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無知の知

ほたるぶくろの日記

東京の現状

2020-04-05 18:36:00 | 日記
美術館、博物館が閉館しているのはいささか堪えておりますが、それ以外の生活上の制限はあまり感じていない私ども家族。

とはいえ、連日の暗いニュースに心が痛みます。

第2波の流行が来ています。おそらくは海外からの帰国者によるものかと思いますが、それもウイルスの遺伝子配列によって同定されると思います。

先日軽症者は病院から宿泊施設、または自宅での療養とする、との方針が示されましたが、軽症者を一般宿泊施設へと移行させることで医療現場の切迫状況が少しでも改善されるかもしれません。

COVID-19の平均入院日数は軽症者でも10日以上。医療機関が重症者の治療に専念できる環境を作るためには必要でしょう。



1月後半からはじまった新型コロナウイルスの流行。2ヶ月を過ぎて3月中旬はいささか心理的な疲れがありました。私もそうですが、何となく重苦しい気分が続いていて、明治神宮までお参りに出かけたりしていました。

それよりもびっくりしたのはその前の週の金曜日、品川駅、エキナカでのホワイトディへ向けての行列。大丈夫か?というような混雑で、皆さんの溜まっているストレスが感じられた出来事でした。

ただ、残念ながらその頃の人々の気分と行動が今の感染者増につながっている、と考えられます。

3月25日くらいからぐっと数が増えたことからまた人々の緊張が戻り、今はさらに一歩先の行動変容が起こっていると思います。

しかし、諸組織の認識がまだ甘いところも多いようで、テレワークへの対応の遅れなど、組織体によって大分状況が異なるようです。

実際、朝晩の通勤時は通常ほどではないものの、かなりの混雑ではあります。皆さんまだまだ通勤しているのです。

ただ、通勤時に会話はありませんし、皆さんマスクをされて静かにしています。感染の危険としてはあまり高くないでしょう。


3月中旬ごろまでは夕方帰宅時に、夜の食事会や飲み会の帰りと思しき中高年の方々を相当数見かけました。30、40代の方たちもおそらくはその頃までは集まっての飲み会などもあったかもしれません。

家の子どもも友人と集まる、等と言っていましたが、止めてもらいました。そのかわり明治神宮へ出かけたという経緯です。

閉塞状況は鬱陶しいですが、世界中の都市が同じ状況です。そのことを思いながら、今の状況を乗り越えたいと思います。

3月後半からの皆さんの努力が果たして感染拡大を止めるのか否か。これからの1〜2週間で分かるでしょう。

さて、感染研からイミュノクロマトによる感染の評価法について検討結果が示されました。詳細は下記をご覧頂くとして、
迅速簡易検出法(イムノクロマト法)による血中抗SARS-CoV-2抗体の評価

結論は、
「発症6日後までのCOVID-19患者血清ではウイルス特異的抗体の検出は困難であり、発症1週間後の血清でも検出率は2割程度にとどまることが明らかになった。

また、抗体陽性率は経時的に上昇していき、発症13日以降になると、殆どの患者で血清中のIgG抗体は陽性となった。

一方、IgM抗体の検出率が低く、IgG抗体のみ陽性となる症例が多いことから、当該キットを用いたCOVID-19の血清学的診断には発症6日後までの血清と発症13日以降の血清のペア血清による評価が必要と考えられた。」

一番重要なのはIgMの検出率が低い、という点です。初期発症をつかまえられるか?と期待されたのですが、どうやらこれは難しいようです。

IgGも発症6日以降にならないと検出されないようです。

ただ、検体採取時の医療者の感染可能性は低くなりますし、患者さんにとっても楽な検査です。補助的に使われるのはあってもいいのでは、と考えられます。

あとは適切な抗ウイルス薬と治療のマニュアル化、そして長期的にはワクチンの確立が必須になります。静かに待ちたいと思います。