ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

ダビドサナエ 2024<5月②>

2024-05-09 | サナエトンボ科ダビドサナエ属・ヒメクロサナエ属

<5.6>

奇妙なシーン

ダビドサナエの産卵は飛翔して卵を一粒ずつ落とす方式ですが、時に産卵後の静止で残った卵が葉上に垂れます。
老熟個体で目撃することがあり、前回も記録しています。今回、それとは異なる奇妙なシーンに遭遇しました。
静止前の飛翔産卵を見逃した可能性はありますが、飛来して数秒で静止した♀が枯葉の上に卵を排出しました。
10秒程で飛び去りましたが、卵塊を付けて飛んではいないようでした。初めて見た産卵行動です。

静止して卵を排出する♀ 


この日は曇天で気温が上がらず活性なく、目撃は4♀。産卵途中での静止が目に付きました。最高気温21℃。
なかでも、産卵に飛来して何度も静止を繰り返した♀の様子です。飛翔能力に問題はなく、不思議な動きでした。

13時頃 ホバリング前は俊敏に飛んで通常どおり飛翔産卵を始める


50秒飛翔産卵して静止した後、数秒で飛び30秒間に数回場所を変えた この間産卵した様子はなく飛び去る


30分後、再び現われ数秒で静止後、一瞬で飛び去る




5分後に飛来して、数秒間の飛翔と小移動の静止を繰り返す 


最後に飛来してから7分後、ここに落着く 約20分止まっていたが樹上に飛んだ


12時55分頃 最初の♀ 黄色が鮮やかな個体が約1分の産卵 午前は観察していないが遅い飛来


14時5分頃 最後の♀ 30秒の産卵


正午前、ハラビロトンボの生殖行動を見に行きましたが全く飛ばず、代わりに羽化した個体が数頭飛立ました。
この時期での羽化は相当遅れています。今季は羽化時期が通常とおりでなく、訳が分かりません。

♂羽化後


♀羽化後

2024.5.6 神奈川県


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