コシボソヤンマ ２０１６＜８月①＞

＜８．４＞

縄張り飛翔

８月に入り、コシボソヤンマが狭いテリトリーを往復して飛び始める頃です。横浜の沢の様子を見に行きました。
最高気温３３℃の日で、１６時まではあまり飛ばず、沢の各所に出揃ったのは１７時近くになってからでした。
縄張り争いは殆どなく、１８時には大半が姿を消しました。産卵も目撃しましたが、撮る前に逃げられました。

♂　飛翔　






比較的飛行速度が遅い個体を見つけて、これに専念。まずまずのヒット率でした。












２０１６．８．４　 神奈川県

コシボソヤンマ ２０１５＜９月＞

＜９．１５＞

老熟

いつもの谷でミルンヤンマの産卵撮影を続行していますが、この日もメインのポイントには現われませんでした。
撤退して帰路につく途中、産卵を終えた♀が樹上高く止まるのを見ているので、次の機会を狙うことにします。
さて、一時期すっかり姿を消していたコシボソヤンマですが、２♂が現われ執拗に探雌行動を繰返していました。
一方、♀の気配はありません。産卵はすでに終わっているように見受けました。最高気温はやや低めの２６℃。
今シーズン、当所で産卵が撮れたのは１日のみで２♀に終わりました。個体数が極端に少ない年でした。

探雌していた♂が崖から張出した木の根に止まりました。保護色になって判別が難しいほど老熟していました。

♂   静止





２０１５．９．１５   神奈川県

コシボソヤンマ ２０１５＜８月④＞

＜８．１６＞

２日がかり

昨日、そろそろよい頃と例年コシボソヤンマの産卵を撮影する鎌倉の谷に行きましたが、♀の目撃はなしでした。
１０時前に探雌行動をそこそこ見たものの、その後はさっぱりで、夕方を待たずして諦め、撤退しました。
昨年は産卵のヒット率が上々でしたが、年によって極端に出が悪くなります。不安ながらも連日見に行きました。
１♂がたまに飛ぶのみで、さらに悪いムードでしたが、産卵を２回目撃しました。２日がかりの撮影です。
暑さが多少和らいだものの、２日とも同じような天候であり、分からないものです。最高気温３２℃。

１０時半頃、産卵を見かけて接近する前に樹上に逃げられました。

♀　静止


産卵再開を待ちます。２０分後、元の産卵場所に降りてきましたが、落着かずに飛び回って見失いました。
近くの産卵ポイントでしばらく待つと、土手下の暗い窪みで産卵を始めましたが、やはり一瞬で姿を消します。

♀　産卵


１１時半、あまり産卵を見ない地点に踏込むと、♀が飛立ち近くの崖で一時避難の様子。産卵再開を待ちました。

♀　静止


約１０分で降りてきました。産卵意欲が旺盛で産卵基質を探して飛び回り、帽子に止まりそうになるほどでした。
ミルンヤンマでは時々目撃する行動パターンですが、コシボソヤンマでは初めての体験でした。
しかし、産卵を開始すると、当方の動きに相当敏感でしゃがむと飛立ち、撮る前に移動してしまう繰返しでした。
約４分間産卵したものの、落着いて産卵するには時期が早いようです。

♀　産卵












産卵を終えると高い崖に飛び、見つけるのも苦労するような窪みに静止。産卵再開はなさそうな位置でした。
１時間経過してもそのままで、寝てしまったようです。

♀　静止




約４０分後、♂が現われましたが、♀を発見できずに３m程離れた崖に止まり、約２０分間で去りました。

♂　静止

２０１５．８．１６　神奈川県

コシボソヤンマ ２０１５＜８月③＞

＜８．１４＞

４年ぶりの交尾態

３日後の夕方の横浜の沢、３回目のコシボソヤンマ探索です。縄張り飛翔は１６時４５分頃に始まりました。
日に日に♂の行動パターンが変わってきて、広範囲を探雌するようになり、♂より♀が目立つような状況でした。
１７時１５分頃、相変わらず反復飛翔を続けていた♂のテリトリーに♀が入ってきました。前回も見た光景です。
交尾目的の飛来としか思えない行動で、即交尾態になりました。近くに止まったようでも、なかなか探せません。
約３０分間探して、手前の枝奥で死角にいた交尾態をやっと発見。辺りが暗くなってピント合わせに苦労します。
４年ぶりの撮影、交尾時間はまだ十分あるはずでも焦りました。真っ暗の１８時半に撤退。最高気温３３℃。

交尾態






交尾に成功した♂の縄張り飛翔です。

♂　飛翔






隣りのテリトリーの♂




２♂の縄張り争い

２０１５．８．１４　神奈川県

コシボソヤンマ ２０１５＜８月②＞

＜８．１１＞

明るい所で

前回から２日後。かなり蒸暑い日の夕方、コシボソヤンマの交尾態の撮影を期待して再び横浜の沢に行きました。
１６時過ぎに縄張り飛翔が始まる前の１５時半、想定していなかった明るい丸太の橋で産卵を目撃しました。
既に産卵を始めていたのかもしれませんが、相当敏感で約１分で飛んでしまいました。最高気温は３４℃。

♀   産卵






１７時頃、♂のテリトリーに♀が飛び込んで交尾態になり、着地を見届けたもののすぐ奥に飛び撮れていません。
ミルンヤンマの未成熟がふらふら飛ぶのを見ていると、すぐ近くにコシボソヤンマの♂がぶら下がっていました。
縄張り飛翔が盛んな時間帯ですが、この♂は休止したまま飛びませんでした。

♂   静止



２０１５．８．１１   神奈川県