今年も恒例の『第24回 サラリーマン川柳 傑作選100選』が発表された。
どの句を見ても、ユーモア溢れ、現代の世相を的確に表現されており、サラリーマンの悲哀が実に巧妙に詠われているものだと、感心しました
今回も応募作品は26,686点に上ったそうですが、年々その数が増えているようで、不況が続く不安定な社会と厳しい経済環境を背景に、その訴える心が読み取れます。
また、キーワードも昨年話題を振りまいた流行語大賞の「ゲゲゲ」や、「スマートフォン」、「スカイツリー」、「ツィッター」、「IT化」、「イクメン」、「整いました~」などを巧みにキャッチして優れ作品が多いですね。
サラ川の材料は、回りを見るとごろごろしているが、これを見事にユーモア交えて17文字に託して表現する技には舌を巻きます。
「流行・話題」、家族の生活ぶりを詠んだ「家庭編」、職場に関する話題を詠んだ「会社・職場編」のジャンルに分けて、共感できる詩ベスト3 を勝手に選んでみました。
【流行・話題編】:
★山GIRL? 妻はお腹に 山がある
☆アラフォーが 女子会ですと 胸を張る
★見栄で買い 使いこなせぬ 哀フォンだ
【家庭編】:
☆体重計 乗るたび「ゲゲゲ」な 我が女房
★金かけて 整いました 妻の顔
☆家内には 行かせたくない パワースポット
【会社・職場編】:
★節約で 裏紙使い 紙つまる
☆上司より 頼れる使える スマートフォン
★天職を 求めて転職 今無職
日々の生活の中で見かけたり経験する光景を、実にバラエテイーに富んで描かれており、喜怒哀楽や温もりも感じられて何度詠んでもとても心地よく、思わず爆笑したり、苦笑いしたりで川柳の世界に吸い込まれていくようだ。
現役時代には、何度か苦笑しながら応募もしてきたが、今や環境も異なりサラリーマン現場の現実感が湧いてこないが、サラ川からその雰囲気を感じられるから面白い。
さらにヒントを得て自分の一句詠んでみました。
【 美ジョガーも 走る姿は トトロ走 】・・・・・・