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ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

コシボソヤンマ  2015<8月①>

2015-08-13 | コシボソヤンマ

<8.9>

季節到来

コシボソヤンマの季節到来です。都心で7月末から8日間猛暑日連続の新記録の後、昨日から少し和らぎました。
15時頃、沢の一角に2♂が出て、近接する数mのテリトリーを飛びましたが、15分程度で消えてしまいます。
他のポイントでも姿を見ず、17時頃になってから数頭が飛びましたが、個体数が少ないようでした。
一方、早くも樹林での探雌行動を目撃しました。いずれにせよ始まったばかりでこれからです。最高気温33℃。

♂ 飛翔




縄張り飛翔の♂が漸く止まりました。この時期、姿が見える位置に止まることは稀です。数分間の休止でした。

♂ 静止



2015.8.9 神奈川県

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コシボソヤンマ 2014<8月②>

2014-08-27 | コシボソヤンマ

<8.21>

やっと落着く

コシボソヤンマの産卵撮影、過去2回は落着かず、撮った気がしません。暑い日が続くので朝方の産卵狙いです。
到着時に探雌していた♂はすぐに見上げる梢に休止。♂が不活性で産卵が期待できそうです。最高気温34℃。

♂ 静止


産卵場所を見回るとミルンヤンマが産卵中でしたが、撮る前に見失いました。入替わってコシボソヤンマが飛来。
複眼が緑色がかった綺麗な♀が約8分間産卵しました。漸く落着いた産卵に出会い、ゆっくり撮影できました。
昨年、スズメバチの攻撃にあったポイントなので無気味でしたが、今年はそれ程発生していません。

♀ 産卵








♂が殆ど飛ばず交尾は期待薄。次の♀を察知して接近すると近くの笹藪に避難しました。再び産卵する気配です。

♀ 静止






15分程待つと、辺りを飛び回った後、橋の下に潜り込んで産卵を始めました。蜘蛛の巣にまみれての撮影です。

♀ 産卵








こうした場所では何故か落着きます。約15分間の産卵後、橋桁で休止。その後は産卵せず飛び去りました。

♀ 静止 産卵休止

2014.8.21 神奈川県

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コシボソヤンマ 2014<8月①>

2014-08-22 | コシボソヤンマ

<8.6>

健在なり

8月に入り、コシボソヤンマの季節が到来。15時過ぎに沢に到着すると、多数の♂が縄張り飛翔していました。
今年も健在で個体数も多い様子。交尾態も目撃しましたが樹上に飛び、17時頃には大半が活動を停止しました。
例年どおり、横浜の沢の初回は♂の飛びのみの撮影になります。最高気温33℃。

♂ 飛翔 縄張り行動


   
2014.8.6 神奈川県


<8.16>

本腰入れて

ネアカヨシヤンマとヤブヤンマに拘っているうち、8月も中旬。コシボソヤンマの産卵に本腰を入れる時期です。
大概、産卵場所は人間にとっての環境が劣悪で、それなりの覚悟がいるため、後寄せになりがちです。
数年来産卵を見ていない地点、よく見ずに素通りして産卵個体を飛ばしてしまい、やや高い梢に逃げられました。

♀ 静止


産卵再開を待つも、止まったまま1時間近く経過して、降りてきた途端にコオニヤンマに絡まれて見失いました。
谷を一巡して、先程の枝近くで再び♀を発見。今度も高い位置ですが、産卵場所から離れていないので待機です。



約20分待つと産卵開始。撮影には絶好のポジションでしたが、♂を警戒してか相当敏感。すぐに飛びました。

♀ 産卵










この日は早い時間から♂が現われ、探雌行動が活発でした。時にバトルになり、例によって一方が休止します。

♂ 静止



2014.8.16 神奈川県


<8.17>

もう一度

前日は目の前でコシボソヤンマの交尾態に逃げられ、悔いが残ります。交尾撮影は偶然でも行くしかありません。
同じ鎌倉の谷で探索しました。最高気温は前日同様の32℃。
15時半、♂が消えた隙に♀が現われ、猛スピードで流れを飛び回りました。何度か着地はしても産卵しません。
やっと気に入った朽木で産卵を始めましたが、極僅かの時間で飛び去りました。時期が早いのか、相当敏感です。
連日で産卵を目撃しましたが、撮影時間は合計しても3分足らずで、気が滅入ります。

♀ 産卵










♂ 飛翔 探雌行動



2014.8.17 神奈川県

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コシボソヤンマの回想<後編>

2014-02-06 | コシボソヤンマ

<2012>

コシボソヤンマは、主に横浜市の円海山周辺部と鎌倉市の谷で撮っています。
後者は前年激減しましたが、12年は復活。どちらも個体数が多く、この年は♂の静止を度々目撃しました。
以下、12年のコシボソヤンマの記録です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

1回目(8.4)

シーズン初日、まずは横浜。曇、最高気温31℃。暗くなった14時半頃から早くも♂の縄張り飛翔が見られた。
しばらくして土砂降りの雷雨になり1時間程足止め。小降りになるとオオシオカラが道の水溜りで産卵を始めた。
小川の濁流が治まって、♂が一斉に飛来。いつもどおりの縄張り行動が始まった。いつになくバトルが多い。
バトル後、一方が静止するパターンがよく見られ、川沿いの躑躅で♂を発見。珍しく枝葉が被らない位置にいた。

♂ 静止







2012.8.4 横浜市

2回目(8.12)

翌週は産卵狙いで鎌倉。曇、最高気温32℃。10時半頃、♀を発見し近付くと産卵を止め真上の笹に止まった。
産卵再開を待ったが、数分後、大粒の雨が降り出して消えた。

♀ 産卵








♀ 静止 産卵休止




雨が降ったり止んだりで、一旦引き返して午後に出直したが、♀は現われず。15時頃から♂が多数飛び回った。

♂  飛翔

2012.8.12 鎌倉市

3回目(8.19)

1週間後、再び鎌倉の谷。晴、最高気温33℃。コシボソヤンマはまったく見られず。

4回目(8.25)

次週も鎌倉。晴、最高気温34℃。8月下旬も暑い日が続く。11時頃、朽木に♀が止まるが、すぐに一時避難。
産卵を始めたので接近すると再び中断。もう一度機会があったが、安易な動きをして今度はさすがに逃げられた。
産卵に集中するまでは相当敏感であることを、余りの暑さですっかり失念していた。

♀ 静止 産卵休止






♀ 産卵


2度目の産卵休止

2012.8.25 鎌倉市

5回目(8.26)

晴、最高気温34℃。翌日も似たような天候で同じ時間帯に待機し挽回を図るが、いくら待っても♀は現われず。
午後になって、探雌の♂が飛来して林縁に入ったのを目撃。静止を見つけて撮影した。産卵は断念。

♂ 静止




移動して

2012.8.26 鎌倉市

縄張り飛翔が始まる頃合をみて横浜の沢に移動。3週間前より個体数が増えて♂同士のバトルが頻発していた。
やはりバトル後に一方が流れ沿いに止まるパターンが多い。入込んだ場所を好んで、よく笹に止まるが探し難い。
生殖活動がピークの様相で、何度も♀を目撃したが、即刻♂に捕まる繰返し。交尾態は高い梢に消えてしまう。

♂ 飛翔


♂ 静止





2012.8.26 横浜市

6回目(9.8)

曇時々晴、最高気温32℃。午前中、鎌倉の様子見に行ったが1♂が飛来したのみであった。この日で観察終了。

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コシボソヤンマの回想<前編>

2014-02-01 | コシボソヤンマ

2012年までの回想です。

コシボソヤンマは、その特異な体型から珍種との印象が強く、簡単には見られないものと思い込んでいました。
ところが、09年、偶然の出会いに始まり、神奈川で安定した生息地を見つけ、以来、毎年撮影しています。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

<2009> 

09年8月、当時よく行った横浜の自然公園で、小川の朽木にヤンマが産卵するのを見て慌てて撮影しました。
後で見るとピンボケのコシボソヤンマが写っていて、想定外の出会いに驚き、翌日2、3頭の♂を確認しました。
何度か通いましたが要領を得ず、当地ではまともに撮れずに終わりました。 

横浜での生息が確認でき、9月上旬、山に近い一帯を探索してみることにして最初に訪れた谷が大当たりでした。
流れに出ると、いきなりミルンヤンマの産卵を目撃。しばらくして狙いのコシボソヤンマの産卵に遭遇しました。
撮影中に♂に捕えられてしまったので、上流に移動したところ、数10m先でも産卵を目撃しました。
トンボの撮影を始めて最高の日になりましたが、舞い上がってしまい、しっかり撮れず経験不足を露呈しました。

♀ 産卵




♀ 静止 産卵休止


♀ 静止 別個体


♀ 産卵

2009.9.5 鎌倉市


<2010> 

10年8月下旬、満を持して、昨年見つけた鎌倉の谷にコシボソヤンマの撮影に出かけました。
探すまでもなく谷の入口で産卵していました。驚かせてしまい樹上に退避した♀を撮って、産卵再開を待ちます。
降りてくると1時間以上産卵が続きました。複眼がグリーンの美しい♀です。さらに1♀が産卵を始めました。

♀ 静止


尾部をクリーニングして始動開始


♀ 産卵












♀ 産卵 別個体



2010.8.22 鎌倉市

産卵を堪能し、以前から気になっていた別の沢に行くと、夕方になって多数の♂が水面近くを飛び始めました。

♂ 飛翔

2010.8.22 横浜市

9月上旬、少し余裕ができたので他の地域の小川の探索に行きましたが、個体数は多くはありませんでした。
漸く♂の静止を撮りましたが、葉隠れです。大抵このパターンで休止するのですっきり撮れません。

♂ 静止

2010.9.4 愛川町


<2011>

11年は、鎌倉のコシボソヤンマが激減して、産卵にも出会えませんでした。横浜の沢は、例年どおりでした。
8月上旬の暑い日の夕方、縄張りの♂が♀を捕捉して、交尾態が樹上高く着地したのを見届けました。
かなり高い所ですが、やっと交尾態を撮影。交尾は1時間を超え、姿が見えなくなる日没まで苦戦し続けました。

交尾態



2011.8.7 横浜市

♂の縄張り飛翔はいつもながらの光景です。この時期は数mの範囲で水面すれすれを行ったり来たりしています。

♂ 飛翔

2011.8.6 横浜市 


2011.8.7 横浜市

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