっと先に受給する人、など多くの条件を考えなければならない。

最近運用に失敗した基金を見ると、運用の基本的なことが全く守られていない。一つの運用先に大量の資金を投入したりすることである。確かにもうかれば利益は大きいが、損をすれば損失も大きくなる。こんなことは素人でも解りそうなことであるが、どうしたことか基金役職員は目の前の利益にばかり目が行ってしまい、損失のことなど全く頭にない。競輪や競馬と同じ考え方で基金の資産運用をされたらたまらない。運用は遊びではない。基金加入会社から大切なお金を預かっている、という事を全く忘れてしまっている。

運用の失敗は、これからの基金運営に大きな損失となる。将来年金が支払うことが出来なくなれば、一体誰が責任を取るのだろうか。多くの総合型基金と言われている厚生年金基金には、役人の天下りが多くいる。彼らは、自分たちは共済年金を貰えるのだから、基金のことなど殆ど考えないで他人から預かったお金を運用している。損失を出しても自分の懐を痛まないので何とも思わないのである。無責任な役職員が基金の資産運用をダメにしていることが多い。天下りの役職員を無くすことで無責任な資産運用はかなり減らせることが出来るのである。

厚生年金、雇用保険の資産運用にも同じことが言える。一時期、これらの資金を豪華な施設を造ることに投資をして大失敗したことがある。そこで失われた資金はすべて国民から集めたお金である。今、厚生年金の将来が危ない、と言われているが、無駄に使ってしまったお金は元に戻ることはない。役人の責任を問わなかった当時の自民党政権は一体国民にどう説明をするつもりなのか。経済を立て直すことは最優先であるが、2度とあのようなことは繰り返してはならないはずだが、最近の状況を見ていると再び起きてしまうような気がしてならない。

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1 コメント

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Unknown (うつ)
2013-12-11 18:03:09
そもそも役員たちは、自分のお金じゃないからと思って
ああいういい加減な事をやるのですし、
そもそも金融取引の経験の皆無な者に
運用させようという日本の組織の考えがイカンのです。

どうも日本の組織人事は海外と比べ、
普段から仲の悪い者同士を組ませたり
専門知識の無い者に専門知識を必要とする
仕事をやらせようとする傾向が強いようです。
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