駅伝シーズンを迎えて、最も関心の高い箱根駅伝の予選会が、立川市の陸上自衛隊立川駐屯地・昭和記念公園で開催されるので、早朝から会場に出かけてきました。
かなりの雨が予想されていたので、今回は観衆も少ないかと思っていたが、立川駅に着くと参加40校の幟が迎えており、大会ムード一杯でした。
駅から会場へは、昨年以上ではと思えるほど大勢の人が、次から次と吐き出されて会場へ向かう長い列が出来ており、駐屯地のスタート地点では、雨脚も強くなりスタート地点やコースも見えないほど傘の放列が出来ており、芝生上は雨水が溜まっていました。
かろうじて人垣の隙間からスタート地点に並ぶ選手を垣間見て、各校の幟が並ぶ応援団の先へ移動してみたが、選手の走行と共に大移動が始まり、選手を見ながら応援出来る場所は、殆ど無いほどの雨中の応援となっていた。
選手の一段を見送り、昭和記念公園内のコースへ移動して選手を待つが、今年からコースが変更されており、外周コースを1周回後にコスモスの丘・こもれびの丘を経てゴールへ向かうコースとなっていた。
コスモスの丘に先回りして待つと、コスマス(山梨学院)を先頭に、びしょ濡れになった選手が後半への勝負へと激しいつばぜり合いを演じており、上位校の予想も着かない争いとなっていた。
さらに、ゴール地点へと走り、精根尽き果てて倒れ込む選手たちを迎えていたが、「みんなの原っぱ」広場には、各校の幟が次々と到着して、結果発表を今か今かと待ちわびていました。
結果発表を固唾を飲んで聞いていたが、予選1位は後半延びていた上武大学で、余裕の通過だったようだ。さらに、山梨学院、国士舘、東京農大・・・と続いていたが、やはり関心は最後の9位の予選通過校がどこなのか?に大観衆が静まり返って、結果はあの順天堂大学が3年ぶりに復活したことだろう。
発表と同時に、すぐ近くの順大陣営には、涙の歓声がとどろいていました。
一方、その横に陣取る日大・法大などには、声も出ないほど落ち込んでおり、悲喜こもごもの好対照の光景が見られていました。
特に、法政大は2年連続の次点となり、日本大は15年ぶりの予選落ちとなったようで、泣き崩れる姿を見せられて、両名門校の悲しみは心に響くものがありました。
レースの合間や終了後に、今見頃となっているコスモスの丘を散策してみると、約400万本のいろいろなコスモスが丘一面に咲き乱れており、見事な景観が拡がっています。
また、西花畑には、珍しいサンセットイエロー約70万本が満開となっており、激走のレースを応援した後に、心が癒される思いでした。
雨も上がった久し振りの公園内を一回りしてみたが、「水鳥の池」では、訪れている人もなく静寂な雰囲気が漂い、紅葉も始まっていたが、竹細工アートも展示されており、秋の雰囲気が一杯でした。
また、カナール広場では、色付き始めた銀杏並木や噴水などの見事な造形美があり、美しい花々と共に秋の公園美が拡がっており、銀杏を踏みながら歩いていると、激戦のレースの事はすっかり忘れていた。