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ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

フタスジサナエ 2018<4月>

2018-04-21 | サナエトンボ科コサナエ属

<4.17>

遅い時間の羽化

オグマサナエの羽化に丁度よい頃と予測して、4年ぶりに愛知の池に出かけました。天気予報は午後から雨。
到着時は全く気配がなく、ヤマサナエが1頭羽化中でした。低気温で羽化が遅れていることを期待して探します。
9時半過ぎ、周回して探索を始めた地点に戻ると2頭が羽化中でした。翅が伸張していて不覚を取りました。
羽化中は識別できませんでしたが、画像を見るとフタスジサナエ。どちらにせよ西のコサナエ属の羽化は初めて。
オグマに代わり、すでにフタスジの羽化が始まっていました。例年より1週間は早いのではないかと思われます。
結果、4♂、1♀の羽化を見ることができました。最高19℃、最低気温9℃。

羽化 左♂ 右♀




♂ 羽化 発見時


♀ 羽化 発見時




10時半を前に2頭とも飛立ち、これまでかと断念して池を眺めていると、上陸しそうなヤゴを発見しました。
諦めるには早いようで、周辺を探し直します。狭い範囲で、この時間から10分程の間隔で3♂が羽化しました。

水中のヤゴ この個体は上陸せず


最初の♂の発見時は、裂開して複眼が抜けた段階でした。開翅まで約1時間15分かかりました。

♂ 羽化 10:37


10:37


10:39


10:40


10:41 肢が完全に抜けて休止


10:50:46 休止期は約9分 脱出開始


9:50:58


10:51:11 脱出完了まで25秒


10:52 脱出直後


11:02 翅の伸張


11:19


11:52 開翅 


開翅しても気温が低過ぎるのか飛びません。13時頃、雨が本降りになると歩いて移動しました。

13:18




2頭目の♂が10数分遅れで羽化を始めていました。開翅は最初の♂の10分後、12時2分でした。

♂ 羽化 休止


脱出直後


翅の伸張


開翅


3頭目の♂です。1頭目から約25分遅れ、おそらくこの日最後の羽化です。発見時は裂開して肢が抜ける前。
開翅は12時12分、開翅まで約1時間10分でした。

♂ 羽化


休止


脱出


脱出直後


翅の伸張


開翅 

2018.4.17 愛知県

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タベサナエ 2017<5月>

2017-05-18 | サナエトンボ科コサナエ属

<5.13>

流水域での産卵

遠方まで来たからには、西のコサナエ属の交尾、産卵を撮影しておきたいものですが、活性がありませんでした。
午後になるとオグマサナエ♂数頭が水辺に出て待機していましたが、滞在した時間中に♀は現われず。
13時半頃、隣接するの湿地の細流でタベサナエが産卵するのに気付き、何とか撮影。目撃は一度のみでした。
♂が縄張り行動を始める前に現われて、約1分間の産卵。待機の♂はオグマサナエよりも少ない様子でした。

♀ 産卵










♂ 静止


<オグマサナエ> ♂ 静止

2017.5.13 岡山県

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コサナエ 2016<4月②>

2016-04-29 | サナエトンボ科コサナエ属

<4.25>続編

裂開から休止まで

コサナエの羽化の続編です。ヤゴの定位から撮影したのですが、予期しない結末が待っていました。
11時25分、水面から這い上がるヤゴを発見。この日、最後の羽化個体です。

11:34 ♀ 定位


11時39分、裂開が始まり、直立するまで12分かかりました。

11:39:38


11:40:07


11:41:34


11:42:37


11:43:45


11:48 右の翅が異常に伸びていて抜けない


11:55 右の翅が抜けないまま休止




約10分休止して、脱出開始。

12:02 脱出中


右の翅が抜けないため、バランスを崩して落下しました。

落下直前


水没して終わりかと思いきや、這い上がってきました。右の後翅が伸びています。

12:04 


羽化殻まで戻ってきたものの、この後、再びバランスを崩して落下しています。

12:06 


翅の伸長 脱出後30分経過


開翅はしたもの、右後翅は脱出時のままで発達していません。

開翅 脱出後40分経過

2016.4.25 東京都

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コサナエ 2016<4月①>

2016-04-29 | サナエトンボ科コサナエ属

<4.25>

羽化集中日

 この日もクロスジギンヤンマの羽化は空振りで、コサナエに変更です。10時前から羽化が始まっていました。
最初の個体は草のなかで、すでに翅の伸長期。次を探していると、10時半頃から多数のヤゴが上陸しました。
10時45分頃、草の上から水際を見渡すと、休止期の2頭が見られました。最高気温はやや高く23℃。

休止期の2頭 右が♀、左♂


右の♀が、先に脱出しました。

♀ 羽化 休止


脱出直後 休止発見から10分後


左の♂です。

♂ 羽化 休止


10:52


脱出の状況です。右の♀から10分遅れて脱出を開始しました。5秒で脱出完了。

11:03:29


11:03:32


11:03:34


11:03:36


11:03:38


11:05


翅伸長期の2頭


左の♂の続きです。

11:10


11:15


11:20   いつでも飛べる状況


右の♀のその後です。

♀ 翅の伸長 脱出から約20分後


開翅 脱出から約45分後


小さな池ですが、羽化場所が一変して、昨年と異なる一角に集中。日当たりに関係なく様々な所で羽化しました。
羽化は20頭位。早めに飛立つ個体が目立ち、処女飛行に失敗して水面に落ちるシーンをいくつか目撃しました。

処女飛行に失敗して水面に落ち、這い上がる♀


♂ 羽化直後


♀ 羽化直後


羽化後、一旦近くに止まってから大概は樹上に飛びますが、池近くの草原で数個体が休んでいました。

♀ 未成熟


羽化後間もない♀


♀ 複眼が緑色に変わりつつある個体


♂ 複眼がほぼ緑色に変色した個体



2016.4.25 東京都

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コサナエ 2015<6月>

2015-06-13 | サナエトンボ科コサナエ属

<6.7>

信州の溜池

オオトラフトンボの撮影で必ず見るのはコサナエです。当所は少ないようですが、何回か交尾態を目撃しました。

交尾態






交尾を解いた瞬間


交尾後の♀


縄張り行動




産卵に来た♀




次の瞬間、♂に連結されて草叢に落下 交尾成らず

2015.6.7   長野県

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