無知の知

ほたるぶくろの日記

涼しくなりました

2011-08-20 21:10:31 | 日記

一昨日まで東京は猛暑でした。とくに先週末のお盆の期間中は本当に暑い日々でした。汗をかきかきお仏壇にお線香やお供え物をしながら、お盆らしい日であるなぁと思っていました。そしてお盆ですから、いつもよりも少し丁寧に御先祖様供養をいたしました。いろいろな故人のことが思い出され、ひとりひとりに「楽しい想い出をありがとうございました」と感謝をしました。それらの方々の中には、残念なことにご自分で人生をおしまいにされた方もいらっしゃいます。ふと思い出して、あれ?今どうしてるんだっけ?と思ったあとで、ああ、そういえばあの方は亡くなったのだった、と気がつくことがしばしばでした。これからも忘れずに、ご供養をさせていただきたいと思います。

お盆には東京の生きている御先祖様をたずね、みなであれこれ話しをしながらお食事をしました。穏やかな雰囲気で過ごせましたので、本当によかったとおもいます。こうして家族と過ごしながら、私は「家系」について考えていました。母がよく言っていたことばで「家ぐせ」というものがあります。「婚家の家ぐせにそまる」などと使っていました。これについては、これまで『家族固有の文化』と考えていましたが、今はもっと意味の深いものかもしれないとおもっています。

どんな言葉を使って家族が話しをするのか。どんな事柄を話題にするのか。日常のあらゆる仕草、行動のくせ。といったごく具体的なことから、何に価値をおくのかといった思想的、哲学的なことまで、それぞれの家族には固有のものがあります。しかしそれ以上に、今はこの世にいない、それこそあったこともない御先祖様の様々なおもいが、現在の『家族固有の文化』に反映しているのかもしれません。無念を抱いた方の思い、幸せをかみしめていた方の思い、それら全てが今を生きる私たちに気がつかないうちに届いているのでしょう。今を生きる私たちは、これら御先祖様がたを思いながら、できることを思いっきりやっていきたいですね。それが実は一番のご供養なのではないでしょうか。