一言、云いたいね

社会の状況を見て一言云わせて貰う

チャイナ・スタンダードは浸透するか

2022-02-12 10:05:59 | 日記
中国の拡大政策が進んで、軍事力で他国を侵略し、中国共産党の支配が世界を席捲したとしたら、席巻された国々は中国の方針に従わなければならなくなる。その時に、中国は自国の規格を広げるためにチャイナ・スタンダードということを強制的に作り上げることになる。現在、世界でスタンダードと云われているものの殆どが欧米のものだ。例えば、ネジの企画などでは、アメリカ、ドイツの規格が中心となっていて、それを基本として各国で規格を定めている。日本ではJIS規格がそれにあたる。現在、中国が原子力発電施設を海外へ売り込んでいるが、聞いたところによると使用されている欧米の規格ではなく、中国規格になっているという。

従って、中国で造られた原子力発電所で使われているネジなどは世界標準ではないものが使われているために、装置の回収を行うにはすべて中国から部品を買わなければならなくなるという。このように中国規格が浸透していけば、欧米と異なる規格の為に、全く融通が利かなくなってしまう。中国が世界の中小国家を中国規格に統一をしてしまうと、完全に孤立した世界を作ることになる。果して現在のように中国を阻害した規格をこのまま進めていいものなのか。問題は、現在の中国の考え方である。中国が定めた規格というものの統一性はあるのだろうか。中国はスタンダードという考え方を持たずに独自に企画を作ってしまったことに対して、今後、世界はどのように対処していけばいいのか。

曾て、工業規格がアメリカとドイツで進められてきた。アメリカ規格ASAとドイツ規格DINである。現在ではユーロになったのでENとなっている。規格を決めるのはISО(国際標準化機構)というものがあり、そこで決められる。中国は、この国際標準化機構を無視して自国の規格を作ったのだ。中国は何故、国際標準化に従わなかったのか。考えられることは、中国共産党が、関わっているからではないだろうか。中国共産党にとってはすべての事を自分たちが中心となって決定したい、という考え方がある。ほかの組織が何といおうと、そんなことは全く関係がない。自分たち中国共産党が決めることに意義があるのだ。

以上のようなことを考えていくと、今後も中国が独自路線を行くことになってしまうのではないか。何とも扱い難い国と云える。独断と偏見そのものだ。
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