無知の知

ほたるぶくろの日記

インク

2017-04-21 07:43:46 | 日記

先日、あるアジア圏の国で刊行された学術パンフレットを手にする機会がありました。紙質はよく、写真がふんだんに利用されていて、なかなかハイセンスな見た目。内容はまあまあですが、まあヨーロッパのパンフレットにありがちな雰囲気が満載。しかし学術機関に関するパンフレットなので、デザイン的にはどうかな、と思いました。

ところで、これらの見た目の特徴よりもまず気がついたのは「インクの匂い」でした。悪い意味でなつかしいものでした。ものすごい有機溶媒の匂いでページをめくるのが嫌になりました。インクのせいか、印刷の画面が荒れており、カラフルなデザインの紙面が台無しでした。ともかく質が悪い、という印象。

結局内容を精査する気にならず横に置いてしまいました。学術的なパンフレットなのですから、無理して全面カラー印刷にする必要はなかったでしょう。なにか目的を絞り切れないまま、印刷会社と一体化した広告会社のプロデュースに乗ってしまった、という感じ。裏の事情が透けて見えます。

ところでこのインクの匂い、とは有機溶媒の匂いです。昔、本屋さんに行くとこの匂いでやられた覚えがあります。今は写真の多い雑誌もあまりすごい匂いはしませんね。インクの質が良くなったのでしょうか。

いつの間にかずいぶん変わっていたことに改めて気づかされた一件でした。今度インクについてよく調べてみます。